[災害時の防寒対策]冬のマンション室内で体を温める工夫と備え

寒い冬に大地震が発生!周囲一帯が停電となり、暖房器具も使えないというケースを想定して、マンション室内での防寒対策をアドバイスします。

なお、もしも地震の被害で窓ガラスなどが破損してしまった場合は、まず最初に外気をふさぐ対処を行ってください。(記事「マンションの窓ガラスが割れたら?いざというときの破損対処法」を参照のこと)

冬の防災対策は防寒が肝心

体温を逃さない!マンション室内の防寒対策

使い捨てカイロで動脈の部位を温める

寒い時はつい手先や足先を温めがちですが、首・脇・太腿・腰といった動脈のある部位を使い捨てカイロなどで温めると効果的です。なお、使い捨てカイロは直接肌につけないようしてください。低温火傷に注意が必要です。

ふだんから発熱・保温機能のある衣類を利用する

発熱と保温機能を兼ね備えたヒートテックなどの衣類を、ふだんから着用しているとよいですね。アウトドアグッズショップにも機能的な防寒用衣類がありますので、防災の視点で探してみるのもよいと思います。

キッチン用ビニールラップを直接肌に巻く

カイロや防寒用衣類などがない場合には、着衣の下の素肌に直接キッチン用のビニールラップを巻きつけることで、保温効果が期待できます。新聞紙を体に巻くという方法もよく聞かれますが、動き回ると落ちやすいし、結構カサカサしてうるさいのであまり実用的ではありません。

家にあるあらゆる防寒具を活用する

毛布などの寝具はもちろん、スキーウェアや登山用ウェア、ダウンコート、寝袋など、家にある防寒具を活用しましょう。シーズンに数回しか使用しない防寒具でも、冬場の防災グッズとして大活躍します。

今年の冬は、節電の対策を見越してさまざまな防寒用アイデア商品が販売されています。軽くてあたたかな「着る毛布」や、人型の寝袋「歩ける寝袋」などのアイデア商品も防災グッズとして利用しましょう。

人型寝袋(ドッペルギャンガーアウトドア)

袖付きマイクロファイバーあったか着る毛布(モフア)

キッズ用のプレイマットを床に敷いて底冷えを防ぐ

マンションはフローリング部分が多く、足元からの冷えが深刻です。かといって防災用にラグマットを備えるほど収納に余裕がない。そんな場合は100円ショップなどでも売っている、ジョイント式のキッズ用プレイマットがオススメです。 普段はバラバラにした状態でコンパクトに収納、そしてもしもの時には床に敷き詰めることで足元からの冷えを防ぎます。また、ガラス片などが散らばったあとの室内に も役立ちます。お子さんのいない家庭でも防災用に備えてみてはいかがでしょう。

ジョイントマットシリーズ カラーマット チョコレート 8枚組

 生姜や唐辛子入りの備蓄食品で、内から体をあたためる

備蓄食品を選ぶ際には、体の内からあたためてくれる生姜や唐辛子入りの食品を選んでおくといいでしょう。唐辛子や生姜入りのレトルト食品、キャンディやお茶がおすすめです。我が家では、粉末タイプの生姜茶をストックしていますし、生の生姜もそのままラップして冷凍庫に常備しています。生姜は冷凍のまますり下ろせるので、お茶や備蓄食品に入れてあたたまることができます。

このように、備蓄食品も内から体をあたためる視点で選びます。


夏同様に真冬の災害も大変です。季節毎に対策する注意点を確認して、季節によって何が活用できるか、ぜひ家族で話し合ってみてください。

※写真はイメージです。

2012/01/20

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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