マンションの避難はしごを実際に降りるとどうなのか試してみた~いのこ、恐怖の避難はしご体験~

みなさんこんにちは。マンション・ラボ編集部のいのこです。
今回は、多くの方から「やってみて欲しい!」とご意見いただいた『バルコニーに設置してある避難はしごを降りると実際どうなのか試す』というテーマをやってみました。

私自身、角部屋に住んでいるのでバルコニーに避難はしごがもちろん設置されてます。が、消防点検の際にはしごが下りる様子は見たことがありますが、自分自身ではしごを操作したり、降りてみたりしたことはありませんでした。

これは災害時の避難の練習になるかもしれない!ということで、階下の住民の方に許可を得てチャレンジ!果たしてどうだったのでしょうか。どうぞご覧ください。

いざ、避難はしごチャレンジ!

最初に、我が家に設置してある避難はしごについてご紹介いたします。

我が家に設置してある避難はしごの詳細情報

・長さ:約3m
・ハッチの間口 約60cm×約60com(大人一人が余裕を持って降りれそうな大きさです)
・外に背を向けて降りるタイプ

ハッチを上から見下ろしたところ

ハッチを下から見上げたところ

正直なところ、階下まで高さは約3m程度ですので、そんなに怖くないだろうと思っていました。

編集部のI氏にも「くれぐれも怪我だけはしないように。危ないと思ったら中止する事」と言われていましたが、「大丈夫だろう」と思っていました。

そんな私が甘かったです・・・。ごめんなさい、見下ろすだけでも怖かったです・・・。

落ちたらどうしようという不安がよぎる!

まず、意外にもはしごがバルコニーのギリギリに設置されていることをこの日初めて知りました。また、写真をご覧いただくとお分かりになると思いますが、階下のはしごを降ろす位置にガーデニング用の鉢や物干し竿等があると、はしごをしっかりと降ろすことができないんですね。なので、避難はしごが下りてくるお宅では、バルコニーに置いた物が邪魔にならないよう、場所を選ぶか撤去していただくほうがいいと思います。

さて、避難はしごを降りる際の靴ですが、普段バルコニーにおいてあるサンダルスニーカーでチャレンジしました。

バルコニーにサンダルを置いている方は多いと思います。足元が固定され、動きやすいスニーカーとではどう違うのでしょう。

では!まずは早速サンダルで降りている様子をご覧ください!

サンダルだと足が固定されていないので心もとない!

動画はいかがでしたか?もう少し「わー!こわーい!」とか「無理無理!降りれない!」というリアクションをすればよかったと思うのですが、もうそんな余裕は一切なかったですね。サンダルが滑ってはしごから落ちたらどうしよう、という不安に襲われました。

また、はしごが結構ギシギシと鳴るんです。今にも外れるのではないかと思い、いかに下まで無事にたどり着くか、ということしか考えられず黙々と降りてしまいました。雨が降っていたり、風が強かったりしたらいっそう怖かったと思います。

ちなみに降りるときに上を見るとこんな感じでした

ハッチの蓋も重いですし、はしごを降ろすのにも手順がありますので、いざ避難しようという時に初めて使用するのでは手間取りそうです。やっぱり訓練しておくことが大切だと思いました。

では、次にスニーカー編をご覧ください!

やっぱりスニーカーは安心でした。

はしごを降りるスピードはそこまでサンダルと変わらなかったですが、安心感が違いました!スニーカーが断然オススメです。足首が固定されているととても降りやすいです。(私がスニーカーでチャレンジする頃には、ちょっと降りるのに慣れてきたということもありますが・・・)

ただし、今回チャレンジしたスニーカーはハイカットだったので、少し履くのに時間がかかりました。実際に避難する際は、簡単に履ける靴の方が良いと思います。また、焦ると靴紐が引っかかってしまう可能性がありますので、紐には十分注意いただきたいです。

すぐに履けるスリッポンなどを一足用意しておくといいかもしれませんね。

おまけ:リュックを背負って降りるとどうなる??

例えば、避難グッズの入った袋を持って避難したい、という方や、小さなお子さんを抱っこして避難することも考えられます。そこでリュックを背負って降りてみました。ですが。。。見てください。ハッチの幅が狭いので、こんな感じになりました。(これは冗談ではありませんよ!)

リュックが邪魔してなかなか降りられない!

もちろん設置してある避難はしごのハッチの間口の広さによって違いはあると思いますが、リュックがつかえて降りにくいですね!この時は中身は空にしていたのでリュックを凹ませて通ることができましたが、もしリュックの中身が一杯だったら本当に通ることができないかも・・・。重い荷物を持って降りるのはバランスを崩しかねないですから、危険も高まります。

そのため、いざという時は先にリュックを落としてから降りる、あるいは階下の住民や家族と協力し、先に荷物や子供を預けてから降りる、などの工夫や協力を得ながら降りることが大切かな、と感じました。

結論:避難はしごを安全に降りるためには

・ハッチは意外と重い!いざという時に備えて試しに開けてみましょう

・はしごを降りるのは結構怖い!避難訓練などで降りる練習をしておくと良いです

・スニーカーやスリッポンなどの履きなれた動きやすい靴を履きましょう!サンダルは足が不安定になるのでオススメしません

・パンパンになったリュックはハッチで詰まる可能性があります!必要最低限のものだけを詰めましょう

・階下の方には、はしごが降りるあたりには物を置かないように頼んでおきましょう!

・階下の方や上の階の方とはちょっとでも交流をして、協力して逃げられるような関係を築いておくといいでしょう。

いかがでしたか?今までやってみ隊でいろいろとチャレンジをしてきましたが、今回のチャレンジは一番マンション住民の皆様でも試しやすいことだと思いますので、ぜひチャレンジいただければと思います。

個人的に一番気になったのは荷物の問題です。災害時、どうしても持っていきたい貴重品や備蓄品などがあるかと思いますが、先ほど写真でお見せした通り、リュックだと詰めすぎると降りるのに大変です。かと言って手提げバッグで降りるのは片手で降りることになって危険ですし、ショルダーバッグももたつきそうです。もし自分一人ではなく家族も一緒に逃げる場合は、先に男性に降りてもらい、荷物を受け取ってもらったり、下から支えてもらうのが良いと思います。

また、例えば赤ちゃんやペットを抱きながら降りなければならない状況になることもあると思います。これはもう抱っこ紐などで前に抱えながら慎重に降りるしかないでしょうね・・・。脚の不自由な方を引率して降りる場合は・・・ちょっと今は良いアイディアが浮かばないです・・・。

我が家は3階ですが、これが10階や20階にお住まいの方が降りるとなると、さらに恐怖感があると思います。はしごを降りるのも体力がいりますし。避難はしごを使って降りることはあまりないと思いますが、ぜひ是非近隣住民の協力を得て避難はしごを降りる練習をしてみていただきたいと思います。マンションの防災訓練で行うのも良いかと!

ではまた。

いのこ

2015/03/10