マンションへの侵入犯罪を防ぐためにすぐできること

東北地方太平洋沖地震に伴う、東京電力の計画停電が実施されています。対象地域にお住まいの方には、生活面で様々な影響が出ているかと思います。災害時こそ、忘れてはいけないのが防犯対策です。

現在多くのマンションには、エントランスのオートロックシステムや防犯カメラなど、様々なセキュリティ対策が施されていますが、停電の際にはそれらの機能は全て停止してしまいます。また、遅い時間帯の停電となればあたり一帯は真っ暗になります。どうかみなさん、いつも以上にしっかりとした防災・防犯意識をもち、各住戸ごとに“今すぐできる防犯対策”をご検討ください。

専有部への侵入犯罪を防ぐ!

マンションには、玄関のディンプルキー、ダブルロックやトリプルロックの窓が設置してある場合も多く、一戸建てに比べれば防犯ベースがしっかりできあがっているものです。居住者の方が個々の住まい方を工夫することで、さらに防犯力をアップさせ、未然に犯罪を防ぎましょう。

●侵入者が嫌う3つのこと

侵入者は以下の3つのことを嫌います。ということは、この3つをポイントに室内で対策を行えば、防犯効果につながるということです。

  1. 「音が鳴ること」
  2. 「時間がかかること」
  3. 「人目につくこと」

まず、光や音で侵入者をけん制する方法を考えてみましょう。玄関を開けるとセンサーライトが点く他、ドアを開けると音が鳴る仕掛けも効果的。それ以外では、留守中の室内で音楽を定期的に流れるようにタイマーセットしておくのも有効です。ですが、停電の際はこのような仕掛けも意味のないもになってしまいます。ドアチャイムのように、電気の力を必要としないグッズもあわせて検討してみましょう。

そしてマンションの侵入を防ぐには窓の対策が大変重要、「時間がかかる」ための仕掛けが必要です。

窓からの侵入犯罪を防ぐために

高層マンションだからと安心して、窓を施錠していないために侵入犯罪にあったというケースもあります。窓や玄関ドアの施錠は、防犯の基本中の基本。その他、以下の点に注意してみましょう。

●侵入に5分以上かかるとあきらめる!

警察庁が運営するホームページ「住マイル防犯110番:侵入者プロファイリング〜心理と行動 3」によると、「侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめる」という調査結果が発表されています。つまり5分が境目。施錠が多ければ多いほど、解錠に時間がかかるので防犯効果を高めることができるのです。

●窓は、ダブルロック以上の施錠を習慣に

マンションには、窓の中央と下のダブルロックや、上下と中央のトリプルロックが標準でついている場合があります。ただ、残念ながら2つ以上のロックがありながらも、1ロックしか施錠していない人が多いのも事実。せっかくあるのに使っていない習慣が、犯罪につけこまれるスキになることもあります。

窓のロックがひとつしかない場合にも、レール部分に自分でオプションの鍵をつけることもできます。そして外出時には、窓のロックをきちんとすべて施錠する習慣を身につけましょう。

続いて、窓ガラスに関する防災対策についてご紹介します≫

2011/03/23

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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