マンションのエレベーター防犯、危険回避のチェックポイント

オートロックのマンションだと安心しがちですが、エレベーターは公共の場。乗り合わせた人が居住者とは限りません。マンションのエレベーターは、いわば「密室」。もし見知らぬ人と一緒になったときにどう行動したらいいかご存じですか? エレベーターに乗る上での防犯のポイントや、お子さんへの配慮についてまとめました。

防犯のためにも、ふだんからエレベーターの安全な乗り方を身につけましょう。

エレベーターに乗る時のポイント

ポイント1:乗る前に必ず振り返る

ドアが開いてもすぐに乗り込まず、駆けこんでくる人がいないかを確認します。エントランスに入る時やエレベーターホールに入る時にも、同様に振り返る習慣を身につけてください。

ポイント2:誰と一緒に乗るのかを確認

同乗者がいる場合にはどんな人と一緒に乗るのかを、エレベーターに乗る前に必ず確認してください。もしその人に不審や不安を感じた場合には乗車をやめて、次のエレベーターを待ってみるのもいいでしょう。

ポイント3:立ち位置に注意

非常ボタンがある操作パネルの近くに立ち、エレベーターの壁を背にして、かご内にいる人を見渡せる位置に立ちます。だれかと一緒にエレベーターに乗るとしても、奥に入ってしまうのは避けること。万一の際に逃げ出すことが難しくなります。

同乗者に背中を向けないことが重要

ポイント4:一緒に乗る人には、挨拶する習慣を

エレベーターで一緒に乗る人には、「こんにちは(こんばんは)」「何階ですか?」など、自分から声をかけ、相手の顔を見る習慣を身につけましょう。万一、不審者が紛れ込んでいたとしても、住民に声がけされることが犯罪心理面でも防犯効果があると立証されています。何より、エレベーター内でのご挨拶は、住民同士のコミュニケーションにも役立ちますよね。

ポイント5:隙を見せないオーラも大切

犯罪を防ぐには、その人自身がかもしだしているオーラにも効果があります。疲れてぼーっとしている状態よりも、隙を見せない雰囲気の方が、不審者につけいられないものです。

万一の場合に、やるべきこと・やってはいけないこと

エレベーター内で万一何かが起こった場合には、やるべきこと・やってはいけないことがあります。以下の点に注意しましょう。

万一の時にやるべきこと

「非常ボタンを押す」 「操作パネルのフロアボタンをすべて押す」 「大声を出して助けを求める」
万一の時にとっさに大声が出せない女性や子どもは、防犯ブザーを常に身につけましょう。

万一の際に絶対にやってはいけないこと

逃げ出した不審者を追いかけるのは絶対にNGです。捕まえようとして深追いをしてはいけません。まず、管理員さんと警察に通報してください。

子どもが押せるか? エレベーターの非常ボタンの位置を確認

小さなお子さんのいるご家庭は、まずエレベーターの操作パネルにある非常ボタンの位置を確認してみてください。まだ小さくて非常ボタンまで手が届かないお子さんは、一人ではエレベーターに乗せないこと。必ず大人が付き添うようにしましょう。また、小学生でも手が届かないような高い位置に非常ボタンが設置されている場合は、踏み台を設置できるかどうか管理組合に相談してみましょう。

顔見知りが多く、住戸内の挨拶が頻繁なマンションほど、不審者は入りにくいもの。空き巣や不審者を撃退するためにも、マンション内でのコミュニケーションを高め、みんなで住みやすいコミュニティづくりを心がけましょう。

2011/08/04

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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