[知っておきたいマンション防災知識]バルコニーからの避難方法

「地震で玄関のドアが開かない!」「火災が発生して、玄関を通ることができない」そんな万が一の場面を、あなたは想像したことがありますか?先日、マンション・ラボで実施した「マンションの防災意識アンケート」では、以下のような結果となりました。

【Q】玄関のドアが歪み、玄関があかない場合があることを想定していますか?

玄関のドアが歪み、玄関があかない場合があることを想定していますか?

半数以上の方が想定していない、という結果に!いざという時に慌てないためにも、バルコニーからの避難方法を解説します。

「マンションの防災意識アンケート」調査結果はこちら

バルコニーからの避難経路

通常マンションには、玄関とバルコニーの2方向からの避難経路が設計されています。バルコニー側からの避難径路は以下の流れになります。

【事前確認】フロアの避難ハッチの位置を知る

避難ハッチは、マンションによって、各戸のバルコニーにある場合とフロアの何カ所かにある場合があります。マンションの見取り図で、お住まいのフロアの避難ハッチの位置を事前に確認しておきましょう。

【避難1】蹴破り戸(隔て板)を破って隣戸へ逃げる

避難ハッチが自分のバルコニーにない場合は、戸境の扉、蹴破り戸(隔て板)を突き破って、避難ハッチのある場所まで行きます。(力の弱いお年寄りや女性は、椅子やハンマーなどを使います)

【避難2】避難ハッチから避難はしごを使って階下へ避難する

バルコニーの避難ハッチの安全装置を外して、そこに書かれている説明の通りに避難はしごを下ろして、階下へ逃げます。

避難経路に物を置かない

「マンションの防災意識アンケート」では、バルコニーに関連して以下のような結果となりました。

【Q】避難はしごの上や下ろす場所に物を置いていないですか?

【Q】バルコニーの蹴破り戸(隔て板)部分に物を置いていないですか?

どちらも「いいえ」と回答された方は少数ですが、決して楽観できない数字です。

バルコニーの蹴破り戸(隔て板)や避難ハッチの上、避難はしごが下りてくる場所には物を置いてはいけません。「いざという時にになったらどかせばいい」そんな風に考えている方もいるかもしれませんが、バルコニーの避難経路を利用するのは自分たちだけではありません。他の居住者の方を危険にさらしてしまう可能性もあるのです。普段からバルコニーの避難経路は、物や観葉植物などで塞ぐことのないようにしてください。

「マンションの防災意識アンケート」調査結果はこちら

避難経路に物を置かない

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2011/09/01

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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