電気が復旧したら火事になる!?通電火災の怖さと対策について

通電火災を防ぐ感震ブレーカーとは?

経済産業省による感震ブレーカー普及啓発チラシ(2019年4月更新)。

感震ブレーカーは、地震による通電火災を防ぐために、自動的に室内の電気を遮断するものです。2014年3月、閣議決定された「首都直下地震緊急対策推進基本計画」において、出火防止対策として感震ブレーカーなどの普及促進が定められました。

経済産業省 感震ブレーカーの普及啓発 ※外部サイト

主な感震ブレーカーは、分電盤タイプ(内蔵型)、分電盤タイプ(後付型)、コンセントタイプ、簡易タイプの4種類です。これらの感震ブレーカーは、政府の性能評価ガイドラインに沿って、震度5強相当の揺れが起こったときに作動するように定められています。タイプによって仕様は異なりますが、たとえば分電盤タイプの場合には、地震検知警報から3分以内に通電を自動遮断します。

各社さまざまな感震ブレーカーを発売していますが、感震ブレーカーの性能評価を行う団体および製品に付けられる認証マークがあるかどうかを必ず確認しましょう。

経済産業省:感震ブレーカー等の性能評価を行う団体及び製品に付される認証マーク ※外部サイト

また、自治体によっては、推奨製品に補助金を出している場合もあります。お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

感震ブレーカーの使用にあたっての注意点

感震ブレーカーを設置するときは、突然電気が止まっても困らないようにするための事前対策を行うことが重要です。
たとえば、
・夜間に震度5強の地震が起こった場合、感震ブレーカーが作動すると突然照明が消えてしまい、移動するのが困難になる可能性もあります。そのため、停電時に作動する足元灯や、すぐわかる場所に懐中電灯を用意するといった準備が必要です。
・ご自宅で生命の維持に関わる医療用機器や電動ベッドなどを利用している場合も、利用できなくなる可能性もあります。そのため、必ず非常用電源や予備のバッテリーなどを確認・用意しておきましょう。
・PCで仕事や作業をしている場合には、停電によってPCのデータが飛んでしまう可能性もありますので、注意が必要です。


通電火災の恐ろしさをマンション住民みんなで共有し、災害時にはブレーカーを落として、通電火災を防ぐ、その場合に備えて準備をしておく、という行動を徹底しましょう。


2019/08/08

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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