[インドネシア・ジャカルタのマンションライフ] 東南アジアの中心地では、暑さ対策が必須

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ジャカルタってどんな街?

私が暮らすインドネシアの首都ジャカルタでは、近年目覚ましい発展がみられる東南アジアの大都市です。都市圏の人口は3,000万人にせまり、今や世界第2位、しかも人口密度は東京の2倍以上にもなっています。島国であるこの国には、多種多様な民族や文化が混在しています。公用語はインドネシア語ですが、島内でも山ひとつ越えるとジャワ語なども話され、会話が成り立たないことさえあります。イスラム教やプロテスタントなど、いくつもの宗教が信じられていることも特徴的ですね。

また近代的な都市と雑多な下町が融合し、街のなかにまったく違う2つの生活様式が存在しているのも大きな特徴です。下町の露店では、いまでも値段を交渉しながらモノが売り買いされています。お店の人は自分たちの生計がかかっているので、簡単には値段を下げません。ですから時々、熱のこもった交渉がくり広げられるんですよ。

ジャカルタ名物ともいえる露店。食品をのせたワゴンが所狭しと立ち並ぶ。(C) Shutterstock

屋台では、いんげん豆を使った料理「ガドガド」などのインドネシア料理が味わえる。(C) Shutterstock

一方、ジャカルタ中心部は、下町の喧噪から切り離されたエリア。ここにはジャカルタの象徴ともいえる「モナス記念塔」が建ち、世界中から多くの観光客が訪れています。モナス記念塔の南に位置するタムリン通りからスディルマン通りにかけては高層ビルが立ち並び、日系企業のオフィスも数多くあります。

インドネシアの独立を記念して建てられた高さ137mの「モナス塔」。夜のライトアップは見事。

「ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム」。(C) Shutterstock

2007年にはサッカーアジアカップの決勝戦が行われた。(C) Shutterstock

ジャカルタは熱帯モンスーン気候に属しています。高温高湿で、気温は基本的に1年中変わりませんが、乾季と雨季があります。また昼夜の温度差が激しいので、旅行で訪れるときは体調に気をつけてくださいね。

マンション、お宅拝見!

今回取り上げるマンション。大きな窓が特徴。

ジャカルタは1年を通じて暑いため、マンションの多くは大理石の床になっています。大理石は部屋を涼しく保つ効果があるんです。大理石だと掃除も楽ですが、滑りやすいことが難点ですね。とくに子どもがいる家庭では、床の上に絨毯やマットレスを敷くなどして、子どもたちが転んだり、ソファやベッドから落ちてもケガをしないよう気をつけています。

ゆったりくつろげる広いリビング。白い大理石にカーペットを敷いている。

リビングの壁には収納スペースがあり、花瓶や写真立てを置き、本棚として使っています。このリビングは広々とした空間で、玄関から直結しているのもお気に入りのポイントです。この間取りなら、お客さんが突然来てもプライベートな部屋を見せずにリビングへお連れできますからね。

10階に住む私たちのバルコニーからは、ジャカルタの街を眺められます。その眺望は十分自慢できますね。
ジャカルタで販売されているマンションでは、家具が備えつけてある物件が多いんです。この部屋もそうでした。私自身はこの部屋の収納が多い点も気に入っています。

作業スペースが大きくとられていて使いやすいキッチン。

寝室は木目調の床で素足にもやさしい落ち着けるデザインになっている。

また、ジャカルタの多くの家ではメイドを雇っています。それはマンションでも同じ。

友人宅にある、住み込みで働いているメイドのための部屋。

メイドは住み込みで働くことが多いので、メイド専用の部屋やトイレの着いた物件がほとんどです。

私たちのマンションにもメイドのための部屋があります。ただ、私たち家族が雇っているメイドは住み込みではないので、この部屋は物置として使っています。

メイドを雇うというとお金持ちのように聞こえますが、この国では普通のこと。彼女には掃除や洗濯、炊事のための買い物などを頼みます。日中30度を超す暑さのなかで、買い出しや動いたりすることは思いのほか大変なんですよ。

ジャカルタのマンション事情

ジャカルタ中心部のマンションでは洗濯乾燥機が欠かせません。屋外に洗濯物を干すことは、ほとんどのマンションで禁止されているからです。それに、仮に外に干すことができても、日中の強い紫外線によって衣服がすぐに変色してしまうんですよ。ゴミについては、多くのマンションに各階所定のゴミ置き場やダストシュートが備わっています。好きなときに放り込めばいいので、ゴミの処理はとても楽ですね。

住民で共用するプールやテニスコート、フィットネスジムが設置されているマンションは珍しくありません。子どものための屋内の遊び場も、大半のマンションに備わっています。暑さのため、一般的に幼い子どもは屋内で遊ばせるからです。

さらに、最近のマンションには、レストランやショッピングモール、小学校入学前に通う幼稚園のようなプレスクールなどまで併設されています。掃除や洗濯、食事のルームサービスなど、ホテル並みのサービスを受けられるマンションもあります。共用スペースや住民専用のサービスが充実している物件ほど人気です。

窓からの景色を楽しみながら運動ができるフィットネスルーム。

共用部のプール。乾季になると子どもたちでにぎわう。

マンションでのインターネット環境は必要十分です。業者へ頼み、無線LANを設定できるところが多いですね。街中にはインターネットカフェが多く、学生などに人気です。それに、ファストフード店などではWi-Fiがかなり普及していますから、市内でネットに困ることはありません。

もし、ジャカルタでマンションを選ぶなら、周辺の道路事情に注意が必要ですね。ジャカルタの交通渋滞は大変ひどく、強引な車の割り込みや、クラクションをむやみに鳴らすなどの騒音が目立ちます。そのため、大通りに面したマンションが良い、というわけではないのです。

また、建設ラッシュが続いているため、近隣にビルなどの建設予定のないマンションを選びたいところです。ほかにも、市内のインフラ整備が十分ではないため、停電がよく起こり、豪雨による大洪水にも気をつける必要があります。日ごろから食料を蓄え、停電したときのためにロウソクや懐中電灯などを用意しておくのは、ジャカルタで暮らす上では必須です。

経済発展に合わせて現在進行形で発展している街ですから、日本の方も数多く暮らしています。以前、日本人は一軒家やタウンハウスに住むことが多かったようですが、最近は防犯上の理由から高層マンションを選ぶ人が増えています。多くのマンションでは入口に警備員を配置しており、部外者は住民の許可なしでは立入りできません。なにかあればすぐに管理者に相談できる利便性も、マンションに人気がある理由のひとつです。

【ライター】アグス
外資系ホテル勤務。娘と妻との3人暮らし。週末も仕事があることが多いが、休みの日は家族サービスに忙しい。

※掲載情報は原稿作製時のものです。
※ライターの自宅マンションというプライベート空間を撮影する関係上、ライター自身で撮影を行っています。一部、見にくい写真もあるかと存じますが、ご理解・ご了承のほどお願いいたします。

2013/08/22