あなたの親御さんは本当に大丈夫ですか?オレオレ詐欺対策をいま一度!

被害者の約5割は70代、約8割は女性、親心につけ込む犯罪

これだけテレビで取り上げられていても、オレオレ詐欺や振り込め詐欺類似事件の被害が起こっています。警視庁の被害者の調査結果を見ても、認知症の方の被害はわずかで、逆に70代の健康な方々が被害に遭われているようです。70代の方々であれば、まだまだ心も身体もお元気です。しっかりしているからこそ、子どもが大変な目に遭っていると思うと、即座に対応しまうのでしょう。親心につけ込んだ悪質な犯罪です。

一次対応に留守番電話を活用しましょう

犯罪の窓口は、電話が大きな鍵を握っています。この電話を受けるところで犯罪を抑止するのが、一番効果的です。携帯電話を持っていれば自宅の電話には出ない、電話はまず留守番電話で応答するようにするなどの対策が必要です。都内限定ですが、警視庁が提供する録音装置無料貸し出しを設置するのもいいかもしれません。設置に関しては、警察官が直接設置してくれます。

電話で呼び出し音が流れると、「振り込め詐欺防止のため、通話内容が自動録音されます」というアナウンスが自動的に流れ、詐欺犯人への抑制力になります。また、録音した声は、警察官の立ち合いがなければ再生することはできません。

詐欺被害に遭わないために注意したいことリスト

以前の記事でも振り込め詐欺対策について注意喚起を行いました。

[高齢者の防犯対策]家族の絆で振り込め詐欺を撃退!

繰り返しますが、以下のようなことに注意してください。
・自宅の電話を使わない。子どもとは携帯電話でやりとりをする。
・相手の顔が見えるテレビ電話、Skype、LINEを使う。
・自宅の電話を使う場合は、ナンバーディスプレイ表示ができるものを使う。
・警察や金融機関からの電話は信用しない。こちらから相手にかけ返す。
・携帯番号が変わったと言われても、一度元の携帯番号にかけ直す。
・詐欺に備えて、親子間の合い言葉を決めておく。
・電話の前に、振り込め詐欺への注意喚起の紙を貼っておく。

もっとテレビ電話が普及すれば、こうした顔の見えないなりすまし電話もなくなっていくのかもしれません。たとえば、登録した電話番号以外からの電話にはあらかじめガイダンスが入って注意喚起するなど、電話会社のサービスなどでもっと対策を考えてもらえるといいですね。

「自分だけは大丈夫」「自分の親は大丈夫」過信は禁物です。

最初にお話したように、普通の親御さんが「子どものために」という愛情故に簡単に詐欺に遭ってしまうのがこの犯罪の特長です。「自分だけは大丈夫」とか「自分の親は大丈夫」と勝手な思い込みや過信は絶対禁物です。

顔の見えない電話だからこそ、まずかけてきている相手が本物かどうか疑う習慣を付けて、卑劣な詐欺犯人の罠をはねつけていただきたいものです。

お子様たちには、今日この記事を見たら親御さんに電話して、詐欺事件について話し合うようにしてください。親子のコミュニケーションを密にして、詐欺犯罪を撲滅しましょう。

2014/12/25

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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