災害による断水時の節水方法を、いま一度考えましょう

水を使わないで生活するためのアイデア

断水時に気付かされるのが、私たちがいかに無意識に水を無駄遣いしていたかということです。少し手を洗うのに水を使ったり、水を流しっぱなしで歯を磨いたりしていませんか?断水を想定した防災訓練は、無意識に水を無駄遣いしている生活習慣を見直すことにもつながります。

水を使わないで生活するためのアイデアをいくつかご紹介します。

・食器をラップで包んで使う

たとえば、使ったお皿は洗えません。食器にラップを巻いて使い、汚れたラップはそのまま捨てればお皿を洗う必要はありません。

災害時、ひとつで何役にも使えるアイテム4選

・ビニール手袋を使う

断水時には、医療用ビニール手袋を使うとよいでしょう。水が使えなくなって長期化すると困るのは、衛生環境です。感染系の病気の発生の可能性もあります。こうした状況では、意外に手は汚れています。

医療用ビニール手袋も、使いやすいものとそうでないものがありますので、ノンパウダータイプ、アレルギー対策を施しているものなどを、注意して選びましょう。

・衛生面の配慮

水を使わずに清潔な状態を保つために、ウェットタオル、お尻ふき、歯みがきシートなどの製品を備蓄しておきましょう。

また、水がないと口腔ケアを怠りがちですが、口腔と手はとにかく清潔な状態を保つように心がけてください。

・節水クッキング

節水効果のある備蓄食品は、使ったお湯を何度でも利用できるレトルト食品やそのままで食べられる缶詰などです。都度お湯を使ってしまうカップ麺などはおすすめできません。以下の記事に節水知識を紹介していますので再読ください。

[地震対策・水の備え]お風呂の水は使えない?マンション災害時の節水術

人は経験することで学ぶ!ぜひ家族で被災体験を

以前の記事でも、被災体験を家族でシミュレーションしてみることをおすすめしました。

経験が人の心を強くさせる〜マンションのお部屋で被災体験のススメ

体験することで、人は学び、知恵を編み出し、困難に対処できる術を見つけます。たとえば、1日でも水が使えなかったら、あなたや家族はどんな知恵を使って対処するでしょうか?

九州や中四国で起こった断水を教訓として、ぜひこの機会に防災の学びにつなげてください。

※写真はイメージです。

2016/03/31

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所