「防災は楽しく学べ」イザ!カエルキャラバンの防災訓練プログラムとは 

マンションでの防災訓練では、「訓練のマンネリ化」「危機意識の低下」などの理由で年々訓練に参加しない居住者が多くなっている・・・とお困りのケースも多いと聞きます。今回取材した、楽しい工夫がいっぱいの防災訓練「イザ!カエルキャラバン」には、大勢の方が参加したくなるヒントがありそうです!

イザ!カエルキャラバンとは?

NPO法人・プラスアーツと美術家・藤浩志さんが共同で開発した新しいカタチの防災訓練プログラム。

2000年に藤浩志さんが独自に開発したおもちゃの物々交換プログラム「かえっこバザール」を基に、ゲーム感覚あふれる「消火」、「救出」、「救護」などの防災訓練を組み込みました。参加者が楽しみながら、防災の“知 恵”や“技”を学べるようになっています。

この取り組みのおかげで防災訓練に参加しなかった若いファミリーが積極的に参加するようになり、2005年の阪神・淡路大震災10周年事業では神戸市内7ヵ所10日間の開催で延べ7,000人 を集客するという実績を残しています。2006年にこの防災訓練プログラムを全国に展開すべく、「神戸カエルキャラバン2005」から「イザ!カエルキャラバン!」と名称を改め、横浜、新潟、大阪、宮崎にて随時開催しています。2007年以降も東京をはじめとする国内各所で開催するとともに、その活動は海を渡り、インドネシアやグァテマラ、エルサルバトル、モンゴルなどでも開催されています。

プラス・アーツ
イザ!カエルキャラバン

イザ!カエルキャラバン 参加レポート!

たくさんの親子連れが参加。賑わっています
「そなエリア東京」で行なわれたイベント。当日はたくさんの親子連れが、使わなくなったおもちゃを持参して大集合!
とても防災イベントとは思えない雰囲気です。

防災体操

まずは施設の入口で「防災体操」を行ないます。幼いころ早朝に通った「ラジオ体操」のようでなんだか楽しげです。この体操は阪神・淡路大震災の教訓から生まれたそうで、ユニークな動きながらも災害に使える動きが盛り込まれています。中には2人1組で行なう体操もあるので、コミュニケーションを深めるのにも役立ちますね。

こんな動きも入ってます。みんな楽しそうです。

こんな動きも入ってます。みんな楽しそうです。

対決!バケツリレー

ただのバケツリレーではありません。2チームに分かれ、家にある鍋や器を使って水をリレー、早くゴールにあるバケツを一杯にしたほうが勝ちというゲーム性の高い訓練です。

知らない方同士も息を合わせてゴールを目指して次々とリレーして、知らず知らずに会話も弾みます!マンションのお祭りや訓練でも取り入れやすそうです。

みんなで盛り上がりながらのバケツリレー!思わず笑みがこぼれます。

みんなで盛り上がりながらのバケツリレー!思わず笑みがこぼれます。

水消火器で的あてゲーム

身の回りにあるもので設置台や的を作り、水の吹き出る消火器で的当てをするというもので、かなりの子供たちも並んでいます。確かにこれなら楽しみながら消火訓練ができますね。

的をよく見て放水!涼しげです

的をよく見て放水!涼しげです

持ち出し品なぁに?クイズ

災害時に持ち出したら良いグッズとその使い方を、クイズ形式で学びます。答えが決まったらスタッフの方と答え合わせ。テストみたいで楽しい!とは娘の談。紙芝居で答えをわかりやすく教えてくれます。

クイズのひとコマ。あれやこれやと知恵を絞ります

クイズのひとコマ。あれやこれやと知恵を絞ります

毛布で担架タイムトライアル

毛布を担架代わりに使い、人の重さほどあるカエル人形を搬送しタイムを競います。

救急担架。協力して人形を持ち上げ、タイムを競います

救急担架。協力して人形を持ち上げ、タイムを競います

まだまだこれ以外にも様々な訓練がありました。

訓練に参加してもらえる「カエルポイント」をおもちゃと交換!

一通り訓練を終えると、おもちゃに交換できる「カエルポイント」がザックザク。早速おもちゃ置き場に飛び込み物色しています(汗)。

おもちゃ交換

そして娘が今回ゲットしたお宝。スムージーをつくるおもちゃとなぜか方位磁石(笑)。しきりに「東西南北」をチェックしていました。

ゲットしたおもちゃ。訓練の成果がこんな形になりました

ゲットしたおもちゃ。訓練の成果がこんな形になりました

カエルポイントカード。ちなみにどこの会場で行なわれているカエルキャラバンでも使用可能です。

カエルポイントカード。ちなみにどこの会場で行なわれているカエルキャラバンでも使用可能です。

「イザ!カエルキャラバン」は単なる「防災」としての取り組みだけではありません。まず集客するための工夫と、参加したいと思わせる工夫の数々は、マンションでも取り入れられることが多そうです。

企画する方も参加する方も「楽しみながら防災を学ぶ」ことを心がければ、マンション全体の防災力とコミュニケーション向上につながりそうですね。

2011/09/27