体験レポート!マンションの自宅玄関錠をハンズフリー化してみた!


玄関のシリンダー(鍵穴)に鍵を差し込まなくても、ドアの施解錠ができるハンズフリー。ず〜っと憧れていましたが「既存マンションに独自に導入するのは無理だよね」と思っていました。ところが管理組合からお知らせがきて、個別導入ができることに。早速、玄関錠をハンズフリーユニットに付け替えました! マンション・ラボ編集部の私がその導入体験レポートをお伝えします。

玄関錠のハンズフリーユニット化ってどういうもの?

両手に荷物で急いで帰るときって、よくありますよね。こんなときに玄関の前で鍵をゴソゴソ、「ぎゃー、鍵はどこ行ったの?」という小さな面倒がなくなるのがハンズフリーの利点。

玄関錠のハンズフリーというのは、
鍵を取り出さなくても、
①鍵やスマホを携帯しているだけで
②暗証番号を入力するだけで
玄関錠を施解錠できるものです。

最新の新築分譲マンションなどでよく見かけるようになってきましたよね。
各メーカーでさまざまな仕様を採用していますが、今回うちのマンションに入れたのは、美和ロックの「電池式ハンズフリー電動サムターンユニットDTRSシリーズ」です。

「DTRS シリーズ」は、2018年度グッドデザイン賞を受賞したもの。デザインが美しい!

これは、あらかじめ登録したキーをポケットや鞄に携帯していれば、玄関扉に新たに取り付けたリーダのボタンを押すだけで施解錠できるというものです。

使ってみてわかったのは、スマホや鍵をかざす仕様の場合は一度取り出さないといけないけれど、この仕様なら鞄やポケットにキーを入れたまま、指ひとつのワンアクションで施解錠できるのでラクラクということ。使ってみないと、こういう細部に気づかないものですよね♪

美和ロック 電池式ハンズフリー電動サムターンユニット DTRSシリーズ ※外部サイト

ハンズフリーユニットが、うちのマンションに導入されたきっかけ

導入前の玄関扉の外側と内側。分譲マンションによくある2ロックのディンプルキーでした。

うちのマンションは、築10数年。そろそろさまざまな機器の交換時期になってきました。
集合玄関は、鍵をかざして解錠するオートロックです。
このオートロックとモニター付きインターホンの全戸交換をきっかけに、各住戸の玄関錠もハンズフリーユニットを設置すると利便性が向上するのではないかということになりました。

ただしハンズフリーユニット交換には個別に費用がかかるので、希望者のみ設置が可能となるようにマンションの使用細則を変更して、希望者を募りました。

ただし玄関扉は共用部分でもあるため、管理組合では以下の設置条件を定めました。
・ハンズフリーユニット設置の際には理事長に届け出を行う
・ハンズフリーユニットは、取り外し可能なタイプ
・設置は美観を損ねないもの
・設置費用は居住者負担

というように、分譲マンションでは、勝手に好きなハンズフリーユニットを取り付けたり、錠を交換したりというのはできないのですね。これも勉強になりました。

取り替え工事はあっという間の1時間程度

新たにハンズフリーユニットを取り付けたところ。扉外側のシリンダー(鍵穴)と内側のサムターン(ツマミ)を外して、ぱこっとユニットを取り付ける感じ。写真向かって左が外側で、写真右が内側です

申し込んでから、工事日に取り付け業者さんがやってきました。工事自体は約1時間程度であっという間に終了。

美和ロックのハンズフリーユニットは、玄関扉のハンドルの位置を変える必要もなく、元々シリンダー(鍵穴)のあった場所にユニットを後付けするタイプ。だから、玄関扉の印象が変わらなくて、美観面でもイケてます。

ハンズフリーユニットを取り付けた後の外側扉上下。施解錠には上部のユニットを使います。

内側に取り付けたユニットはこんな感じ。以前のドアストッパーの位置と干渉するので、ドアストッパーは少し上に位置を移動してもらいました。オートロックで内廊下の場合にはドアストッパー自体あまり必要ないので、取り外してしまう方も多いそうです。

写真左が、いままでの鍵。右がハンズフリーキー。車のハンズフリーキーと似ていますね。

ハンズフリーキーをポケットに入れて、施解錠してみた!

では早速試してみましょう。ポケットにハンズフリーキーを入れたままの状態で、中央のボタンを押します。

ボタンを押したら、2ロックが自動的に「ガチャン、ガチャン」と解錠。ディスプレイ上部に赤の解錠ランプが「ピピッ」と点灯して「解錠OK」を知らせしてくれます。これで自宅へ入れます。

出かけるときは、中央のボタンを押すと、2ロックが自動的に「ガチャン、ガチャン」と施錠して、ディスプレイ右上部に青の施錠ランプが「ピピッ」と点灯。「いままで2ロックをいちいち施錠していたのは何だったの〜!」と叫びたくなる位、超便利! 

さらに凄いのは、中に入って上の錠を閉めただけで、自動的に下の錠も施錠してくれる「施錠追従機能」があること。2ロックの場合、うっかり上だけしか閉めていないことってよくありますもんね。

さらに、外から上下どちらかの錠だけを解錠して、20秒以内にもうひとつの錠も解錠しない場合は、「あ、これは何かおかしい〜」と自動的に施錠しちゃう「施錠復帰機能」まであって、鍵の閉め忘れがないように、とことん面倒みてくれるのです! この「施錠復帰機能」は、ピッキング対策として取り入れられています。

上下の錠は、Bluetooth通信を利用して連動しています。だから配線レスで上下ユニットを取り付けるだけの工事で済みました。

Q&A「もう元には戻れない」私が、気になることにお答えします!

「でもやっぱりシリンダー(鍵穴)に鍵を差し込まないと、なんだか信用できない」と思う方も多いと思います。私も導入前に気になったので、いろいろ調べました。

Q. ユニットやハンズフリーキーの電池が切れたら使えないの?

A. 上下の室内ユニットは、単3電池×4本の合計8本の電池、鍵として持ち歩くハンズフリーキーは、ボタン型リチウム電池1個が必要です。説明書によると、1日10回の施解錠をした場合で約1年持つそう。
万一ユニットまたはハンズフリーキーのどちらかの電池がなくなっちゃっても、ユニットのカバーをパカッと開けると、以前の鍵を差し込んで施解錠できます。また、もしハンズフリーキーの電池が切れても、リーダにハンズフリーキーを接触させれば施解錠が可能。
つまりアナログとデジタルの2つの施解錠手段がちゃんとあるので、万一の電池切れにもちゃんと対応できるのです。

ユニットまたはハンズフリーキーの電池が切れた場合の対応策は、①シリンダー(鍵穴)で施解錠が可能。ハンズフリーキーの電池切れには、②接触して施解錠できます(美和ロック提供画像)。

さらに、9V角形電池を使った室外からの電源供給が可能。二重三重に対応策が用意されているのが安心ですね(美和ロック提供画像)。

Q. キーを持ち歩くってどの位の距離で反応するの?
A. ハンズフリーには、だいたい1メートル前後で検知します。ユニットから1メートル以上離れると反応しなくなるので、最初はどの位の位置で反応するか調べておくとよいですね。

Q. 玄関近くにキーを置いたままにしたら、誰かがボタンを押して解錠しちゃうのでは?
A. ハンズフリーキーは、若干の動きを検知して作動するので、静かに置いたままにしておく限りでは反応しません。でも心配なら、キーを玄関近くに置かない方がいいかも。

Q. ハンズフリーユニットの後付けって、どういう人がやると便利?
A. 工事会社の方に伺ったところ、意外とシニアの方のお宅で取り付ける事例もあるのだとか。
2ロックの下の錠を閉めるのに腰をかがめるのが辛い、高齢になるとシリンダー(鍵穴)に鍵を差し込むのに時間がかかるなど、シニアならでのお悩みを解決してくれるからだそうです。

また、もしお子さんがキーをなくしたとしても、そのキーのID登録を抹消すればよいだけなので、お子さんのいる家庭でも重宝されるようです。
私はペットシッターさんにキーを預けることが多いので、シリアルナンバーが打ってあるディンプルキーを預けるよりは、ID登録の抹消ができるハンズフリーキーを預ける方が、セキュリティの面からも、万一の紛失を考えても安心できました。


もちろん最初からハンズフリーユニットが設置されているマンションなら、こういう後付け問題は必要ありませんが、既存マンションでも、こんな風な生活に便利な最新技術を取り入れていければ、マンション全体の資産価値も上がるんじゃないかな〜、と個人的に思いました(本当は、設置希望者個人が費用を持つのではなく、管理組合で全戸導入してほしかったー! きっとその方が安価になったはず)。
マンションの場合は、一個人としてではなく、管理組合としてマンション全体で検討しないといけないので、よく話し合ってほしいですね。

資産価値はさておき、もはやハンズフリー以前には戻れないほど、毎日ドアを施解錠するたびにニヤニヤしてしまう私です。

2020/01/24