国旗にも風水を取り入れている、日本のお隣・韓国での風水

今回の風水コラムでは、韓国の風水についてお話しします。

風水は中国が起源ですが、アジア全土に影響を及ぼしています。お隣の国・韓国では、風水を重要視してきた歴史が、国旗を見ただけでわかります。

風水の理論は、陰陽説と五行説および八卦を元にしてできています。陰と陽が影響し合っている様子を図案化したのが陰陽図(太極図)です。

八卦というのは、陰陽の2種類を3回の組み合わせです。2×2×2なので8種類の組み合わせがあります。(陽・陽・陽)(陽・陽・陰)(陽・陰・陰)(陰・陽・陽)(陽・陰・陰)(陰・陽・陰)(陰・陰・陽)(陰・陰・陰)です。八卦記号は、3本の線でできていて、実線は「陽」を表し、中央で切れた破線は「陰」を表します。

韓国は、お守りとして使われているこの八卦陰陽図を国旗のデザインに取り入れることで、国家安泰の願いを込めました。国旗中央の赤と青の部分は、陰と陽を表した太極図となっています。赤が陽、青が陰を表しています。八卦記号はそれぞれ意味があり、国旗に見られる(実線・実線・実線)の記号は天を表していて、(破線・破線・破線)は地を表し、(破線・実線・破線)は水を表し、(実線・破線・実線)は火を表しています。

さて、先日その韓国に行ってきました。宿泊先があるのは仁寺洞(インサドン)です。仁寺洞は、書道の町として有名で、大きな筆のオブジェがあります。

仁寺洞の交差点にある巨大な筆のオブジェ

仁寺洞の表通りには伝統工芸品店や茶屋が並び、1本入った路地には、趣のある韓定食店がいくつもあります。もし韓国へ旅行に出かけたら、焼肉だけでなく、こういった韓定食店も是非入ってみるといいですね。食べ物は野菜中心でお魚やカニがあるくらいで、普段の韓国の食事はお肉ばかりではないのだとわかります。焼肉はもともと宮廷料理なのだそうです。

韓定食

そして、仁寺洞のすぐそばには王宮跡があります。観光スポットとなっている景福宮(キョンボックン)は、韓国に行くとほとんどの人が訪れる場所ですが、その入り口の脇にある博物館も、じっくりと時間をかけて見たい場所です。

博物館の中には、自動水時計が展示されていました。時計や暦や天文学は風水に必要なことで、平安時代の日本では陰陽師が暦を司っていました。韓国に限らず、暦や時間は、民衆を統治するために重要な役割を持っていました。起床、労働の開始、休息の時刻を民衆に知らせて、日常生活のリズムを刻むことで社会生活の秩序を維持するわけです。

ですから、韓国では時計は権威と秩序の象徴とも考えられました。博物館に展示されている水時計は、上には鐘をつくからくり人形が設置されており、箱の中には時間を示す子丑寅卯辰・・・の札を持ったからくり人形が並んでいる大変立派なものでした。

見上げるほど大きな時計

別の時計。これでも大人の身長の2倍近くあります。

時計の大箱の内側には子の刻、丑の刻など、それぞれの時を知らせる人形が入っています。

螺鈿(貝殻を使った工芸品)で装飾された箱の上には寿の文字が図案化された柄が入っています。

螺鈿の箱

王家の重要な巻物は赤黄青白黒の色がついていますが、これは風水理論の元となる五行説の表す五色です。

博物館に展示されている巻物

龍は、風水では気の象徴とされ、最もパワーを持っているものとされています。中でも、五本指の龍は皇帝を意味します。ですから、宮殿には龍の絵や彫刻があちこちに見られます。博物館にも龍が展示されています。

王宮を彩る装飾

次回の風水コラムは、今回お話に出た景福宮(キョンボックン)の内部についてお話ししたいと思います。

2014/10/01

プロフィール

工藤  沙美

中国正統派風水の理論を、モダンインテリアで表現する英国式風水コンサルタント。心理学と子育ての経験を活かした親身なアドバイスや、英国公認インテリアデザイナーとして風水を取り入れたインテリアセンスが人気。講演会や執筆のほか、個人や企業の個別風水相談を中心に活動中。


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