マンションのキッチンや食が一変する!ワクワクがとまらない最新調理器具&サービスを一挙紹介!

もしかしたら、数年後のマンションのキッチンや食生活を一変させるかもしれない!
そんなワクワクするイベント「スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018」が開催されていたのをご存知でしたか?今回はイベントの様子や、そこで紹介された最新の調理機器やサービスをご紹介します。

スマートキッチン・サミットとは?

「スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018」の主催者、株式会社シグマクシスのディレクター田中宏隆さん。株式会社シグマクシスは、デジタル事業のコンサルティング会社です。

2018年8月に開催された「スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018 (以下、SKSJ 2018)」は、食や料理の分野にAIやIoTテクノロジー、サイエンスなどを組み合わせることで、キッチンの未来を創造することを目指すサミット。『みんなで創ろう未来の「キッチン」』をテーマに、フードテック企業、キッチンメーカー、サービスプロバイダー、料理家、起業家、投資家、デザイナー、ビジネスクリエイターといった各分野のプロフェッショナルが、業界の垣根を越えて集まりました。

2日間にわたり、熱気あふれる42セッションや10社によるデモにより、キッチンのスマート化による社会課題の解決や新しいライフスタイルの可能性を語り合いました。

スマートキッチン・サミット・ジャパン(SKSJ) 2018公式サイト ※外部サイト

—SKSJは、どういうきっかけで始まったのでしょうか?

田中さん
2015年以降、世界中で“食&料理×テクノロジー/サイエンス”をテーマにしたカンファレンスが増えています。私は2016年に、米国シアトルでスマートキッチン領域のリサーチを手がけるNextMarket Insights社が開催したスマートキッチン・サミットに初めて参加し、企業やベンチャーが業界を超えてつながり、スマートキッチンのプロダクトやサービスについて熱く語り合う姿に無限の可能性を感じました。一方で、会場には日本人が殆ど見当たらないことにショックも受けました。
そこで、主催者であるMichael Wolf氏に「日本でもスマートキッチン・サミットを開催できないか?」と持ちかけたところ快諾を得て、翌年2017年には日本初のSKSJを開催しました。2018年で2回目となります。

—なるほど、昨年のSKSJが2回目の開催だったんですね。

田中さん
SKSJ 2017は、そもそもスマートキッチンとは何かを知り、海外のスマートキッチン事例や技術を学ぶというセッションが多かったのですが、SKSJ 2018は日本の企業やベンチャーのスマートキッチン事業への取り組みを紹介するセッションが増え、国内でもスマートキッチンの勢いが増しているという手応えを感じました。
またセッションの合間に、ピッチタイムとして飛び入りのプレゼンテーションを募ったところ、たちまち5〜6チームが名乗りをあげて、その場でプレゼンを始めてくださいました。「こういう場を待っていた!」という方が多く、日本でもいよいよ火が付き、確実に熱くなってきているなという実感を得ましたね。

スマートキッチンの領域ってとっても盛り上がっているんですね!なんだかワクワクしてきました!
では、SKSJ 2018に登場したサービスやプロダクツから、いくつかピックアップしてご紹介してみたいと思います。

ミシュランの星を獲得したシェフのように、完璧な焼き加減のステーキが焼ける!—スマートフライパンHestan Cue

「Hestan Cue」は、自動で温度や時間を管理してくれるスマートフライパンとバーナー(電熱器)と、アプリが連動したクッキングツール。アプリでレシピを選び、調理する肉の厚さ等データを入力すると、フライパンの温度管理から焼く時間、ひっくり返すタイミングまでを計算してガイドしてくれる!

「Hestan Cue」が凄いのは、料理の初心者はもちろん、子どもでもミシュランの星を獲得したシェフのレシピに従って料理ができること。ステーキは、絶妙なミディアムレアの焼き加減をフライパンが調整してくれるので、仕上がりは完璧!
一流シェフの味を買ってきて楽しむのではなく、プロのレシピを自分で完璧に調理して味わえるというのも、最近のトレンドに合致していますね。

こんなクッキングツールがあったら、毎日の調理も楽しそうですし、子どもたちのクッキングもグッと楽しみが増えそうです。この食材がこんなにおいしくなるんだ!といった感動は、食育にもなりそうですね。
Hestan Cue ※外部サイト

カクテルもスイーツも、これなら絶対に失敗しない!計量が楽しくなる—スマートスケールPerfect Drink

「Perfect Drink」は、Bluetooth機能付きスマートスケールとスマホが連動して、正しい順序でカクテルレシピの計量をガイドしてくれるというもの。スマートスケールの上にシェイカーを置いてスピリッツやリキュールを注ぐと、計量した分がリアルタイムでスマホの画面に表示され、配合の順番までガイドしてくれます。

まずは動画を見ていただきたい! 見ればわかりますが、自分が注ぐ材料の量がそのままスマホ画面でも表示されるのがとっても新鮮です! 映画007のジェームズ・ボンドがバーで注文するときの決め台詞「ステアではなくシェイクした(Shaken, not stirred)」マティーニのレシピも、「Perfect Drink」で再現できますね。

しかもPerfect Companyのスマートスケールは、カクテルができる「Perfect Drink」のほかに、クッキーやケーキが焼ける「Perfect Bake」、スムージーを作る「Perfect Blend」があり、計量のプロセスを楽しくする3つのプロダクツが揃っています。
材料の正確な配合で味が決まるカクテル、スイーツ、スムージーの計量が、面倒どころか、楽しいものに変わるスマートスケール。これぞテクノロジーですね。

Perfect Company ※外部サイト

材料と調味料を真空パックにいれるだけでおいしい料理ができる!—ハイテク真空調理Joule

「Joule(ジュール)」は、真空調理ができるツール。材料と調味料を真空パックに入れて、水を入れた鍋に「Joule」と材料を入れるだけで、完璧に真空調理を行ってくれます!

栄養を逃がさない真空調理は、いま話題の調理方法のひとつ。温度と時間管理を「Joule」にまかせて、あとは出来上がりを待つだけというのも、手間いらずで時短になりますね。

「Joule」を開発したChefStepsは、科学的見地に基づいた本格料理のオンラインレシピを提供するサイト。「Joule」と連動して、ChefStepsにある100種類以上の動画レシピを楽しむことができます。
ちなみに、ChefSteps創業者のクリス・ヤング氏は元シェフで、元Microsoftのネイサン・ミアボルド氏が、料理を科学的に分析して話題になった料理書「Modernist Cuisine」の共著者なんですよ。
経験と感覚で語られることが多かった料理の世界。そこにIT業界の人々が、科学的な研究と分析の視点を持ち込み、サイエンス・クッキングという新しいジャンルを創りだしたのは、とっても興味深いですね。

ChefSteps ※外部サイト
Modernist Cuisine ※外部サイト

自分好みの味噌づくりをアプリで管理!!ソコがミソだね(笑)—Ferment2.0

Ferment2.0は、発酵機とミールキット(大豆、麹、塩)をデリバリーして、自分好みの手づくり味噌をスマートに健康的に楽しめるサービス。なんとセンサースティックを味噌に挿入するだけで、スマホのアプリから発酵状態をモニタリングできちゃうのです。味噌づくり×テクノロジーというのが新しい!

こちらは日本のパナソニックの社内ベンチャーアクセラレータープロジェクト、Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)が味噌メーカーと共同で開発するプロダクツです。
発酵食品が見直されているいま、家庭で伝統的な味噌づくり行っている人も増えてきました。ただ、気密性の高いマンションでは、味噌がカビたりすることも!なかなか難しい味噌作りを、テクノロジーの力で簡単・美味しくできちゃうのはすごいですよね! 編集部員Nは、毎年マンションで味噌づくりやっているので、つい説明にも力が入ってしまいました。

Ferment2.0 ※外部サイト

手握りのふんわり感を再現する!—おにぎりロボットOniRobot

「OniRobot(オニロボ)」は、5方向から圧力をかける特別な技術で、手握りのおにぎりのふんわり感を再現したおにぎりロボ。スマホのアプリで日替わりメニュー提案や、自分の好みの具のカスタマイズ注文もできるそうです。

こちらも日本のGame Changer Catapultのプロダクツ。長年パナソニックで炊飯器開発に取り組んできた方が、お米の消費量が減っていく日本だけではなく海外の人へもおにぎりの美味しさを伝えていきたい、と開発。海外のおにぎり屋さんで使われることを想定してオペレーションシステムまでプラニングされています。
日本ならではの食の美味しさを伝えてくれるおにぎりロボット「OniRobot」は、国内でも子どもたちへの食育イベントに使えそうですね。

実際、昨年11月には一般社団法人おにぎり協会やおにぎり専門店と連携して、「伝統対最新技術のおにぎり対決」と銘打った試食イベントを東京のデパートで開催。OniRobotと老舗おにぎり店が、夢の競演を果たしました。どっちが美味しかったのか、結果が気になる所ですね!

OniRobot ※外部サイト

田中さん
Ferment2.0やOniRobotを企画されたGame Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)は、パナソニック株式会社アプライアンス社の社内ベンチャーアクセラレータープロジェクトチームです。日本のスマートキッチンで、いま非常におもしろい取り組みにチャレンジしているチームですね。
日本のトップ家電メーカーとして培ってきた家電のノウハウと、社会課題解決やコミュニティを結びつけているところが新しい。モノをつくって売るだけの製造業から、モノと共に新しいサービスを提供する、いわばサービス業に近い考え方で、既成概念にとらわれず創造的に活動されています。ですから、プロダクトアイデアもユニークなものばかりです。

Game Changer Catapult ※外部サイト

スマートキッチンの目指すこれからとは?

SKSJ 2018閉幕シーン。皆さんの笑顔に手応えを感じます。

SKSJ 2018に登場した興味深いスマートキッチンのプロダクツやサービスを紹介させていただきましたが、まだまだほんの一部にすぎません。しかし、これからのキッチンは確実に変わっていくと予感させてくれるに十分なものでした。

※紹介したプロダクツやサービスは、まだ日本への公式提供を行っていないもの、一般への本格サービス提供を実施していないものも含まれています。

—SKSJ 2018は、これからのスマートキッチンのビジネスアイデアの宝庫という気がしました。今後どのように展開されていくのでしょうか?

田中さん
SKSJは、企業と企業、企業と個人の垣根を超え、同じ思いを持つ仲間とつながり、新しい価値を生み出したいと考えるプレイヤーの集まりです。「いいな」と思ったアイデアに出会えば、互いの強みを生かし合ってまずは実現してみよう、というスピード感、実行力、そしてパッションがあふれ出しています。また、単なる年1回のイベントではなく、そこで繋がり合った人々が新たなコミュニティを形成し、活動を共にするという動きも出てきています。

Game Changer Catapultの「Ferment2.0」のアイデアも、実はSKSJ 2017で発表されたものでした。会場で、そのアイデアに共感した味噌メーカーのマルコメ社からの参加者とつながったことで2社によるプロジェクトがスタートしたのです。

また、SKSJ 2018は、日本の企業やスタートアップの台頭にも目を見張りました。日本の技術力は、スマートキッチンという領域において間違いなく、ワールドワイドに展開できるものだと思います。シグマクシスも、人、企業、技術、アイデアの出会いをできる限りサポートしつつ、私たち自身もプレイヤーの一員として、この市場の盛り上がりを身のあるものへと進めていきたいと考えています。


今回の記事では、SKSJ 2018を通じて、いまスマートキッチンがどのように成長しているのかについてご紹介しました。次回記事では、スマートキッチンは、どんな新しい市場をつくりだすのか? マンションライフにどう取り入れて、活用できる可能性のあるものなのか、引き続き、株式会社シグマクシスの田中宏隆さんにお話を伺います。

スマートキッチン・サミット・ジャパン2018

2018年8月8日〜9日にかけて、東京ミッドタウン日比谷 BASE Qにて開催された、食と料理の未来を考えるイベント。世界最先端のテクノロジーとトレンドが結集して熱いセッションが繰り広げられた。

スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018公式サイト ※外部サイト
Facebook Smart Kitchen Summit Japan ※外部サイト

ディレクター田中宏隆さん

大手国内メーカー、外資コンサルティングファームを経て、2017年よりシグマクシスに参画。ハイテク・製造・通信、成長戦略、新規事業開発、M&A実行・交渉等、多領域におけるコンサルティング実績を持ち、ここ数年は、テクノロジーとともに進化する生活・ビジネスに着目。食・料理との領域で日本が進むべき道を明らかにし、新たな産業への進化を生み出すことを目指し、その活動の一つとして「Smart Kitchen Summit Japan」を主催する。

※記載されている会社名・商品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。

2019/03/13