これからのマンション防災を考える! デベロッパー・管理会社様のための防災支援サービスBOU-UP! 対談

今回は、マンションの防災支援プログラムBOU-UP!の担当者である株式会社つなぐネットコミュニケーションズの岡本満子さんをお招きして、支援プログラムの内容をお伺いしました。

“住民の防災意識が最高の耐震構造。”を掲げるBOU-UP!

デベロッパーや管理会社様のための防災支援プログラムBOU-UP!のリーフレット

国崎
まず、「BOU UP!」というキャッチーなネーミングがとても新しい印象ですね。「BOU UP!=防災力UP」という意図が伝わりました。また、リーフレットの表紙にある「住民の防災意識が最高の耐震構造。」というコピー、まさにその通りだと思います。どんなに耐震構造を施されたマンションでも、住民一人ひとりの防災意識を高めなければ、減災には結びつきませんから。「最高の耐震構造」には、マンションのハード面だけでなく、防災体制の構造も含んでいると理解して良いのですよね?このBOU UP!、どのような取り組みかを教えていただけますか?

岡本
マンションは、住民の防災力が向上すれば必ず災害に強くなるはずです。
「BOU-UP!」は、マンション防災に関する事例や情報の提供を中心としたさまざまなコンテンツによって、住民の安全・安心な暮らしを考えてマンションを開発・管理しているデベロッパー様や管理会社様の支援をしていきたいと考えています。

国崎
デベロッパー・管理会社様が、マンション住民の防災意識を高めるための取り組みを推進するお手伝いをされるのですね。具体的にはどのようなコンテンツ提供されるのでしょう?

岡本
具体的には、「過去の災害事例や防災に関する最新情報の発信」「防災専門家のご紹介」「防災新聞の提供」「防災マニュアルの提供」といった、さまざまな防災関連コンテンツをご提供していきたいと考えています。

①災害事例や最新の防災トピックをコンテンツとして提供

BOU-UP!が提供するコンテンツ。

岡本
1つめは、当社のWebサイト「マンション・ラボ」で発信している、国崎先生による防災の連載記事をはじめとした、過去の災害事例や防災の最新情報を集めたコンテンツです。実際に被災された事例や、災害時に取るべき具体的な行動指針などは、住民の方の防災意識を高めるのに効果的だと感じています。デベロッパー・管理会社様のホームページ・会員向けサイト・会報誌などで、ぜひご利用いただきたいと思っています。

国崎
過去の災害の事例を共有することは、とても大切だと思います。
災害が発生する度に、新たな教訓や知見が生まれて、その都度対応策も進化しています。
阪神・淡路大震災では、被災マンションの建て替えにも時間がかかりましたが、その教訓を受けて、被災後のマンションの建て替えに関する法律「マンションの建て替えの円滑化等に関する法律」が制定されました。必要な情報を知っているだけでも、何かあったときの対応スピードが違ってきます。

岡本
国崎先生とマンション・ラボ編集部で行われた「災害用トイレの使用テスト」の記事は、平時よりたくさんの方にご覧いただいています。他にも「1家族に必要な飲料水の備蓄量」、「女性でもできる!マンションの『蹴破り戸(隔て板)』の蹴破り方のコツ」といった、普段はあまり意識しないことでも、災害時にはとても役に立つ身近なコンテンツにも関心が集まっているため、今後もたくさんの住民の方に活用していただけるよう、デベロッパー・管理会社様におススメしたいですね。

災害用トイレはどれが使いやすい? 災害用簡易トイレの使用テスト

②信頼できる防災の専門家や企画を、デベロッパー・管理会社様に提供

危機管理教育研究所 国崎信江監修、つなぐネットと放課後NPOアフタースクールの企画による、小学生を対象にしたマンション防災イベント「子ども防災訓練~防災グッズ探検と防災ごはん作り」の様子。

岡本
2つめは、これまでのマンション防災の取り組みでつながりのできた、国崎先生を
はじめとする防災の専門家の皆様を、デベロッパー・管理会社様にご紹介できることです。
防災セミナーやワークショップを開催するにも、どの専門家にどんな内容を依頼すればいいのかわからない、住民が参加しやすい訓練にしたいというお悩みをよく伺います。その企画立案の部分をお手伝いできればと考えています。

国崎
以前一緒に企画した、マンション共有施設で開催した「子ども防災訓練~防災グッズ探検と防災ごはん作り」は、親子に大人気でしたね。このような、親子で楽しみながら防災を学べる企画は、さまざまなマンションで取り入れていただきたいですね。
また地震だけでなく、水害や台風など、最近頻発する自然災害や地域の特性にも合わせて、内容をアップデートしていくと良さそうです。

③マンション防災の基本情報を新聞形式で配付

12回シリーズの「防災新聞」を各戸に配布。

岡本
3つめは、「防災新聞」です。防災情報は、すべての住民にお伝えすべき重要な情報ですし、「紙でほしい」というたくさんの住民様のご要望にもお応えするため、全12シリーズをご用意しました。毎月1本ずつを全戸に投函するので、およそ1年間かけて、じっくりと防災の基本知識を学んでいただけます。

国崎
新聞は、多世代の方にアピールできるというメリットがありますね。これだけは絶対に押さえて欲しいというマンション防災の基本情報が12シリーズに整理されていれば、まさに防災力アップのBOU-UP!効果が期待できそうです。

④独自開発の「防災パスポート(基本防災マニュアル)」を提供

必要なページだけを残して利用できる基本防災マニュアル「防災パスポート」の一部。

岡本
4つめは、当社がオリジナルで企画した防災マニュアル「防災パスポート」のご提供です。マンション内被災生活を送るために必要な基本ルールをまとめたもので、マンションの規模や状況に応じて、必要な部分だけをピックアップしてカスタマイズできるという点がポイントです。「防災パスポート」をつくるワークショップ企画なども用意していますので、まだ防災マニュアルを準備していないマンション様を開発・管理されるデベロッパー様や管理会社様には、ぜひご利用いただきたいですね。

マンションの防災訓練にすぐ使える!防災マニュアル「防災パスポート」作りを学んでみた!

国崎
「防災パスポート」は、視覚的にも見やすくわかりやすくデザインされています。防災マニュアルづくりは、ゼロからスタートすると時間的にも作業的にも負担です。マンション毎にカスタマイズして、作成時間を短縮できるのは使いやすいですね。

住民だけで乗り切れる防災システムづくりをサポート

国崎
御社としては、今後BOU-UP!をどのように活用していただきたいとお考えですか?

岡本
BOU-UP!によって住民の皆様の防災意識が高まれば、万一災害が起こったときにも、住民の皆様だけで自助・共助の仕組みを構築して乗り切れる防災システムづくりができると信じています。当社は、その防災システムづくりを目指すデベロッパー様や管理会社様のお手伝いしていきたいですし、たくさんのご相談をいただけるととっても嬉しいですね(笑)。

国崎
現場での経験に基づく豊富なプログラムの企画力や情報力が、BOU-UP!の強みだと感じました。デベロッパー・管理会社様、マンション住民、すべての皆さんがマンション防災という共通の目的に向かってつながり、防災力を高めていくことができると良いですね。今後の活動に期待しています。

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(株)つなぐネットコミュニケーションズ
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2018/12/10