マンションの各フロアに、小さくても防災備蓄倉庫を設置しよう

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マンションの共用部分は限られたスペースですが、もし少しでも余裕があれば、防災備蓄倉庫を設けてみてはいかがでしょうか?

マンションの各階に防災備蓄ボックスやキャビネットを

最近は、マンションのエレベーター内に、緊急時の閉じ込め対策として、防災備蓄ボックスやキャビネットが設置されるようになってきました。

これと同じように、マンションの各階にも防災備蓄倉庫を設置することが一般に浸透していけば、高層階にお住まいの方々に役立つにちがいありません。

高層階のマンションであればあるほど、各階に備蓄倉庫が必要です。たとえば1㎡くらいの小さなものでも構いません。もし設置スペースと予算があれば、管理組合として、設置を検討してみてはいかがでしょうか?

各階の防災備蓄倉庫に入れておくもの

マンションの防災備蓄品というと、1階または地下にある倉庫に置かれていることが多いようです。しかし、エレベーターが停止した際に、わざわざ1階までとりにいけるでしょうか?

たとえば、各階の倉庫設置が無理でも、最上階や数階ごとに、防災備蓄倉庫を設け、水、各フロアの居住者が使用できる防災簡易トイレやトイレテント、非常用発電機、災害工具セットなどを入れておけば、マンション内被災生活にも役立つはずです。

また、具合の悪くなった人や高齢者を階段で下ろすための階段避難車や担架などの救護用具を、最上階や高層階に置いておくこともできます。

2009年に、港区は全国で初めて、新築高層マンションに、飲料水や食料を保管できる防災倉庫を5階おきに1ヶ所以上設置することを条例で義務づけしました。

既存マンションでもぜひ、管理組合で防災倉庫の設置を検討してみてください。

災害時に自分たちのマンションを守るのは、ほかでもない、そこに住む居住者たちです。みんなで一致団結して共助するためにも、防災備蓄品倉庫の設置の検討と、そこに置くものを考えてみましょう。

2016/04/28

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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