[ニュージーランド・ウェリントンのマンションライフ] ライフステージに合せてマンションを次々と住み替えるのが当たり前

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ウェリントンってどんな街?

ここウェリントンは、ニュージーランドの首都です。この国はオーストラリアのとなりにあり、2つの大きな島からなります。ウェリントンは北側の島にあって、南側の島との間にある海峡に面しています。首都としては、世界最南端にあるんですよ。

ニュージーランドの基礎を築いたのは18世紀の有名な探検家、キャプテン・クックです。現在、経済の中心は国内最大都市のオークランド。一方、ここウェリントンは政治や文化、エンターテインメントなどの中心地です。

街の人の誇り、「テ・パパ国立博物館」。マオリ語で“この土地の宝のある場所”という意味で太平洋諸島の美術品を収蔵している。

市内を歩いていると、地元のデザイナーが手がけるさまざまな様式のブティックが目にとまります。また、“カフェシティ”と呼ばれるほど、喫茶店やレストランがたくさんあり楽しいですね。街には洗練された雰囲気がただよい、住み心地も悪くないと思いますよ。

さらに、街に“面白いもの”がいっぱいあるのも魅力的。たとえば、ウェリントン空港に到着してターミナルに行くと、巨大なオブジェが出迎えてくれます。はじめて見る人は、たいていギョッとしますね。その正体は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するゴラムというキャラクターです。自然の景観が残るニュージーランドは、いろいろな映画のロケ地になっています。おもな作品だけでも『ロード・オブ・ザ・リング』をはじめ、『ラストサムライ』『ナルニア国物語/第一章ライオンと魔女』『アバター』『ウルヴァリアン』と話題作が並びます。それにしても、巨大なゴラムが街を宣伝しているなんて驚きですよね。

魚をつかまえようとするゴラム。リアルに再現されている。(C) Shutterstock

ほかに、街の名物として観光客を集めているのがケーブルカーです。市内の中心部からヴィクトリア大学がある丘の上までを結んでいます。この丘からは、市内全体とその先の海の絶景を見渡せるんです。景色といえば、ヴィクトリア山の山頂もいいですね。そこからの眺めは、この街を代表する絶景。とくに夜景を見れば、ロマンチックな気分になること確実です!

ヴィクトリア山から一望する夜景。観光客からの人気も高い。(C) Shutterstock

マンション、お宅拝見!

では、私たち夫婦が住んでいるマンションを紹介しましょう。建っているのは、街の中心部にあるタラナキ・ストリート。周辺には学校や映画館、クラブ、喫茶店などが集まる“カルチャースクエア”といわれる場所です。

交通の便はよく、市内や近郊までなら、どこでもケーブルカーやバス、フェリーなどで移動できます。しかしウェリントンはそれほど大きくないので、どこへ出かけるにも歩いて行く人が多いんです。郊外に行くときも、クルマを使えば30分くらいでどこへでも行けるところなのです。

そんな場所にある私たちのマンションは、ツー・ベッドルームのつくり。この物件に出合ったのは、たまたま子どもが生まれた後の生活を考えていたときでした。夫婦ともに気に入り、すぐに購入しました。

マンションは同じビルが3つ連結された構造となっている。

お気に入りの場所はキッチン。ベランダがあるのもポイントで、窓を開けるとフレッシュな風が入り気持ちいいですよ。私は景色を見るのが好きなので、部屋の窓から、街だけでなくて海まで眺められるのが最高ですね。

清潔感のあるキッチン。カウンターが広く、使い勝手がいいという。

リビングのテーブルにはくつろぎ感を演出するために、白熱ランプを置いた。

夫婦のベッド。もうひとつのベッドルームは、将来生まれてくる子どものためにとってあるという。

窓からの眺め。海から気持ち良い風が吹いてくる。

ここに住んで良かったと思うのは、ほかの住民たちと気軽にコミュニケーションがとれること。エントランスホールはちょっとした憩いの場になっています。ほかにも共用設備として、住民なら誰でも使えるジムやプールなどがあります。地元の出版社に勤めている夫は、デスクワーク中心なので、休日はここでよく汗を流しています。

エントランスホールの一角。毎朝のゴミ出しのときに、ほかの住民と会話するのが楽しみだという。

夏になるとマンション共用部のプールには多くの住人が集まる。

ウェリントンのマンション事情

ニュージーランドの人は、家を住み替えることをためらいません。たとえば、結婚して子どもが生まれて家を買い替えることは、ごくごく普通。そのせいか、生活の便はよいけれど、居住スペースが限られてしまう市内の中心部は、家族向けの住宅よりも個人用のアパートが多いです。また、マンションは売り買いの回転が速いので、新築物件にこだわる人は少ないと思います。私自身も新築、中古に関わらず、ライフステージやスタイルの変化に合わせて、どんどん住み替えをしていく方が便利だと考えています。

ただし、引っ越しをする人が多いので、必ずしも自分が入りたい物件やロケーションが選べるとは限りません。新しい物件も次から次へと出てきますが、新築に限らず、人気の高い物件は“早い者勝ち”で、どんどん決まってしまいます。しかも、契約後すぐに引っ越せないこともあるので要注意。なぜなら、前の所有者と、引っ越しの都合をあわせなくてはいけないからです。場合によっては、入居できるまでに数か月待つこともあるんです。

マンションのインターネット環境については、ADSL回線が主流です。プロバイダーと契約するときは、会社によって容量制限や料金システムの組み合わせプランがいくつかあります。困ったときのサポートも十分満足できるレベル。競争が激しいだけに、サービス内容はどんどん良くなってきているようです。

ニュージーランド全体でも、インターネット環境の整備はずいぶん進んできました。ウェリントンやオークランドのような大都市なら、無料Wi-Fiスポットが当たり前になりつつあります。また、街中にはインターネットカフェがいくらでもあります。利用料金は1時間2NZドル~6NZドル程度です。この調子でいけば、近い将来は利用制限などなくなるかもしれませんね。

【ライター】アルフレッド・テイラー
学生時代から喫茶店に行くことが趣味。それもあって、アルバイトでお金を貯めて、大学卒業後に地元で喫茶店を経営しはじめた。

※掲載情報は原稿作製時のものです。
※ライターの自宅マンションというプライベート空間を撮影する関係上、ライター自身で撮影を行っています。一部、見にくい写真もあるかと存じますが、ご理解・ご了承のほどお願いいたします。

2015/06/18