インターネットラジオ、ラジオ放送との違いとは?

インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォンなどで手軽に聞くことができるインターネットラジオ。電波で流れる放送と同じ内容をインターネットでも聴くことができますが、一部ラジオ放送とは異なっている部分もあります。今回は、ラジオ放送とインターネットラジオの違いにスポットを当ててみましょう。

ラジオ放送とインターネットラジオの違い

前回まで紹介してきた「radiko.jp」や「らじる★らじる」といったインターネットラジオは、電波に乗せて放送されるラジオ放送をインターネット上でも同時に放送する「IPサイマル(同時)配信」するメディア。

そのため、インターネットでもラジオ放送と同じ内容を聴くことができ、番組の間のCMもラジオ放送と同じように流れます。

ただし、こうしたインターネット放送はラジオ放送の音声をインターネット上のデジタル信号に変換処理をして送出するため、そのための時間がかかり、ラジオ放送に比べて遅延が発生します。

また、パソコンやスマートフォン側でも、インターネットから受け取った音声データをある程度貯めてから再生するため、さらにその分の遅延も発生します。このため「radiko.jp」では時報や緊急地震速報は遅延があることを告知したうえでそのまま放送していますが、「らじる★らじる」では放送されません。

インターネットラジオで流れない番組や音楽

もうひとつラジオ放送と違う点として、著作権、放映権などの事情で、ラジオ放送では放送されてもインターネットラジオでは流れない番組や音楽があります。

例えばサッカーの国際大会や一部球団のプロ野球中継、高校野球といった放映権が絡んでくる番組をはじめ、権利処理が複雑なクラシックなどをはじめとする古い音楽や録音などがラジオ放送で流れているときには、無音であったりその旨を伝える音声や音楽が流れます。

また、NHKの「らじる★らじる」は放送地域を限定している「radiko.jp」と異なり全国で聴くことができますが、東京地区のラジオ第一放送と第二放送、NHK-FMをインターネットラジオで放送しています。そのため、地方独自のニュースや天気予報、番組は聴くことができません。逆にいえば地方でもこうしたローカル番組の裏で流れている全国放送の番組を聴くことができるといったメリットもあるといえますね。

実はラジオにはこのほかにも市町村単位をサービスエリアとして、地域に根差したよりきめ細やかな情報を提供する「コミュニティFM放送」というラジオ局が全国にたくさんあります。次回はこのコミュニティ放送をインターネットで聴く方法を紹介しましょう。

2011/12/26