[タイ王国・バンコクのマンションライフ] タイ式のシャワートイレには要注意!

バンコクってどんな街

タイの首都といったらバンコク――、というのはみなさんご存じですよね。でも、じつは「バンコク」は国外で定着した呼び名。本当は現地の人でも覚えられないくらい長い名前なんです。だから、私たちは普段、その最初の部分だけを取って「クルンテープ」とよんでいます。

一大観光名所の「ワット・プラシーラッタナサーサダーラーム」。なかでもプラシーラッタナチェディは、釈迦の遺骨である仏舎利が納められる塔として名高い。(C) Shutterstock

タイにはいくつもの王朝が興亡した歴史があります。バンコクが首都になったのは1782年。現在のタイ国王であるラーマ9世の祖先、ラーマ1世が遷都したことで、この街の発展がはじまりました

タイにはいくつもの王朝が興亡した歴史があります。バンコクが首都になったのは1782年。現在のタイ国王であるラーマ9世の祖先、ラーマ1世が遷都したことで、この街の発展がはじまりました。

ですから、バンコクで絶対外せないランドマークといったら、「ワット・プラシーラッタナサーサダーラーム」。ここは、ラーマ1世が都を移すのと同時に建設を命じた王宮です。寺院の役割も兼ねているため、敷地内にはいくつもの宮殿と宗教施設が建ち並んでいます。現在、ラーマ9世は別の場所で生活していらっしゃるので、ここは観光地としていつも大にぎわい。どこかユーモラスで色鮮やかな仏像の数々は一見の価値アリですよ。

ハヌマーンという猿神の像。ヒンドゥー教の神だが、人々に篤く信仰されている。(C) Shutterstock

こうした歴史的建造物がある一方で、バンコクはたくさんの高層ビルが林立しています。タイ経済の中心地でもありますから、外国企業の支社・支店がたくさん集まっているんです。日本からも自動車や建設、百貨店などさまざまな業界が進出しています。ここは東南アジアでもとくに日本人の多い街ですよ。

日本人街にはタイ語と英語に加え、漢字やカタカナで書かれた看板も目立つ

マンション、お宅拝見!

私が暮らしているのは、バンコクの中心部にあるビル群でもひときわ背の高い、39階建てのマンションです。部屋に入るとすぐにキッチンつきのリビングダイニングで、寝室とリビングルームに続いています。廊下に出ると、手前からバスルーム、仕事用の部屋、それから2つ目の寝室が並んでいます。広さは160㎡程度で、高階層ならではの素晴らしい眺めが自慢です。

築浅の高層マンション。周囲のほかのマンションと比べても格段に背が高い。

リフォームは、間取りが変わるようなものはダメだったり、備えつけのキッチンは変えられないなどの制限があります。私はクロスと床のタイルを全面的に貼り替えました。暑いときには裸足になれば、足がひんやりと気持ちいいんです。

ドアを開けるとすぐに広がるリビングダイニングは、購入後、白を基調にしたものに変更した

広々としたリビングの窓。眼下には夕日に染まりつつあるバンコクの街が見える

バンコク――というよりも、タイの住宅で一番日本と違うのはトイレ事情ですね。ユニットバスのシャワーや便器の脇にあるシャワーでおしりを洗うのです。洗った後、トイレットペーパーで水を拭き、ゴミ箱に捨てます。配管がとても詰まりやすいので、トイレットペーパーをトイレに流してはいけません。慣れないうちはきれいに洗うのがなかなか難しいので、もしタイに来たら服を汚さないように気をつけてくださいね。

シャワーはバスとトイレで共用。ノズルが長いので、使い勝手が良いという。

バンコクのマンション事情

インターネット環境は建物によりますが、都市部のマンションには、たいてい有線LANが整備されているはず。私は仕事柄パソコンを使う機会が多いので、しっかりとネット回線が整備されている物件を選びました。

この街の近所付き合いは挨拶程度が普通です。でも、私は同じマンションに住んでいる友人とマンション住民専用コートでテニスを楽しむのが毎週末の楽しみです。ペットを飼っている人は多くありませんが、そのなかではイヌが人気。街を歩けば野良犬をたくさん見かけます。

ビルに囲まれたテニスコートは人気が高いため、利用するためには早めの予約が欠かせない

バンコクでは住居用としてはもちろん、投資用としてもマンション購入が人気です。そのため、今後資産価値が上がるかどうかを考えて購入する人が大多数。とくに立地が重要で、「スカイトレイン」とよばれる鉄道の沿線の建物はずば抜けて高額です。私のマンションもそういった立地です。エントランスが立派で、プールやフィットネスルーム、キッズルーム、談話室などの共用施設が充実しています。

まるでホテルのように豪奢なエントランス。

眺めのよいフィットネスルームには、ランニングマシーンや大胸筋を鍛えるためのペッグデックマシンが並ぶ。

暑い日には大勢の人が利用するというプール。

マンションの管理は年間の管理費を払い、管理会社に任せています。共用部の管理やゴミの処理をしてくれます。コンシェルジュも常駐していて、共用部の利用受付や、不在中の来客があればタイ語のほか英語でも対応してくれます。またセキュリティも万全で、入口にはガードマンが常駐しているほか、私のマンションではカードキーをタッチしたあと、さらに暗証番号を入力しないと部屋までたどり着けないようになっています。

ちなみに、タイのエコロジー意識は高いとはいえませんね。ゴミはまったく分別せずに出せますし、スーパーへ買い物に行くと、やたらとビニール袋で小分けにされます。さらに、屋台で売っている飲み物を買うと、コップではなくビニール袋にそのまま注いで、ストローを差されて手渡されるのが普通なんですよ。

【ライター】ナパー・グプラヂャン
学生時代に日本の大学に留学。帰国後は、日本のウェブコンサルティング会社のバンコク支店でエンジニアとして働いている。

※掲載情報は原稿作製時のものです。
※ライターの自宅マンションというプライベート空間を撮影する関係上、ライター自身で撮影を行っています。一部見にくい写真もございますが、ご了承ください。

2013/03/19