災害用トイレはどれが使いやすい? 災害用簡易トイレの使用テスト

③タブレットタイプ

【1回の使用方法】

処理用ポリ袋+タブレット型処理剤1袋(50グラム)

処理用ポリ袋を便器にセットします。

タブレット1袋を入れて排泄します。

排泄後は処理用ポリ袋の口を結んで一般ゴミとして廃棄します。

【所感】

②の袋よりも少し深めの浅型タイプで、黒いポリ袋。黒くて中が見えないポリ袋をセットしていたのはこれだけで、中身が見えない配慮というのは心理的にポイントが高いですね。便器にはめてみて、このビポリ袋のサイズ(65センチ×49.5センチ)がいちばん最適だと感じました。
かなり大粒のタブレットを入れるので、排泄物がはねる点が気になりました。泡立ち固まるまでは早く1分ほどで固まりましたが、固まるまでの過程(変化の様子)にやや抵抗を感じました。

④吸水パックタイプ

【1回の使用方法】

ポリ袋の底におむつのような吸水シートが装着されている吸水トイレパック1枚。

便器やバケツにセットしてそのまま使います。

使用後は口を縛って捨てます。1回分の吸収容量は500cc(尿2〜3回分)。

【所感】

これは、私がふだん外出時に携帯しているものです。出先で使う可能性を考えて、簡易的なものですが、凝固剤やシートを投入する手間や、投入する際に排泄物を見る不快感やポリの内側に触れる心配もないので、実はこれがいちばん処理的に楽でした。購入する前は、凝固剤やシートがあった方がトイレとしては充実していると思っていたのですが、別封になっていると、落としたり紛失した時に困るので、一体型は安心だと思いました。

4タイプの使用後のサイズイメージ

処理袋で1回分の使用後のサイズイメージを並べてみました。

写真向かって右から(1)から(4)となります。ボリューム的には、そう大差はありませんね。

いろいろなタイプの非常用トイレがあるので処理方法をチェックして選びましょう

テストしたように、粉末凝固剤やタブレット、吸水ポリマーシートなど、非常用トイレにもいろいろなタイプがあります。吸水性に関してはどれもそう大差はありませんでしたので、心理的な抵抗感や備蓄の箱サイズなどを考慮して選ぶとよいかと思います。やはり実際に使うとなると、なるべく汚物を見ない・さわらないでスマートに捨てられる処理方法のものがいいですね。

たとえば1週間の被災生活に対応すると考えると、大便と小便とで使い分けするのもひとつの方法です。1日に数回の頻繁な小便は新聞紙などで対応し、大便は凝固剤やポリマーシートを用いるのです。

次に、非常用トイレがない場合、身の回りにあるもので簡易トイレをつくる方法をご紹介します。

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2014/08/11

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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