秘密基地でキックオフミーティング あえて「図書館」という固定概念をなくそう

ただの図書館ではない!人が交流する場を自分達で作り出すのだ

マンション・ラボ「応募者の方の中には、自分の蔵書を供出したいという方もいました」

礒井さん「マンションの中でそういう思いのある方を見つけて、味方に付けるといいですね。本への愛情がないと、駅によくあるみんなの文庫スペースのように不要本ばかりが詰め込まれてしまい、第二のゴミ捨て場になりかねないですから」

河村さん「最初に購入した1000冊の本をずらっと並べて、これがマンションの図書館ですよ!というのも違いますよね。オープンソースカフェでやっていて思うんですが、本ってうまく動いていると、そう管理する必要もないんです。その場に滞留して、いかにいい雰囲気が出来上がるかにかかっているというか」

礒井さん「蔵書ゼロからスタートしたっていいんです。まちライブラリーでも、みんなが1冊持ち寄ってくださいっていう植本祭からスタートすることもあります。あなたが、私が作るんです、という気持ちが大切なんです」

河村さん「本と人がつながっていると感じられるといいですね。本におすすめコメントを書いておくと、その本を選んだ人がそこに存在することが感じられますし」

礒井さん「これはもう意識改革ですよ。図書館作りに参加して、日常の中に自分の役割や場所を持つ楽しさを、一人でも多くの人が知って欲しい。みんなのマンションに人と触れあう場を作りましょう。それがこのプロジェクトの趣旨なんですよと、応募者の方々に知ってもらいましょう。だってエレベーターの中で出会っても知らん顔する住民なんていやでしょう? マンションに人だまりのある場が必要なんですよ」

河村さん「受け身の利用者だけじゃコミュニティはできませんからね。つながる楽しさや嬉しさを体験しないと」

地藏さん「参加しなくてもいいけど、参加すると楽しいですからね」

「マンションに好きな本が置いてある。それだけのゆるいフックで、手にとって話し始めて関わってくる人からスタートしてもいいんじゃないかな」と地藏さん。

礒井さん「マンションに図書館を作って、人だまりの場所作ろう。本と人をつなごう。それを自分でやれる範囲でやりたいという人は、ウェルカムです。やりたいと思う人には、我々も背中を押していきたいですから」

河村さん「我々が知っている、いろいろな個人図書館の例を教えてあげたいですね」

礒井さん「マンション内に古本屋をつくった人もいるし、個人図書館を作って住み開きをした人もいる。リトルフリーライブラリーという、道路に巣箱を建ててそこに本を入れて開放する運動もある。公共図書館の固定概念から大きく外れて、自由な発想で活動している人がいっぱいいますからね。それにはまず、応募者に対してワークショップ形式の説明会を開催してあげることじゃないでしょうか」

河村さん「そうですね。数十名くらいの人に向けて、我々がやっていることを簡単に説明して、さらにワークショップ形式の説明会を行ってみたらどうでしょう?」

礒井さん「参加者には、本を1冊持参してもらいましょう。そこで本を交えて自己紹介してもらえば、体験型のワークショップになります。人が選んだ本って面白いですよ。初めて会う人と本の話をすることがどんなに楽しいか知ってもらいましょう」

マンション・ラボ「皆さんに協力していただいて、6月くらいに都内で一度、応募者向けの説明会を開催しましょう。体験してみて、ぜひやりたいと思う人もいるでしょうし。ということで、説明会の実施が決定しました!(笑)」

「図書館を作ろう!プロジェクト」研究員の応募者はなんと937名!

下北沢オープンソースカフェのライブラリー。

プロジェクトの研究員応募は3/15で締め切りましたが、応募者の方々が「マンションに図書館を作ろう」というプロジェクトに、どんな感想をお持ちになったのかここで一部ご紹介します。
応募者の声を伺ってみると、以下のような声が多くありました。

・マンション内のコミュニケーションに役立てたい

「住民の出会いの場として使いたい」
「マンションに図書館があれば、ご近所づきあいがスムーズにいく」
「多世代交流の場になる」
「マンションの共有スペースに貸し出し図書があれば、そこを中心にコミュニティができる気がしたので」
「読書アドバイザーの資格を活かしてマンション内に図書館をつくり、マンション住民の交流を図りたい。図書館がマンションのオアシスとなり、みんなが仲良くできるように頑張ります。」
「マンション住人同士のコミュニケーションを図る策として、『図書館』は絶妙なアイディアだと思います」

・すでにある図書館スペースを有効に活用する参考にしたい

マンション内に図書スペースやライブラリーがあるという方は、応募者全体の22%。その方々は、こんな風に考えています。

「マンション入居時からライブラリーサロンがあり、寄贈3000冊以上でスタートし、現在は7800冊の蔵書を管理している。このプロジェクトを、今後の運用の参考にしたい」
「マンションのライブラリーの利用率が低く、無駄なスペースになってしまっている。ロケーションに難があるため、そのハンディキャップを乗り越えて、効果的なライブラリーの活用法を考えたい」
「現在行っている自分のマンションの図書館の運営を参考に、多少の意見を皆さんに述べることができるかもしれないと思って参加した」

下北沢オープンソースカフェのライブラリー。

・図書館そのものへの期待度

「前々からあればよいなあと思っていたけれども具体的なアプローチ方法がわからなくてあきらめていたことだから」
「他の人のためにひと肌脱ごうと言う、ボランティア精神のある人とつながりが作れるから」
「確かに図書館があったら便利だと思うし、今までにない試みだとおもうから」
「名ばかりのライブラリーが多く、機能していないことが多いと感じたため」
「本が好きで自宅に400冊ぐらいありますので、その本を提供して図書館を作りたい」
「マンションにせっかくある共用スペース、自分が活用できていないし、他の住人もそうではないか。図書館は小さな子供からお年寄りまで楽しめると思う」
「地域活動として現在図書館を地域に作ろうということを始めています。場所はどこでも、を想定しています。もちろんマンションも想定していますので、このプロジェクトに参加しながら、地域での活動と連動させ、マンションでの可能性を研究したいと思います」

研究員に応募してくださった方々の気持ちを吸い上げつつ、6月の説明会の実施に向けて、次回の研究課題を企画していきたいと思います。皆さん、ご応募ありがとうございました。


プロジェクトを支援してくださる礒井さん河村さん地藏さん、そして研究員の方々を引き合わせるワークショップ形式の説明会の開催が決定しました。日時や場所の詳細は追って研究員の方々にご連絡させていただきます。

また、今後のプロジェクトの活動はマンション・ラボ上でレポートしていきますので、研究員以外の方々もぜひ今後の活動にご期待ください。

2015/04/03