家計を「経営」として考えよう

さて、ライフイベントとよばれるものの中には、「絶対欠かせないもの(衣食住)」と、「不可欠ではないけれど生活を豊かにするもの」とがあります。

家族でやりたいこと/手に入れたいものをリストアップし、時系列に並べたなら、優先順位を決める必要があります。ここからはその優先順位のつけ方と、それを家族で共有する大切さについてご紹介します。

優先順位をたて、家計の良し悪しを判断する

欲しいものが全て手に入るような人生であればハッピーですが、なかなか現実はそううまくはいきません。
ライフイベントの中から叶えていきたい順番に並べていく作業を行うにあたっては、細かなイベントまで考えてもいいですし、大きな資金が動きそうなイベントのみでも構いません。書き上げて優先順位をつけていきましょう。

1位 教育
2位 住宅
3位 老後

といった感じです。
これは、この後に考えていくライフイベントの収支をみていく上で、とても重要な作業になります。

例えば、現状の収支を継続していった場合、老後資金が不足することがわかったとします。その改善プランを策定する際に、どのライフイベントから改善に着手していくのかを、優先順位をみながら検討していきます。企業経営でいう「選択と集中」を行うにあたって、どの事業がキーなのかを見極めることと似ていますね。

ライフイベントがあって、優先順位を立てて、初めて家計の善し悪しを判断できます。
日本経済が大きな転換期にきている中、昭和のような経済発展はないのですから、個人家庭もまさに企業経営と同じ発想が必要になってくると思います。

家族で目標を共有することの大切さ

たとえばあなたがライフイベントをリストアップして叶えたい順番を決めたとしても、ほかの家族を差し置いて勝手に実行することはできませんよね?決定するためには、家族みんなの話し合い(会議)が必要です。特に、家庭における共同経営者である奥様とご主人の話し合いはとても重要です。企業でいうところの「経営会議」といえるでしょう。

イベントをかなえていくには、それなりの努力や忍耐が必要です。時には優先順位の高いイベントをかなえるために、ほかのイベントを我慢しなくていけ ないこともあるでしょうし、ほしいものを先延ばしにしなくてはいけないかもしれません。そういった際に、夫婦間で思いが一致していないと喧嘩になり、家庭の経営がうまくいきません。

家族のみんなで目標を共有することで、「目標を達成しよう!」という意欲がわいてきて、みんなで協力する体制ができあがります。そうなることで、家庭経営もうまく回り始めるのです。

また、イベントを達成するために必要になるのが「お金」です。
一般的な家計の管理とは違い、家庭経営では「家族の目標達成」という長期的視野がとても大切です。ですから、イベントの管理をするために人生設計(ライフプラン)をたてる必要がありますし、あわせて「お金の管理(マネープラン)」もとても重要になってきます。
この、ライフプランとマネープランを組み合わせたものが、「ファイナンシャルプラン」と呼ばれるものです。


今回は以上となります。家計を経営として考えるうえで大切な基本的な内容をお伝えしたつもりですが、参考になりましたらうれしいです。
これからも、コラムの中で家計を「経営」として考える際に必要となる具体的な内容についてご紹介していきますので、お楽しみに!

2013/09/26

プロフィール

モーリー博士

某大手外資系金融機関に勤めるファイナンシャルプランナー。貯蓄・投資などお金の運用について、企業や家庭を問わず数多くの相談実績をもつ。わかりやすい説明には定評があり、相談するリピーターがあとをたたない。