子どもの危機管理教育:子どもをだます声かけの手口

子どもへの声かけ

子どもが不審者に声をかけられて犯罪に巻き込まれる事件が増えています。最近の声かけ手口をご紹介します。

不審者が子どもへ声をかける手口を知る

オートロックのマンションに住んでいても、駐輪場やエントランスなどで子どもが不審者に声をかけられて犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。狙われやすいのは学校の登下校時間帯や放課後の時間、場所は玄関や駐輪場といった自宅付近での発生が多いという報告もあります。

子どもへの声がけの典型的なパターン

最近の声がけの手口は、子どもの心理に働きかけて実に巧妙になっています。手口を知って、ふだんからお子さまと注意点を話し合っておきましょう。以下は主なパターンです。
・ モノやお金で誘う「PSPで遊ばない?」「洋服を買ってあげる」
・ 子どもの興味で誘う「ゲーム攻略法を教える」「子猫が生まれたから見ない?」
・ 困っている人を装う「道を教えて」「一緒に迷子の犬を探して」
・ 親切な人を装う「暗いから家まで送ってあげる」「落とし物してない?」
・ 知り合いのふりをする「お母さんの友達」「昔会ったことがあるよね」
・ 変な頼み事をする「アンケートに答えて」「写真撮影させて」

マンションのインターホン越しや駐輪場でも不審者の声がけの危険が!

不審者は巧妙に、嘘を積み重ねて子どもの心理を利用します。子供の親切心を利用した手口では、インターホン越しに「マンションの理事会の者だけど、駐輪場にゲーム機が落ちていたのは、キミのものではない?それとも友達のものかな?見に来てくれない?」などと言って、マンションの外へ誘導するケースもあります。また、部外者が侵入しやすい駐輪場などでも、こうした声がけが発生しています。
駐輪場での防犯の注意については、記事「不審者を立ち入らせない!マンション駐輪場・駐車場の防犯対策」も併せてご覧ください。

警察で公開している地域の「声かけ事案等発生状況マップ」をチェック

全国の警察のホームページなどで、子どもに対する声かけやつきまといの手口と発生場所をまとめて「声かけ事案等発生マップ」を公開しています。地元の警察のサイトやパンフレットを確認して、近隣の不審者情報とその手口を知って保護者間で情報共有しておきましょう。

家庭でもこうした手口を話し合って、お子さまには、
「どこかに連れて行こうとする話には絶対についていかない」
「だれに誘われても必ず親に連絡してから」
を徹底して教えてください。

※写真はイメージです。

2012/02/22

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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