新生活シーズンに考えたい、一人暮らしのマンション防犯術まとめ

春から一人暮らし、単身赴任という方も多いかもしれません。これまでにもマンションの防犯対策についてご紹介してきましたが、一人暮らしのマンション防犯をおさらいしてみましょう。

マンション防犯のチェックポイントは、玄関と窓!

これまでもマンション防犯についてお話してきましたが、マンションの場合の空き巣の侵入ポイントは窓と玄関の2箇所です。この2箇所にしっかり防犯対策を施すことで、空き巣はシャットアウトできるはずです。

ワンドア・ツーロックの防犯対策で、空き巣をシャットアウト

また、高層マンションの上層階だからとか、まわりに高い建物がないからというだけの理由で、窓に施錠をしていない、裸同然で室内を歩き回っているという話をよく伺いますが、こうした行為も危険ですので止めてください。男性だから大丈夫という意識も、現代では通用しません。

密室化するエレベーターでは用心を!

オートロックのマンションでも、密室化するエレベーターでは注意が必要です。「マンションの中に入ったら安心」という考えは捨てて、深夜見知らぬ人とは乗り合わせないようにするなど、防犯意識を持って行動してください。

マンション・ラボの防犯コラムでは、エレベーターの防犯性についてさまざまな面から注意喚起を行ってきました。以下のまとめ記事を参考にして、いま一度エレベーターの防犯について知っておきましょう。

マンションのエレベーター防犯まとめ

駐車場や駐輪場内でも注意は必要です

死角になりやすい駐車場や駐輪場は、居住者が防犯面で不安を感じている場所としてトップにあげられています。マンション内の駐車場・駐輪場の防犯チェックを行い、不安な場合は管理組合に相談するなどして、対策を講じましょう。

不審者を立ち入らせない!マンション駐輪場・駐車場の防犯対策

ふだんの使用時にも常に不審者が潜んでいないか、目を配って使用したいものですね。

マンション内の防犯カメラ設置場所をチェック

お住まいのマンションに設置されている防犯カメラの位置を知っていますか?長く住んでいても、意外にわかっていない住民も多くいらっしゃいます。知らない方は改めて調べておきましょう。

マンションの防犯カメラの閲覧可否や録画保存期間を知っていますか?

防犯カメラは犯罪の抑止にもつながりますが、何かが起こってからでは意味がありません。「自分の安全は自分で守る」という意識で、たとえオートロックのマンションでも安心しきることなく、常に注意してください。

侵入者が留守宅の不在を確かめる手口1位は「インターホンで呼ぶ」

不在時には、マンションでも空き巣対策をしっかり行う必要があります。侵入者が不在を確かめるのは「インターホンで呼ぶ」方法です。室内対策のポイントは、在宅を演出することと、侵入までの時間稼ぎです。詳細は以下の記事で確認してください。

マンションの空き巣対策!年末年始不在時にしておくべきこと

一人暮らしの表札、フルネームを表記しない、漢字の読みを公にしない

マンションに一人暮らしの場合、集合ポストや玄関扉のネームプレートの表記にも注意しましょう。特に女性の一人暮らしの場合は、心配ですよね。以下の記事を参考にしてください。

防犯面で注意したいマンションの表札の表記

マンションの行き帰りでひったくりに遭わないために

最寄り駅とマンションの行き帰りにも注意しましょう。通い慣れた道だからという油断が、ひったくりに狙われる隙をつくってしまいます。自分で注意していれば、ひったくり被害から身を守れることもあります。

マンションの帰り道でひったくりに遭ったら? 事例に学ぶ防犯対策

マンション内で挨拶の徹底を

一人暮らしだけでなくても、マンションに引っ越したら、両隣・上下階のお部屋に挨拶をしにいきましょう。相手が不在でなかなか会えなければ、小さなプレゼントやメモを入れて挨拶しておくのもいいです。「何号室の○○(名字のみ)です」と記載しておけば、何かで出会った際に改めて挨拶しやすいものです。

また、マンション内で出会った人には笑顔で挨拶の習慣を。顔見知りが増えることで、防犯面でも安全なマンションづくりに役立ちます。笑顔の挨拶は、顔見知りをつくるための小さな積み重ねですし、なによりお互いに気持ちよく一日が過ごせます。

マンションのエントランスで出会った人が居住者か不審者かわかりますか?


一人暮らしでは、コミュニティとコミュニケーションを持つ機会も少なく、またそんな気持ちをお持ちの方も少ないかもしれません。しかし、コミュニティとのつながりが、防犯のみならず防災にも役立つはずです。

現代ならば、SNSを活用したコミュニケーションの取り方なども考えられます。管理組合の方々も、一人暮らしの住民とのコミュニケーションの取り方を模索していきたいですね。

2015/03/25

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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