マンションで犬を多頭飼育する際のポイント~その1~

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。
今回と次回2回に渡り、マンションでの「多頭飼育」についてお話したいと思います。最近、多頭飼育が可能なマンションが増えてきました。ペット2匹が元気いっぱいに楽しく遊ぶ姿を想像すると、それだけでわくわくしてしまいますね。

多頭飼育に向いている子って…??

多頭飼育はペット同士の相性が重要です。まず、今一緒に暮らしているペットが多頭飼育をしても大丈夫な子かどうかをチェックしてみましょう。多頭飼育に向いているのは次のような子です。

・飼い主さんへの独占欲がそれほど強くない
多頭飼育になると、今までとは違い飼い主さんの愛情を独り占めできなくなります。そのような環境に適応することができるかが重要です。

・犬の場合犬を、猫の場合は猫が苦手ではない
苦手なものと一緒に生活することほど、ストレスになることはありません。先住犬、先住猫がストレスで病気になったり後から来たペットを攻撃するようになってしまっては、楽しい多頭飼育生活を送ることはできませんから、注意したいところです。

・臆病、こわがりではない
後から来たペットが予測しない動きをしたり、鳴き声を発したりしても大丈夫かも見極める必要がありますね。

また先住犬・先住猫が高齢の場合、元気な赤ちゃんペットの元気さについていけず自信を失ってしまうケースもありますし、異性のペットを向かいれる場合は去勢・避妊の手術を考えなければいけません。今一緒に暮らしているペットのことを一番に考え、2匹目を迎えるようにしてください。

多頭飼育のメリット、デメリットは??

私自身、犬を飼い始めた時からほぼずっと多頭飼育です。私自身が感じるメリット、デメリットのお話をさせていただきます。

我が家の犬達は、たまにもめる事はあるものの、決定的に相性が悪い子同士がいないことが幸いです。多頭飼育のメリットはたくさんあります。飼い主が仕事で長時間家を空けなければいけない時も、ペット同士で遊んで待っているだろう、と思うと救われる気持ちになります(実際、遊んでいるかどうかは謎ですが…)。

また、ペット同士が遊ぶ姿を見ると、1匹で飼っていた時よりもその動物が持つ本能や習性を知ることができ興味深いです。我が家の犬達に関しては、しっかりとした序列に感心します。私が寛ぐ時、私の右側につくことができるのは序列の一番上の子、二番目の子は私の左側、三番以下は一番、二番が譲ってくれるまで順番待ち、という感じです。その順番がたまに変わったりしていると、「お、次男坊が成長して次女よりもえらくなったのかな??」なんて楽しんだりできます。

もちろん、デメリットもあります。
一番大変だと思う時は、1匹が病気にかかったりケガをした時です。うつる病気の場合は1匹を完全隔離しなければならないのですが、病気になった子が「私はここよー!」と呼ぶと「今行くからねー!」と他の子達が大騒ぎになってしまったりします。1匹飼いよりも安静に過ごさせることが難しいです。

また、病気の1匹にかかりきりになっている期間が長くなると、「ボクのことは構ってくれないの??」といじける子、病気になった子のことが心配で落ち着きがなくなる子など、病気になった子以外も様子がおかしくなることもあります。ですので、多頭飼育はとにかくペット全員の心身の健康を保つことが大切になります。そして、えさ代、病院代は頭数分かかります。散歩や遊びに掛ける時間も頭数分です。

今回は多頭飼育の一般的なお話をさせていただきました。次回はマンションにおいての多頭飼育のポイントについてお話させていただきます。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2014/05/20