緊急地震速報が鳴ったら?数十秒あればできること

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生して1ヶ月が経ちました。今もなお余震活動は活発で、毎日のように身体に感じる地震が起きています。テレビやラジオ、携帯、インターフォンから流れる緊急地震速報の警告音を耳にする機会も多くなっているのではないでしょうか。

緊急地震速報とは、地震が発生した際に震源近くで地震波(P波、初期微動)をキャッチして、強い揺れ(S波、主要動)が始まる前に、震源・規模・震度を素早く知らせてくれるものです。避難所などの安全な場所に避難するまでの時間はありませんが、生命を守るための有益な情報にちがいありません。

速報の精度には誤差があります。誤報の可能性を疑ったり、何度も耳にする速報音に慣れてしまうことで警戒をおこたってしまう方もいるでしょう。ですが、速報が出ている以上、地震が起きたことは間違いないのです。油断することなく、慌てずに身の安全を確保する習慣をつけてください。

数十秒あればできること

●危険な作業はすぐに中止する(足場の不安定な場所から離れる)
●ドアを開けて避難路を確保する
●カーテンを閉めてガラスの飛散を軽減する
●テレビ・ラジオをつける
●貴重品・非常持ち出し品、靴を身近に用意する
●熱を発する電化製品の電源を切る

守るべき家族がいるとき

●地震速報を知らせて安全確保を促す
●安全な場所に誘導する
●安全な場所に一緒に移動したら離れないようにする
●声がけをたくさんして落ち着かせる、安心させる
●ペットはゲージに入れる
地震発生時の行動や対策など、今知っておくべき情報をまとめています

地震が起きた後の行動でできることは限られています。何が危険でどのようなことに困るのかを事前に把握しておくことが重要。『マンション地震防災BOOK』では、マンションの専有部はもちろん共用部での被害想定や行動についてまで、詳しくご紹介しています。

『マンション地震防災BOOK』(つなぐネットコミュニケーションズ)

2011/04/14

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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