エレベーター内や散歩中でのペットの事故を防ぐには?

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。

前回はマンションの居室で起きてしまった事故の事例と防止策をお話ししました。

今回はマンションの敷地内で起きてしまう事故と防止策についてお話したいと思います。

エレベーターでのトラブル

●エレベーターに乗っていた犬とエレベーターを待っていた犬が、扉が開いた瞬間相手に驚いてケンカを始めてしまった。
●エレベーター内で人に吠えて苦情を言われてしまった。

エレベーターにまつわるトラブルで大変多い事例です。犬はエレベーターがどんな物なのかわかりません。扉が開いた先に急に犬が現れたら驚いてしまうのは無理ありませんし、密室で見知らぬ人や犬がなぜ自分の近距離にじっと立っているのか不安な気持ちも理解できます。

エレベーターには抱いて乗り、突然の驚きや不安に対処してあげられるようにしましょう。人や犬が苦手なわんちゃんは、バッグやケースに入れてあげると良いと思います。同じ犬に吠えられる、でも生身の犬に吠えられるのとバッグの中から吠えられるのではだいぶ印象が違いますよね(もちろん、吠えないように飼い主さんが対処してあげるのが一番です。)。

また、エレベーターを待つときも、抱いたりリードを短めに持って動きをコントロールできる状態で待つことがトラブル防止につながります。

敷地内でのお散歩でのトラブル

●リードをつけないで散歩をしていた犬が、敷地外の道路に飛び出して交通事故に遭ってしまった。
●伸縮式のリードを伸び縮み自由にして散歩している犬が、通りかかった犬に突進したり人に飛びついたりし、トラブルになった。

マンションの敷地内と言っても、居室を一歩出れば公共の場。公共の場でリードをつけない行為は大変危険です。「うちの子はしつけをしているから呼べばちゃんと戻ってくる」とおっしゃる飼い主さんの犬が事故に巻き込まれたケースは少なくありません。

伸縮式のリードは、散歩している時はロックをして短くし広い場所に行ったら伸び縮み自由にして運動させてあげるためのものです。使い方を誤るとトラブルの原因になることがあるので注意が必要です。

子供やお年寄りとのトラブル

●撫でてくれている子供のことを噛んでケガをさせてしまった。
●お年寄りに吠えかかって、驚いたお年寄りが転倒してしまった。

子供さん達は動物に大変興味を持ってくれます。ただ、動物に実際は触れたことがなく、無理やり抱いたり強く撫でたりしてしまう子もいます。子供さんに触り方や撫で方を教えてあげながら、わんちゃんが安心した状態で接触させてあげてください。

子供さんのことが苦手なわんちゃんの場合は、「この子、まだ人が怖いみたいなの。今お勉強中だからもう少し待っててね。」と接触を断る勇気も必要です。

お年寄りのゆっくりとした動きや、持っている杖に警戒心を表す犬もいます。お年寄りとすれ違う時は、わんちゃんをお座りさせて落ち着かせたり抱っこしたりするのもよいでしょう。


愛犬の事故やトラブルは、飼い主さんの注意で防いであげられることがほとんどです。考えすぎ、用心しすぎ、と思わず「万が一」が起きないように愛犬を守ってあげることが飼い主さんの責任です。よろしくお願いします。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2014/04/11