新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行を予防するためにマンションでできること

今年の冬は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されています。今後は、同時流行を予防するための感染症対策の徹底がいままで以上に必要となります。いまから不安を覚えている人も多いでしょう。
インフルエンザの全国的な流行は、例年11月から12月頃にかけてです。マンション内での感染症対策やふだんの生活で心がけたいことについてアドバイスします。

インフルエンザと新型コロナウイルス同時流行の懸念

インフルエンザ予防のまめな手洗いと咳エチケットは、そのまま新型コロナ予防にもつながります。(厚生労働省「みんなで予防インフルエンザ」公式ポスターより)

2020年に入ってからインフルエンザの発症数は、例年に比べて患者数が大きく減少していることがわかっています。(2020年10月11日迄のデータによる)。

これは、飛沫感染対策や手洗いの敢行などの新型コロナウイルス感染症の予防策がインフルエンザ予防にも役立っていると考えられています。

しかしこの冬にかけて、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行が発生すると、深刻な事態になると懸念されています。冬に向かって、ますますダブル感染症対策の徹底が必要となってきます。

厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」※外部サイト

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」※外部サイト

インフルエンザと新型コロナウイルスの予防方法

マンション共用部分に、総合的な感染症対策のポスターを貼り出して注意喚起しましょう。

厚生労働省「一般的な感染症対策について」※外部サイト

では、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の予防対策はどうしたらいいでしょう。

・手洗い、咳エチケット、マスクの着用
一般的な感染症対策としては、こまめな手洗い、咳エチケット、マスクの着用という3つの基本行動です。これは新型コロナのおかげで、ほとんどの方々が身に付いてきたのではないでしょうか? ウイズコロナの時代に慣れてきてしまったところで、危機感が薄まってきた方も見られます。もう一度基本の感染症対策を徹底しましょう。

・インフルエンザの予防接種
今年は、厚生労働省では過去最大量のインフルエンザワクチンの供給を予定しています。
65歳以上の高齢者や基礎疾患のある方は、なるべく早めにインフルエンザワクチンの予防接種を行いましょう。

厚生労働省「季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い」※外部サイト

マンション共用部分の予防対策の徹底—検温と手指消毒

自粛期間が明けてからは、マンション共用施設の使用が徐々に増えてきていると思います。
冬場でも共用施設の利用時には、30分に1回は窓を開けて換気をするなど、管理組合から利用者の皆様への感染症対策への注意喚起を行いましょう。

共用施設や共用部分に、消毒剤を設置しているマンションも増えてきています。
以下のような、非接触型で温度測定と消毒を手軽に行える便利な商品もあります。集住の場であるマンションは、会社や商業施設と同じ対策を考えていく必要があります。この冬からは、マンションの共用部分でも温度測定と手指消毒を徹底したいものですね。

▼IoT を活用した非接触型温度測定・消毒機「ピッとシュ!」「ピッと温度測定、シュと消毒」をコンセプトに、非接触で温度測定と手指消毒が行えます。シーテック株式会社 ※外部サイト

マンション共用部分での感染症予防対策については、コロナ以前もコロナ以降も積極的に情報を発信してまいりました。以下の記事を参考になさってください。

▼マンション内での飛沫感染への予防対策
感染症予防の勘違い—マンション共用部・専有部で新型コロナやインフルエンザにかからない!うつさない!
▼マンションの共用部分の利用の注意と予防対策
新型コロナウイルス感染症拡大に伴うマンション共用部分のエレベーターや共用施設利用の注意

国崎信江のふだんの感染症対策—持ち物

私のふだんの感染症対策の持ち物をご紹介します。ごくふつうのことですが、毎日の習慣にすれば、確実に予防効果を上げてくれるはずです。

・ペーパータオルで手を拭く

外出中に手洗いをする回数がぐんと増えたので、ハンカチだけではびしょぬれになってかえって不衛生です。そこでハンカチ替わりに手を拭くために、写真のような使い捨てのペーパータオルを数枚鞄に入れて持ち歩くようにな りました。お部屋の洗面所にも置くと衛生的です。

・基本のうがいを徹底

国崎信江のキキカンリTV「ウイルス対策にうがい!でも、そのうがい間違ってませんか?」
感染症予防には基本のうがい。実は間違った方法で行っている人もいます。正しいうがい方法を身につけましょう。

・マスクを外したらマスクケースにしまう

国崎信江のキキカンリTV「マスクを外したらマスクケースにしまいましょう」 
一度外したマスクは抗菌スプレーをかけてからマスクケースに入れています。マスクケースの消毒もお忘れなく!

またマスクを常用していると、口腔内の菌が保たれやすい環境になります。口腔用の殺菌・消毒スプレーを定期的に使っています。口臭ケアスプレーなどには殺菌効果がないので、必ず口腔用の殺菌剤を使用してください。

・持ち歩き用抗ウイルス・抗菌スプレー

抗ウイルス・抗菌・消臭剤 アミノエリアneo
大豆アミノ酸を主成分としたノンアルコールの抗ウイルス・抗菌・消臭剤。塩素やアルコールを一切含まず、アミノ酸と化粧品原料規格成分、高機能複合水でつくられているため、安全性が高く衣類や身の回りの用途に使用できます。小さいスプレーボトルを持ち歩いていて、気付いたら手指にスプレーするようにしています。また、家の玄関のノブを握る前にも殺菌消毒しています。

危機管理教育研究所「アミノエリアneo」 ※外部サイト

新型コロナウイルス感染患者数の発表にも目が慣れてきて、ふだんの生活に戻りつつあるこの頃。気が緩んできたいまだからこそ、秋から冬にかけてのダブル感染症対策を徹底したいものです。

2020/11/10

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。国交省、気象庁、内閣府などの防災関係の委員などを務めている。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所

国崎信江のキキカンリTV