吸い殻が原因?ホタル族は注意!ベランダ・バルコニーでの喫煙火災増加

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年末から年明けにかけて、マンションの火災が目立ちました。特に近年は、ベランダ・バルコニーが出火元の火災が増えています。その背景には、ベランダでの喫煙が関係しているようです。

ベランダ・バルコニーでの出火増加の原因は、タバコの吸い殻!

消防庁の発表によると、平成27年にはタバコが火災の原因となった建物火災2368件のうち、ベランダ・バルコニーにおける火災が273件。タバコを原因とする建物火災が減少する一方で、ベランダ・バルコニーにおける火災は、最近10年間で2倍以上に増加しています。

室内での禁煙・分煙が浸透している一方で、ベランダ・バルコニーでタバコを吸う、いわゆるホタル族と呼ばれる人が増え、その吸い殻をしっかり消火していない・ポイ捨てしている、といったことから火災が起こっています。

消防庁

ベランダから室内へ延焼!ベランダ喫煙火災の怖さ

ベランダ・バルコニー火災の原因は、完全に消えていない吸い殻が可燃物に引火したことから起こっています。

・完全に消えていないタバコを、吸い殻のたまった可燃性の灰皿替わりのもの(カップ麺の容器、ペットボトル、竹製灰皿など)に捨てた

・吸い殻のたまった灰皿で、消したはずの吸い殻が出火

・ポイ捨てされた吸い殻が、ベランダに置いてある可燃物に引火

バルコニーからの吸い殻のポイ捨ては、絶対にしてはならないことです。

また、ベランダの植木鉢を灰皿替わりに使う、排水溝を灰皿替わりに使うなどという事例もありました。吸い殻が溜まっていくと、古い吸い殻そのものが可燃物となってしまいます。

バルコニーで喫煙している方は、いま一度、吸い殻の処理方法を確認してください。可燃性の容器を灰皿替わりに使っているなど言語道断です。

マンションは共同生活の場、「自分の家さえよければ」という考え方に注意を

以前の記事でも、ベランダ・バルコニーでの喫煙が火災につながる危険についてお話しいたしました。

マンションのバルコニーでの喫煙が、訴訟問題や火事につながる!?

マンションのバルコニーや室内の換気扇の元で喫煙していると、その煙のにおいが他の部屋に流れ込んでいくという副流煙も、最近問題になっています。

一戸建てとは違い、マンションは、共同生活の場です。バルコニーもまた、マンションの共用部分です。自分が思っているよりも広範囲に他の人の迷惑になっていることを考えてみましょう。

自分の部屋で吸いたくない、だからバルコニーでタバコを吸うという考えは、結局のところ「自分の家さえよければ」という利己的な考えに陥っていないでしょうか?

マンション・ラボのタバコに関するアンケートでも、
「バルコニーの手すりに灰が落ちていた」
「排水管から吸い殻が落ちてきた」
という声がありました。

集合住宅には、生活のルールがあります。他人への配慮は、十分にやっているつもりでも足りるものではありません。

もし自分の吸い殻が原因で、自分の部屋に火災が起こってしまったら?
もし自分の吸い殻が原因で、よその部屋に火災が起こってしまったら?

マンションのホタル族の皆さんは、この機会にタバコの処理方法や煙が広範囲に広がることで、周囲に迷惑をかけていないか、ぜひ確認してみてください。

※写真はイメージです

2016/02/15

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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