緊急時に役立つスマホのSOS機能と設定方法を紹介

急病や事故で倒れてしまったとき、発見してくれた人に自分の血液型や持病、緊急連絡先をすばやく伝えることができれば、命が助かる可能性が上がりますし、仕事やプライベートで生じる支障を最小限に抑えることもできるかもしれません。そうした緊急連絡の仕組みを支援している自治体や民間団体も増えています。そして、最近のスマホもこの様な事態に備える機能を搭載しているようです。そこで今回は、デジタル終活の仕方などを専門とするデジタル資産ジャーナリストの古田雄介さんより、「スマホの緊急時情報」についてのアドバイスをお届けします。

スマホにはロックがかかったままでも情報を伝える機能がある

身の回りで肌身離さず持っている道具といえば、スマホを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。職場でも家庭でも、遊びに行っているときも寝るときも持っている。元気なときも病気のときも、何かしらのアクシデントで倒れたときも・・・。

万が一、自分自身が、あるいは離れて暮らす家族が、不慮の事故や急病などで動けなくなったとき、スマホが要救助者の重要な情報を周囲に伝えてくれたら、これほど頼もしいことはないでしょう。

実はそんな「緊急時情報」を伝えるため機能が、最近のスマホには搭載されているのです。

「緊急時情報」とは、スマホを所持する本人が操作できない状況下になった時、周囲の人がロック解除の操作なしで閲覧できる特別なページです。ここにあらかじめ必要な情報を入力しておくと、スマホが強力な命綱になることも。

iPhone、Android、それぞれのOSごとに、設定方法や操作方法をご案内します。できればどちらの操作方法についても知っておきましょう。ご自身のもしもに備えてはもちろん、ご家族のスマホへ設定しておくこともできますし、また、誰かを助ける場面に遭遇したときも、きっとこの知識が役立ちます。

iPhone:緊急連絡を大切な人に自動で通知できる「メディカルID」

【緊急時情報の登録】
iPhoneの緊急時情報ページは「メディカルID」と呼ばれます。健康情報を管理する標準アプリ「ヘルスケア」で提供されている機能です。「設定」アプリから「ヘルスケア」をタップ、さらに「メディカルID」をタップすると自分の「メディカルID」を設定できます。

この画面で、生年月日、血液型、使用中の薬、病気や怪我の既往歴など、いざという時に必要な情報を記載できます。

また、この画面で緊急連絡先を登録しておくと、このスマホを使って警察や救急などへ緊急電話を行ったことが、登録した緊急連絡先へ自動で通知されます。その際、位置情報つきで発信されるので、どこで緊急事態にあってしまったのか、必要な人へ情報が届くようになります。

【緊急時情報の閲覧】
では、自分以外の人が、ロックのかかったiPhoneから「メディカルID」の情報を確認するにはどうしたらいいのでしょうか。

ロック画面の左下に「緊急」という文字があり、ここをタップすると緊急電話画面に切り替わり、プッシュボタン式で電話できるようになります。さらに「メディカルID」をタップすると、このスマホの所有者が登録している緊急時情報を閲覧できます。緊急時に遭遇した場合には、この情報を救急隊員の方へ伝えるとより的確な対応につながります。

※スマホの所有者が「メディカルID」情報を登録していない場合は、「メディカルID」の文字は表示されません。

▼iPhoneのロック画面

2020/02/25