いったい地震はいつくるの?

毎日、日本のどこかで地震は起きています。

誰もが気になる地震の発生。はたしていつごろ起きるのでしょうか。

たとえ防災に取り組んでいない人であっても、心のどこかでいつかは…と不安を抱えていると思います。気象情報のように事前に地震の発生予測ができればいいのですが、当分は難しそうです。

ところで、今回のお題である「地震はいつくるの?」という質問は、そもそも適切ではありません。 なぜなら、日本の陸域と海域で年間およそ2千回の地震(震度1以上の有感地震)が発生しています。震源が遠かったり、震度が小さかったりで、揺れに気づかないために「いつくるのか?」ということが気になるのです。

しかし実際には毎日、日本のどこかで地震は起きています。

プレート

日本が「地震の巣の中にある」と言われる所以は、世界の国土面積のうちわずか0.25%しかない日本の下に世界に十数枚あるうちの4枚ものプレートが重なり合っているという世界的にも特異的な位置にあるからです。過去に幾度となく繰り返されてきた地震により現在の国土が形成されていて、いまも活動していることを私たちは忘れてはならないのです。

大都市に未曽有の被害を出した阪神淡路大震災から16年。

あの大震災以降も日本各地で大きな地震が発生しています。年間およそ2千回発生している地震のなかに、大きな地震がいつ発生してもなんら不思議ではありません。しかも、いまわが国は地震の活動期にあり、巨大地震発生の切迫性が指摘されています。 今後30年間にM8クラスの巨大地震や、M7クラスの大地震がいくつも発生すると考えられています。

巨大地震が動けば国をゆるがすほどの経済的損失、人的・物的被害が予測されています。中央防災会議の被害想定を一読していただければ凄まじい事態になることがわかるかと思います。

[参考リンク] 内閣府 中央防災会議 : http://www.bousai.go.jp/5jishin/index.html

今日からでも、見えないリスクに気づくこと。対策を講じること。

それでも、戦争のように目に見える危機が迫れば対応にも身が入るものですが、目に見えないリスクには、なにかのきっかけで情報を得なければその重要性に気づきにくいものです。

ただ、残念ながら気づいていてもいなくとも地震の活動期に入っている日本に住む以上、地震のリスクは誰にでも降りかかってきます。発生のXデーが誰にもわからない以上、早く気づいて対策を講じる時間に余裕のあることが、被害軽減に有利に働くことはいうまでもありません。

このブログを読んだ、あなた!
あなたは今、大地震発生が迫っていることを知ってしまいました。

どうしてこの時代に生まれてきたのかと嘆いても始まりません。 あなたが生きている間になんらかの大地震に見舞われるかもしれない可能性が高いのです。これをきっかけに豊かなマンション生活、家族を守り、充実した人生を送るためにも、日常でできる防災を考えるところから始めてみましょう。

防災の奥深さを知ったら案外はまるかもしれません。私は多くのそういう仲間に出会っています。もしかしたら、10年後に、私に変わってここで防災ブログを投稿しているのはあなたかもしれません。

2011/02/23

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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