楽しく参加できる子供向けマンション防災訓練~防災グッズ探検と防災ごはん作り~

つなぐネットと放課後NPOアフタースクールの企画による、小学生を対象にした防災イベントが行われました。今回はそのイベントの模様をお伝えします。

小学生向け!子ども防災訓練 防災グッズ探検と防災ごはん作り

今回実施された子ども防災訓練イベントは、3月10日に川崎市にある「川崎サイトシティ」で開催されました。

災害時に、子どもたちがマンションで一人だけになった時でも身を守ることができるよう、防災の基本的な知識を、クイズやゲーム形式で遊びながら学べる、体験型の防災イベントです。

「子ども防災訓練 防災グッズ探検と防災ごはん作り」

開催場所:神奈川県川崎市「川崎サイトシティ(494世帯)」
開催日時:2013年3月10日(日)10:00~13:00
監修:危機管理教育研究所 国崎信江http://www.kunizakinobue.com
企画:マンション・ラボ×放課後NPOアフタースクール
主催:株式会社つなぐネットコミュニケーションズhttp://www.tsunagunet.com
特別非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール
http://www.npoafterschool.org

川崎サイトシティの全景。たくさんの子どもたちが暮らしています。

小学校低学年を中心に、約40名の子どもたちが参加!

参加してくれたのは、川崎サイトシティに暮らす、小学校低学年を中心とした子どもたち約40名です。

総戸数494世帯の大規模なマンションには、スポーツスタジオやシアタースタジオ、キッチンスタジオなどが入った三階建ての共用施設があります。今回はスポーツスタジオをお借りしてイベントを実施することに。

国崎先生による「たのしく防災を学ぼう!」のコーナー

今回の防災イベントの監修は、マンション・ラボの連載「マンション防災・安心のススメ」でもお馴染みの、危機管理教育研究所の国崎信江先生です。

「たのしく防災を学ぼう!」のコーナーでは、小学生がわかりやすいように、地震発生の仕組み、実際にマンションの部屋の中でどんな被害が起きるのか? 地震が収まったらどんな行動をとればいいのかといったことなどをわかりやすく説明していただきました。

地球を卵にたとえて地震発生のメカニズムを伝える説明や、阪神淡路大震災のシミュレーション映像、家具固定の必要性を伝える映像など、しっかりと地震について理解してもらえる内容に、みんな真剣に聞き入っていました。

「地球が卵だとすると、地球はひび割れがいっぱい入った卵の殻。この殻と殻とがぶつかりあって地震が発生するんだよ〜」と国崎先生。

また、「地震が収まったら、ぐちゃぐちゃになった部屋の中でどんな行動をとったらいい?」という問いかけには、子どもたち自身が考えて自由に回答します。

「助けを呼びにいく!」

「靴下を履く!」

「靴を履く!」

「固いものの上に乗っかって逃げればいいんだよ」と口々に回答する子どもたち。

「室内のガラス片などの危険物を避け、身近にある毛布や新聞紙クッションなど、身近にあるものを敷いてその上を歩いて行こうね。いつも臨機応変に行動できるようしましょうね」と国崎先生。

国崎先生の問いかけに、みんな「はい! はい!」と積極的に回答します。

最後に、物が倒れてきたときに自力でも脱出できる「“だんごむしのポーズ”を取って、できるだけ衝撃を和らげるようにしましょう」と国崎先生からアドバイスをいただきました。

みんな、地震の恐ろしさを理解しつつも、しっかり自分で自分の身を守る意識が芽生えた、そんな時間だったと感じました。

危機管理教育研究所:地震から子どもを守る“だんごむしのポーズ”
http://www.kunizakinobue.com/bosai/protect_child.html

防災クイズ「家族と連絡がつかないときはどうしたらいいの?」

続いて「防災クイズ」です。いざというときに、とるべき行動を、子どもたち自身に考えて回答してもらいました。

「家で地震が起きたらどうする?」

「隣の部屋から火が出たらどうする?」

「マンションから避難するときはどうする?」
「家族と連絡がつかなかったら?」

「電話がつながったら何ていえばいいい?」

もし、子どもが一人の時に地震が起きたらどう行動すればいいのか、そんな時の対処方法をクイズ形式で学んでもらおうと考えました。

グループごとに答えを考えています。A? B? う〜ん、どれが正解かな?

「はい!」「は〜い!」みんな、元気に回答しています。

学校や保育園・幼稚園で学んでいるせいか、みんなの正解率も高かったですね。やはり3.11以降、防災を学ぶ機会が増えているのかもしれません。

「さがそうみんなの防災グッズ」本当に必要な防災グッズは何だろう?

次は、マンションで一人の時に、室内は地震でぐちゃぐちゃになったという想定で、必要な防災グッズを持って安全なところへ逃げる練習として考えられた「さがそうみんなの防災グッズ」です。

配られた「非常時持ち出しリスト」に載っている20個の防災グッズのうち、必要だと思うものを2つ、そして自分の好きなものを1つ、合計3つの防災グッズを、自分の家まで取りに行って、持ってきてもらいます。

「非常時持ち出しリスト」を見る女の子。家から何を持ってくるのかな。

持ってくるものが決まった班から、お部屋に防災グッズを取りにいきます。大きなマンションなので、お部屋に戻るのも一苦労。もちろん被災時を想定しているので、エレベータには乗れません。

少したって、みんなが自宅から防災グッズを持って戻ってきました。みんな何を持ってきたのか、気になりますね。

子どもたちが持ち帰ってきた防災グッズを、少しご紹介しましょう。

懐中電灯/缶詰/携帯トイレ。「懐中電灯は暗いときに使えるから大切なの」と説明してくれました。

防災ずきんは、幼稚園で配布されたのだそうです。「上から物が落ちてきた時にね、こうやって頭を守るの!」と被ってくれましたよ。

自転車のヘルメット/懐中電灯/ビスケットとカンパンの缶詰を持ってきてくれました。頭を守るのはとても重要ですね。

このほかにも、自転車のヘルメットを防災ヘルメット代わりにしたり、さきほどのクイズで公衆電話を使うのに大切だと教わったせいか、小銭をちゃんと持ってくる子どもたちがたくさん見受けられました。

アドバイスを素直に実行する子どもたちのすばらしい姿勢は、大人も見習いたいものですね。

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2013/04/05