マンション駐車場の車上狙い対策とは?

※写真はイメージです。

マンション駐車場で車上狙いに狙われないために、できることを考えてみましょう。

平置きのマンション駐車場が狙われやすい

警視庁の平成26年中の車上狙い発生状況(※)を見ると、都内での車上狙いの発生件数は4,982件。この数字は年々減少傾向にあるとはいえ、車上狙いに遭った発生場所では、「駐車場・駐輪場等」が35.4%もあることは見逃せません。
(※警視庁「自動車盗・車上ねらい」の防犯対策より)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/guard/car_bohan.html

マンションの駐車場では、平置き式の駐車場が狙われやすく、防犯カメラなどの死角を利用して犯罪行為に及んでいます。

マンションの駐車場の場合、一台が被害に遭うと連鎖して被害に遭いやすいというのも特長です。万一被害に遭ったら、居住者全員で情報を共有して、防犯ステッカーの設置や掲示板での情報共有といった対策を行うことも重要です。

近隣の地域で車上狙いが発生していないか、「犯罪情報マップ」などで定期的に確認してみましょう。

警視庁「犯罪情報マップ」

車上狙いが狙っているものは、貴重品だけではない

先日も、マンション・ラボ編集部スタッフの知人が、平置きの駐車場に駐車していたワンボックスカーが車上狙いに遭ったそうです。

後部の窓ガラスを破って、ベビーカーなどの子供用品を盗まれ、同じ駐車場の車も何台か同じ被害に遭いました。たとえ車内にあるモノが貴重品でなくても、何かしら狙われるものです。

この場合も監視カメラがあったにも関わらず、カメラの死角を狙って犯罪に及びました。マンション内の平置き駐車場は、自宅の敷地内ということもあって、停めている方々の防犯意識にも隙があったのかもしれません。

また、こだわりのある高価なハンドル、タイヤホイールといった部品も狙われやすいものです。「車内に貴重品を置いていないから大丈夫」といった思い込みは禁物です。

車上狙いを予防するためには、見えるところにモノを置かない!

駐車場に置く車は、日頃から以下の点に注意したいものです。
・車内にモノを置かない。
・見えるところに小銭を置かない。
・ETCカードを挿しっぱなしにしない。

ただの化粧ポーチや子供のリュックサックでさえ、車内にあるバッグ類は、犯人から見ればターゲットになります。車内に放置せず、どうしても置いておきたいものは外から見えないトランクの中に入れましょう。

車上狙い対策には、警報装置や車カバーで自衛策を

マンション全体として車上狙いを防ぐために、駐車場の監視カメラの位置を見直し、照明設備を明るくするなどの対策を考えましょう。また町内会などと犯罪情報を共有するのも大切です。

窃盗犯は、素早く犯行を終わらせたいため、手間がかかる車は敬遠します。

ガラスの破損やこじ開けの衝撃を受けたら警報音を発する防犯装置を設置するのも効果的です。また少々面倒かもしれませんが、車にカバーをかけておくのも一案です。自分で車を守るために、できることを考えてみましょう。

2015/07/02

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所