マンションへの侵入犯罪を防ぐためにすぐできること

マンションではガラス窓を破る侵入犯罪手口が約半数

警察庁の平成20年の侵入窃盗の侵入手段を見ると、ガラス破りによるものが、共同住宅(3階建以下)で45.1%となっています。(参考:警察庁「住マイル防犯110番:手口で見る侵入犯罪の驚異」)

●ガラスの飛散防止にも役立つ防犯フィルムでガラス窓の防犯力・防災力を高める

窓からの侵入犯罪では、バールによる打ち破りで侵入してくることが多くあります。よく勘違いするのが、「うちの窓は網入りガラスだから少し安心」という点。火災時に類焼を防ぐことを目的にしている網入りガラスは、普通ガラスと同様に簡単に破られます。

ただし共同住宅であるマンションでは、窓ガラス自体を強い防犯ガラスに取り替えるのは難しいかもしれません。

普通ガラスや網入りガラスを防犯ガラスに取り替えられない場合、ガラス窓に飛散防止の防犯フィルムを貼るのも有効です。フィルム自体を貼るのは素人にもできて簡単ですし、災害時には飛散防止効果もあり、防災・防犯の両面で役立ちます。

玄関ドアの防犯力を高めるには

玄関ドアの侵入手口は、ドアの防犯性能が高まるとともに、侵入者の方も常にそれに合わせて手口が上がっています。

●最新の侵入手口を知る

警察庁のホームページを見るなどして、鍵破りの最新情報を知っておくことも重要ですね。(参考:警察庁「空き巣の防犯対策」)

●合い鍵を置く習慣は絶対禁止!

ときどき、家族や友人のために家の玄関前に合い鍵を置いておく方がいらっしゃいますが、これはすぐにやめましょう。補助鍵やガードプレートなども有効です。

●「一度空き巣に遭ったらもう入られない」はウソ!

実は、「空き巣は、一度来たらまた入られる」ことが多くあります。一方、一度空き巣に入られた人は、なぜかその後の防犯に無関心なことも多いのです。一度遭ったからもう二度とはない、という思い込みは間違いです。体験を教訓にして、防犯を徹底したいものですね。

普段から気をつけること

●室内に貴重品を置かない

その他に気をつけるべきなのは、現金・クレジットカード・キャッシュカード・貴金属の類を室内に置いておかないということです。大事なものは、銀行の貸金庫サービスを利用するのもいいですね。

●ノートパソコンのセキュリティー

いつも自宅の中にあるパソコンでも、セキュリティー管理は大切です。特に持ち運びやすいノートパソコンは、空き巣被害にあいやすいもの。起動時にパスワードを設定しておく、大切なファイルにはロックをかけておくなど、小さなセキュリティー意識が防犯に役立ちます。

2011/03/23

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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