災害用トイレはどれが使いやすい? 災害用簡易トイレの使用テスト

(3)猫砂やペットシーツは、人間の排泄物処理には非現実的でNG

いざとなったら猫のトイレに使っている猫砂やペットシーツで処理すればいいという声を時々聞きますが、これはNGです。人間の排泄量とペットの犬や猫の排泄量はかなり違います。実際に非常用トイレを実験した方法と同じ条件で試してみました。

1:猫砂でテストすると、排泄量の約2倍の重さに!

原材料が、おから、炭酸カルシウム、コーンスターチのおからの猫砂というものでテストしてみました。

1回分の尿280mlが、猫砂に吸収されて650グラムの重さになってしまいました。猫砂は、水分を吸収して重くなりますので、かなりのゴミの分量がたまることになりそうです。

2:ペットシーツでテストすると、1回分でたぶたぷに!

吸収体サイズが28センチ×40センチ、高分子吸収体で尿をゼリー状に固めるタイプのペットシーツです。同じ分量でテストしましたが、ペットシーツ1枚だけでは、かなりたぷたぷになってしまいました。新聞紙を使って非常用トイレをつくるときに補助的に用いるならばよいでしょう。


「ないよりマシ」と考えがちな非常用トイレですが、使ってみるといろいろな気付きがあります。実際に使う日が来ないことが一番の理想ですが、みなさんの家庭で備蓄されているものがあれば使い勝手や処理方法を確認する意味で一度使用してみることをお勧めします。

2014/08/11

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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