災害による断水時の節水方法を、いま一度考えましょう

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1月の寒波の影響で水道管が破裂・漏水したことにより、九州・中四国の15県で断水がありました。1週間以上にも及ぶ断水で、自衛隊の給水作業が行われる地域も数多くありました。
皆さんは、マンションで断水になっても対処できる備えや知識はありますか?

もしも、マンションで1週間以上断水が続いたら?

今回の寒波で、寒冷地ではない九州地方にお住まいの方々が、水道管に保温剤を巻くなどの対応ができていなくて、お困りになったという話を伺いました。しかし幸いなことに、今回の災害によって亡くなった方は報告されていません。このことを、大規模災害に備えたよい訓練の機会だと捉えたいものです。

地震や水害による断水は、日本全国どこの地域でも起こりうることです。

いま一度、断水時の対応や、節水方法をおさらいしてみてはいかがでしょうか。

たとえば、いま断水が1週間以上続いた場合、マンションでどのように暮らせばいいのか、水が使えないということを前提にした生活を想像してみましょう。

一家に必要な水の備蓄量を計算し、水の使い方を考え直す

万一の断水に備え、飲み水の備蓄に関しては、マンションの場合7日から10日分を目安に備蓄しておきましょう。備蓄の基本は、ふだん使っている水を多めにストックする「流通備蓄」がおすすめです。また、今回のように給水車から水を運ぶために大きめのポリバケツを常備しておくといいでしょう。

[地震対策・水の備え]マンションで1家族に必要な飲料水の備蓄量は?

断水でトイレが使えない場合には、災害用簡易トイレもおすすめ

地震で排水管が使えるかどうかわからない場合はできませんが、水道管だけの問題による断水であれば、お風呂にためていた水を使って水洗トイレを使用することができます。

ただしその場合、水洗タンクに髪やゴミの入ったお風呂の残り水を入れると、タンク内で水詰まりする可能性があります。タンクへ直接水を入れて使用するのは避けてください。詳しくは使用されている水洗トイレのメーカーのホームページを参照してください。

TOTO:断水時のトイレの使用(洗浄方法)について

お風呂の残り水がなければ、災害用トイレを使用するのもおすすめです。最近の災害用トイレは、吸水性がよく、気になる臭いも閉じ込めて、衛生的に処理することができます。災害用トイレは、どんな災害時にも役立ちます。ぜひ家族の人数×1週間くらいの備蓄をしておきましょう。

災害用トイレはどれが使いやすい? 災害用簡易トイレの使用テスト

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2016/03/31

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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