緊急時に役立つスマホのSOS機能と設定方法を紹介

Android:緊急時のスムーズな状況判断と連絡に役立つ「緊急時情報」

次に、Androidについて見てみましょう。

【緊急時情報の登録】

Android7.0以降の端末の場合は「ユーザーとアカウント」の設定ページに「緊急時連絡」機能を搭載しています。「設定」アプリから「ユーザーとアカウント」をタップし、「緊急時情報」をタップ。それぞれ、血液型や臓器提供の意思、緊急連絡先などを記入していきます。

【緊急時情報の閲覧】
では、自分以外の人が、ロックのかかったAndroid端末から「緊急時情報」を確認するにはどうしたらいいのでしょうか。

Android7.0以降の端末のホーム画面の下中央「緊急通報」をタップすると、「緊急電話」ページにジャンプできます。上の部分「緊急時情報」をタップすると「緊急時情報」ページが確認できます。普段使い慣れていないスマホだと、使い方を迷いますが、ロック画面に緊急時情報の表示があれば安心ですね。

▼Android7.0以降の端末のロック画面

伝えたいメッセージを残しておくこともできる

iPhone(メディカルID)でもAndroid(緊急時情報)でも、自由文で記入できる項目があります。そこを利用して、医療情報や連絡先以外の情報を残しておくこともできます。

たとえば、「家族にも連絡が取れない場合は実家に連絡を→000-0000-0000」などとサブの連絡先を書き添えたり、「書斎のパソコンのパスワードはペットの名前+飼いはじめた年」などと自分しか知らない機器のパスワードに関するヒントを載せておいたりするなどです。

セキュリティ上の不安もあるため、このあたりは自己責任での応用となりますが、自分に不測の事態が生じたときに、周囲の人に伝えるべき情報は人それぞれだと思います。個別のニーズに柔軟に対応できるのがスマホの良いところ。防災と同じように、万が一の備えとして情報の備蓄も考えておくに越したことはないでしょう。

ちなみに私は3ヶ月に1回程度のペースで緊急時情報をチェックし、自由文の箇所は頻繁に変更しています。皆様もご自分にあったスタイルで利用してみてください。

コラム:ロック画面で「緊急通報」をする方法

皆さん一般的に、スマホにパスワードをかけていると思いますが、緊急時には、ロック画面を解除しなくても緊急通報(110番や119番など)できる機能があります。

▼iPhoneの場合
ロックがかかった状態で、前述の通り、パスコード画面で、「緊急」をタップすれば「110」や「119」をダイヤルすることが可能ですが、iPhoneにはさらに「緊急SOS」という機能も搭載されています。

iPhone 8以降なら本体右側にある電源ボタンと左側にある音量ボタン上下どちらかを同時に長押し、iPhone 7以前なら電源ボタンをすばやく5回連続押しするだけです。端末のロックがかかっていても、緊急電話が可能です。


※「sos」マークを右にスライドする(写真左)と「緊急SOS」(写真右)の画面が開きます。「警察」「海上保安庁」「火事、救急車、救助」から簡易選択が可能に。自動的に現地の緊急通報用電話番号にかかる仕組みなので、海外旅行時等にも安心です。

▼Androidの場合
Android機器の標準ではiPhoneの「緊急SOS」に対応する機能はありませんが、メーカーごとに独自で緊急発信機能を設けていることもあります。このあたりの多彩さがAndroidの面白いところです。メーカーごとに「緊急発信機能」としてご確認ください。

Android7.0以降の端末でロック画面を解除せずに電話をかける際は、ロック画面の下部にある「緊急通報」をタップすると、ロック解除なしで、プッシュホン方式で警察・救急へダイヤルすることができます。

【プロフィール】

古田雄介さん

1977年生まれ。建設業界と葬祭業界を経て2002年に執筆業へ転職し、テクニカル系の記事執筆と死の周辺の実情調査を進める。「古田雄介のアキバPick UP!」(ITmedia PC USER)、「インターネット跡を濁さず」(d.365)、「ネットと人生」(インプレス シニアガイド)などを連載。2020年1月に中公新書ラクレより「スマホの中身も「遺品」です」を刊行した。その他の著書に「ここが知りたい! デジタル遺品」(技術評論社)や「故人サイト」(社会評論社)、「死とインターネット」などがある。

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