マンションのゴミ置き場の防犯対策は意外と盲点!?

マンションのゴミ置き場は、誰もが出入りしやすい分、防犯面では盲点となりやすい場所です。お住まいのマンションのゴミ置き場を今一度防犯面でチェックしてみましょう。

人が出入りしやすいゴミ置き場は、部外者も出入りしやすい!?

24時間ゴミ出し可能、曜日時間指定でのゴミ出しなど、ゴミ置き場の使用方法は、マンションによって異なります。ただ、ゴミ置き場は、住民や管理員さんが出入りしやすく使いやすくなっている分、外部の人間も入りやすくなるという側面もあります。また、お子さんがゴミ置き場で遊んでいて事故に遭うなどの事件もあります。
「不審者を立ち入らせない!マンション駐輪場・駐車場の防犯対策」で、死角になりやすい駐輪場や駐車場の犯罪率が高いとお話ししましたが、ゴミ置き場もまた、マンション内では死角になりやすい場所となります。ぜひお住まいのマンションのゴミ置き場をチェックして防犯対策を検討してください。

まず、お住まいのゴミ置き場の防犯チェックをしてみましょう。

□ 1 ゴミ置き場は、施錠できるか?
□ 2 ゴミ置き場の内部が暗くないか?
□ 3 部外者が侵入しやすく、敷地内の死角に位置していないか?
□ 4 部外者にゴミ置き場を荒らされたことはないか?

いかがですか? いくつか当てはまる項目がありましたでしょうか?
次にこれらの対処方法をアドバイスいたします。

ゴミ置き場の防犯効果を高める対処策

1 施錠されていないゴミ置き場には、施錠の検討も一案
施錠されていないゴミ置き場の場合、不審者が立ち入る可能性も高まります。24時間ゴミ出し可能なマンションでも、施錠されていない場所に夜中行くのはなんとなく気持ち悪いものですよね。管理組合で話し合って、施錠を検討してもらうのも一案です。また、できるだけ利用者の多い時間帯にゴミを捨てに行くようにするなど、自分で防犯ルールを決めてゴミ出ししましょう。

2 暗いゴミ置き場にはセンサーライトやドアチャイムを設置
灯りや音があるだけでも防犯効果が得られます。人が入ると灯りが点くセンサーライトや、ドアが開くとチャイムが鳴るドアチャイムならば、安価で設置できますので、ぜひ管理組合で検討してもらいましょう。

3 部外者が侵入しやすい場所にあるゴミ置き場には、防犯カメラの設置を
敷地内でも目立ちにくい場所や、柵を越えて侵入しやすい場所にあるゴミ置き場の場合には、防犯カメラを、入口または内部に設置することを管理組合で検討してもらいましょう。
音声付き防犯カメラなどでは、部外者の侵入に警告を発することもできます。

4 ゴミ置き場を荒らされたことがある場合には、すぐ警察に通報を!
敷地内のゴミ置き場を荒らされるということは、侵入犯罪です。以前の記事「防犯アンケートに見る、防犯心理の盲点とその対策法」で、「小さなヒヤリやハッとした出来事は、大きな事件の初期サイン」だとご説明したように、被害の大小に関わらず起こった小さな事件は、きちんと警察に通報するなどして確実に根絶やしすることが、大きな事件を未然に防ぐことにつながります。また、居住者どうしでも情報共有を行い、ゴミ置き場に目を配って、不審者の立ち入りを防ぎましょう。


もともとマンションは、便利な仕様と機能を備えて使いやすく住みやすく計画されていますが、そこに人が住んで、さらに安全に使いやすいマンションにするために努力することが、マンションの住みやすさや価値を高めます。

「自分たちのマンションの安全は、自分たちで考える」という意識を持って、積極的に防犯対策を考えることが大切です。

※写真はイメージです

2012/05/15

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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