[ペルー共和国・リマのマンションライフ] メイド部屋つきが一般的なマンション事情も、ただいま変革中!

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リマってどんな街?

ペルーといえばマチュピチュやナスカなど、多くの遺跡が人々を魅了するアンデスの国。そんなペルーの首都がリマです。この街は大きく旧市街と新市街に分かれています。旧市街には植民地時代に建てられた建築物が多く残っていて、美しい景観が魅力。旧市街はユネスコ世界文化遺産にも指定されています。一方の新市街は海岸沿いに高級住宅やホテル、高層ビルなどが建ち並んでいて、近代的な美しさがあるのです。

リマは一年を通してほとんど雨が降りませんが、太平洋沿岸を流れる寒流のフンボルト海流の影響で湿度が高く、とくに冬は霧が立ちこめます。まるで雲のなかで生活しているような感じですね。砂漠気候で「雨が降らないにも関わらず高湿度」という特殊な気象条件といえるでしょう。

新市街にあるJWマリオット・ホテル・リマ。近代的なガラス張り建築が目立つ。ホテルからは太平洋の壮大な景色を楽しむことができる。(C) Shutterstock

ここでペルーの食文化をご紹介しましょう。おもな特徴は、調理しすぎず、魚介類や肉、野菜などの素材を活かした料理が多いことです。リマには多くの中国系移民が生活しているので、中華料理もペルーの立派な食文化として根付いています。さらに日系人によって伝えられた醤油を使った料理もあるので、日本人の口にもよく合うと思いますよ。

リマのチャイナタウン。本格的な中華料理が味わえると人気。

マンション、お宅拝見!

マンションの外観。周囲が緑に囲まれ美しい。

私たちが住むマンションは海岸沿いの新市街にあります。風通しが良く、夏でも蒸し暑さとは無縁の快適さで、とても気にいっています。間取りはリビング、キッチンと寝室が2つあり、広さは90㎡ほどです。特徴といえば「メイド部屋」があることでしょうか。ペルーでは中流家庭でも普通にメイドを雇うので、どんなマンションにもメイドの寝泊まりする部屋があります。また、各寝室には「バーニョ」とよばれるユニットバスが付属しています。

住み込みで働くメイドのための部屋。

「バーニョ」と呼ばれるトイレ&バスルームがすべての寝室についている。

日当たりのよいリビング。風通しも良くとても快適。

ここ10年ほどのリマの好景気とインフラの整備で、私たちの住むマンションのインターネット環境は十分満足いくものになりました。しかし、リマでの各家庭のインターネット普及率はまだまだ低く、4割弱といったところ。ただ、少し歩けば近くにインターネットカフェがあるので、多くの人は自宅ではなく近くのネットカフェでネットを楽しんでいます。

共用スペースの庭園は、私たち夫婦のお気に入り空間のひとつですね。ほかの住民にとっても憩いの場になっています。眺めがよいところもこの庭園のポイント。ここが私たちのリラックス空間になっていることは間違いありませんね。

マンション住民のなかにはペットを飼っている人も結構います。ペットブームに沸くリマではペットショップや動物病院が増え、街では犬を散歩させている人と大勢出会いますよ。

生活するうえで楽なところは、ゴミの分別が緩いところ(笑)。そういえば、街を走るゴミ収集車には日本語が書かれています。日本では古く使われなくなったゴミ収集車が、リマでは現役で働いているんですよ。

朝の陽光で気持ちよく目が覚める寝室。

コンパクトで使い勝手も満足できるキッチン。

リマのマンション事情

リマではここ数年、とてつもない勢いでマンションが建設されています。これも好景気によるものでしょう。しかし、建設ラッシュに合わせて地価が高騰し、その結果マンションの販売価格も上昇してしまいました。もちろん、価格に反映させるだけでは購入者が減ってしまうので、物件を小さくする動きもあるようです。

面積が小さくなると、当然間取りも変わってきます。最近では、いままで普通に付いていたメイド部屋のない物件も出始めました。たしかに、狭くなったマンションに使用人を入れたら窮屈ですからね。また、経済成長に伴う最低賃金の引き上げで、メイドの給与が上がってきていることもあるので、マンション購入者がメイドを雇わない日が来るのも、そう遠くないかもしれません。

ライフスタイルの変化もあるのでしょう。とくに若い世代では、交通の便の良さや立地を重視して、広さにはあまりこだわらない傾向があるようです。事実、以前は寝室3つの物件が主流でしたが、現在は寝室が1つだけのミニ・マンションが人気で、今後の主流になると聞いたことがあります。

新しく建設されるマンションではその狭さを補うために、共用スペースの充実化が図られていますね。ジム、バーベキューコーナー、保育施設のほか、大規模なマンションでは商店街が併設されるところもあるようです。

リマは急速なマンション増加によって、近代的な大都市へと変貌を遂げようとしています。数年後には街並みが大きく変わっていることでしょう。

【ライター】クラウディオ・チャベス
リマで小学校の教師をしている。現在は日系人の妻と2人暮らし。食べ歩きが趣味で、週末に夫婦で外食をするのが楽しみ。

※掲載情報は原稿作製時のものです。
※ライターの自宅マンションというプライベート空間を撮影する関係上、ライター自身で撮影を行っています。一部、見にくい写真もあるかと存じますが、ご理解・ご了承のほどお願いいたします。

2015/06/16