[実例に学ぶマンション防災 3]楽しく参加できる避難訓練を企画

実践的で参加しやすい「避難訓練」を企画。効果を挙げているマンションがあります。

■ソフィアステイシア[神奈川県横須賀市] (新築年2003年/4棟/309戸)

必要な避難訓練だと感じさせる企画力

以前の避難訓練から、はしご車による高層階からの救出訓練の様子。

以前の避難訓練から、はしご車による高層階からの救出訓練の様子。

「ここでは地震、津波、火災、風災に遭遇する可能性があるので、この中から年にひとつのテーマを選び、訓練をします」。「ソフィアステイシア」自治会副会長のAさんはそう語ります。

地震の訓練では、一般的な内容に加えて隔板の蹴破りや煙対応、炊き出しなどを実施。即戦力になる納得感と、体験する楽しさ。そうした企画により、自分に必要な訓練だと感じさせ、参加率を高めているそうです。

また、全戸を班に分けて防災講習会も開催。「防災には居住者の横のつながりが不可欠です。お互いに知っていれば、気に掛けあえる。これが大切です」

全住戸の30%以上が参加した2010年度 訓練メニュー

1. 警報機鳴動、連絡訓練
2. 避難誘導訓練
3. 集合、点呼訓練
4. 消防士による放水デモンストレーション見学
5. 煙体験
6. 水消火器を使った初期消火訓練
7. バルコニー隔板の蹴破り訓練
8. 避難ハッチの使用訓練
9. はしご車による高所救出デモンストレーション見学
10. 炊き出し、給食訓練

火災の煙体験と、バルコニー隔板蹴破り訓練

写真左:火災を想定し、煙が充満した状態をシミュレートした煙体験。こうした体験の有無は万が一の際に活きてくる。/写真右:バルコニーの隣戸との間にある隔板を破る訓練。蹴り破る人やフライパンで突き破る人など、破り方はそれぞれ考えて行う。板を立てる鉄枠は、マンションで独自に作ったそうです。

訓練参加者の声

炊き出し

居住者から任命された炊き出し班による訓練だが、レクリエーション的に毎回楽しみにしている人も多いとのこと。

楽しめる要素が入っていて参加したくなる訓練です!

毎年家族全員で参加します。住民同士のつながりもできていいですね」とお父さん。お子さんは「煙体験が楽しかった」と楽しんだ様子でした(Iさんファミリー)。

同マンションの避難訓練企画のPOINT
ソフィアステイシアの属する「よこすか海辺ニュータウン」では、街全体での災害対策にも積極的に取り組んでいる。

ソフィアステイシアの属する「よこすか海辺ニュータウン」では、街全体での災害対策にも積極的に取り組んでいる。

・毎年訓練テーマを変えながら大規模に開催!

・避難訓練と講習会を組み合わせることにより、効果が高まります。

・居住者が自主参加したくなるような企画をプラス。

マンション居住者の防災意識を高めるには?

東日本大震災以降、マンション単位で取り組む地震対策・防災対策への意識が高まっています。

つなぐネットコミュニケーションズでは、防災訓練やマンション独自の防災イベントなど検討中の管理組合様をサポートする活動を行っています。
また、専門のマンション防災コンサルタントによる無料相談も受付中です。

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2011/08/31