「いったい、どこにどうやってしまえというんだ!」 ~家族1週間分の水の備蓄。いのこ、苦悩と怒りのチャレンジ~

みなさんこんにちは、マンション・ラボ編集部のいのこです!

マンション・ラボでは、これまでに防災についていろいろとお伝えしてきましたが、私個人、どうしても納得いかないというか疑問に思っていたことがありました。それは、「水の備蓄」です。大地震などで水道が使えなくなった時のために飲料水を備蓄しておくのが大切なことはよくわかります。でも、ちょっと待ってください。最近では、「災害に備えて家族一週間分の飲料水を用意すべき」と言われていますが、これってどれだけの量になるか、みなさん想像したことありますか?

マンション・ラボで掲載している国崎信江先生のコラム「[地震対策・水の備え]マンションで1家族に必要な飲料水の備蓄量は?」では、体重が50kgの成人の場合、1日に体重1kg当たり40~50mLの飲料水摂取が必要です。(1日あたり50mL×50kg=2.5Lというように計算します。)たとえば下記のような家族構成の場合は、

父 60kg×50mL=3L
母 40kg×50mL=2L
娘 40kg×50mL=2L
息子 60kg×50mL=3L

合計:1日に必要な飲料水は10Lとなります。

つまり、家族4人・1週間分で、な、なんと70L!!2Lのペットボトル35本にもなるんです!私の自宅マンションを考えると、ただでさえ狭いのに、いったいどこにそんな大量の水を備蓄しておけばいいっていうんだ!何やら怒りと悲しみが込み上げてきました。

そこで今回の「やってみ隊」では、実際に家族4人・1週間分の水を購入し、保管することにチャレンジしてみました。

ペットボトル2リットル・35本の衝撃!でも恐れないで。段ボールが優しくカバー!

まずは1週間分・70リットル分を、気合を入れて揃えてみました。

整然と並んだ2リットルのペットボトル。実際は写真以上に迫力大です!35本で縦約63cm、横約55cm、高さ約30cmになりました。費用:1本144円×35本=合計5,040円

どうですか!?35本分のペットボトル!すごくないですか?(ちなみに面積の目安になればと、ペットボトルを横に倒してみました。かなりのスペースですよね。。。)。水の備蓄が大切だといっても、これだけの量ですから、このままだと、正直「邪魔モノ!」です。

まず、これをどうやって収納しようかと思い、試しに上に重ねてみたものの、形がいびつなので上に重ねては置けませんし、もちろん物も置けません。そこで、 写真のとおりシンプルにダンボールに入れてみました。当たり前かもしれませんが、収納もしやすいですし安定感もあるのでいい感じですよ。ようやく怒りが少しおさまりました。

こうすると、整理された気分になって落ち着きました。

「ペットボトル●●本分の備蓄が必要です!」という言葉に惑わされ、思わず踊らされてしまった私ですが、段ボールに入れてしまえば以外と収納しやすいことがわかりました。あとはこれをどこに、どのように置くのかを考えてみました。

試しに布をかけて小物や植物を置いてみました!収納が無い方はこんなふうにカモフラージュしても良いかも!?

段ボールに入れてクローゼットに収納してみました。安定しているのでカバンもぐらつかない!

大量の水をスマートに備蓄するなら、存在感のある「箱ワインタイプ」がナイス!

ペットボトルの場合は、収納してしまうと存在感が薄れ気づけば賞味期限がきれていた、なんて悲劇も起こりえます(実際、わが家にあったペットボトルにも賞味期限を2年も過ぎたものがありました)。

また、ペットボトルを入れる段ボールがなければ収納も難しいですから、ほかにも大量の水を備蓄できるものはないか探してみました。するとありましたよ!写真をご覧ください。正方形の段ボールの中に水のポリタンクが入っていて、備え付けの蛇口を取り付けることで新鮮な水が飲める、いわゆる“箱ワイン”のようなタイプの水が!

ひと箱12リットル。6箱で70Lです。横に置いているペットボトルは面積の目安です。正方形なので、上に重ねられる分、収納しやすいかもしれませんね。6箱で縦約52㎝、約82㎝、高さ約24cmです。費用:1箱1,620円×6箱=合計9,720円

箱入りのペットボトルと大きさ比較してみるとこんな感じです。幅は箱ワインの方がとりますが、高さはペットボトルの方が高かったです。

どうですか?こちらの方が大きいのですが、正方形のせいかペットボトルと比べて、コンパクトに見える気がします。同じ70Lですが、カタチによってずいぶん印象が違うことに驚きました。
まずはとりあえずそのままクローゼットに収納してみました。

意外とすっきり収納できました。この上にも何か置けそうなので、便利かも。

意外にもクローゼットの空きスペースに、すんなりおさまりました。安定感があるうえ、平たいので上に物を乗せても大丈夫です。乗せてもOK、これ大事です!私のさらに怒りもおさまり、むしろ楽しくなってきました。

必殺「ローリングストック」で、悲しい消費期限切れを防ぐ!でもお金が。。

収納については何とかうまくできそうでしたが、ここでまた気になる問題が。そうです。収納がうまくいきすぎて自然と忘れてしまい、気付いたら「消費期限が切れていた」という事態です。

それを防ぐために、私は秘技「ローリングストック」を実践することにしました。「ローリングストック」とは、備蓄している水や食料品を普段から使うようにし、足りなくなったら買い足すことで期限切れを防ぐという防災技です。ようし!さっそく試してみよう、ということで、先ほどの箱ワインタイプの水を使うことに。

ドッシリとした構え、そして存在感。まるで父の如し。

本当なら、キッチンあたりに置きたいところでしたが、わが家ではスペースがなかったので、やむなくこのようにリビングに設置してみました。う~む、かなりの存在感。もっとオシャレな箱にしてインテリアとしても楽しめたり、箱にメモがかけたり、的(まと)になっていてダーツが楽しめたり。。かなりの妄想ですが、あえて「出しておきたくなる!」デザインにしてもいいですよね。ただの水の備蓄と考えるよりもインテリアとして考える方が広がりもありますし、受け入れやすいと思うので今度ラボで研究してみたいです!インテリア関連のお仕事をされている方でご興味のある方、ぜひご連絡ください!

あとは、気になるランニングコストでしょうか。うちでは水道水が飲めるので、わざわざミネラルウォーターを購入する必要がありません。でも、通常の水道水は数日で悪くなってしまうらしいので長期間備蓄できる水は必要ですし、かといって備蓄して腐らないようにローリングストックしようと思うと、用途を決めたり、いつローリングするかをお金と相談してきめる必要もあります。。

命を守るための経費なので、そんなことを気にするほうがおかしいのかもしれませんが、普段の生活に取り入れるためにはそういったことまで考えておく必要があるように思いました。

いのこの結論!:正直、水の大量備蓄はキビしい! でも、あきらめない!

みなさん、いかがでしたか?今回いきなり70リットルも用意しましたが、ここで衝撃の事実をお伝えしましょう。実は70リットルに、生活用水分は含まれていません!!!

「なにぃ!」「うそでしょ?」「ばかな!?」「なんてこった!」「なぜここで?」など、いろいろ感想があると思いますが、それに生活用水がプラスで必要になるんですね。人間って、つくづく本当に水を必要とする生き物ですね・・・。としみじみするのはさておき、飲料水は生活用水として使うこともできるので、まずは水の備蓄とローリングの習慣づけから初めてみるといいかもしれません。

あとは、置き場所がないからといってあきらめず、無理やりかもしれませんがあえて収納せずに「魅せる防災」的な、インテリアとして置いておくという「発想の転換」ができるとより可能性が広がるでしょうね。

いろいろと試してみましたが、水の大量備蓄は、巷でいうほど簡単じゃないな、というのが正直な感想です。家族構成やお部屋の広さ、収納の数、備えへの考え方や価値観などは人それぞれなので一概にはいえませんが、もしもの時に絶対に必要な対策に変わりはないので、まずは無理なくスタートして徐々に増やしていったり、年末の大掃除時期に思い切って水の収納スペースを確保してみる、といったチャレンジをしてみるのもいいですね。今後も何か良いアイデアや解決策がないか、引き続き調べていきたいと思います!

これからも「やってみ隊」を、よろしくお願いします!

2014/10/22