マンション管理を楽しくスムーズにするために!ラジオのひととき

マンション管理をテーマにした話題と音楽を提供する「マンション・ア・ラ・カルト」というラジオ番組があるのをご存じですか? 今回は、コミュニティラジオからマンションの管理情報を発信しているNPOマンションサポートネットの活動をご紹介します。

コミュニティラジオから流れるほっとしたくつろぎタイム

「マンション・ア・ラ・カルト」は、京都三条ラジオカフェというコミュニティラジオで放送されている番組です。電波の届く範囲だけでなく、ラジオカフェ局のホームページからも放送を聴くことができます。

FM797MHz京都三条ラジオカフェ

番組名:マンション・ア・ラ・カルト
放送日時:毎月第1・3水曜日 14:00 – 14:15
制作者:NPOマンションサポートネット/田村哲夫さん・横山由紀子さん
http://radiocafe.jp/201310010/

たとえばとある春の日のオンエアー「幅を感じあっておつきあい」では、啓蟄の話題から、西行法師の春の句「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の望月の頃」へ。

そして月の話題から、女性と男性の違い、違いを理解し合っておつきあいをすることの大切さに話題は移り、マンションの管理組合の中でも多様性を認め合いながら、ひとつの目的の下に、お互いの幅を感じ合って“おつきあい”しましょうというアドバイスに。

お喋りのあいだには、桜と月のイメージからショパンやドビュッシュー、グレン・ミラー・オーケストラなどの曲が流れ、ほっこりとラジオタイムを楽しむことができます。

ラジオもマンション管理も、人の話に耳を傾けることが共通点

番組に出演しているのは、NPOマンションサポートネットの理事長の田村哲夫さんと、コミュニケーションサポータ-の横山由紀子さん。

京都にあるNPOマンションサポートネットは、関西エリアを中心にマンションの管理組合をサポートするNPO です。マンションに関するセミナーや調査相談に対応する他、管理組合のサポート役として、大規模修繕計画や管理委託契約の見直しなどに関わっているNPOが、なぜラジオ放送というメディアから情報発信を行っているのでしょうか?

理事長の田村さんに、自らラジオ番組を提供・出演するに至った経緯をお伺いしました。

「偶然美容室で京都三条ラジオカフェが流れていたんですよ。聞いていると、コミュニティラジオ局というものがあって、その放送枠を誰でも気軽に買えて、ラジオ番組を放送できるんだということを知りました。ああ、これはいいな、と思いました。

ラジオって、心のゆとりをもって、人の話を聞くメディアですから、マンションの管理組合の人たちとの話し合いの場と共通点が多いんですよ。どちらも、人の話に耳を傾けるという姿勢がとても大切ですから」と田村さん。

建築専門学校では25年間も生徒を教え、セミナーなどでお話をする機会も多く、なにより落ち着いた美声の田村さんだからこそ、ラジオ番組というメディアがぴったりフィットしたのではないでしょうか。

すべて手作りの番組は、なによりリスナーがゆったり聞けることを意識

「番組の選曲もシナリオもすべて自分で考えて構成しています。最初は試行錯誤で、いろいろな情報を詰め込みすぎたりもしました。いまはせっかくのFM 放送ですから、音楽を楽しんでいただいて、ゆったりとしたいい気分を過ごせることをメインに考えています。

聞き終わった最後に、なにかコミュニケーションのヒントであったり気付きであったりが得られれば。だから、マンション管理はこうすべきだという話ではなく、自然な会話の中で、なにか得られるものがある。そんな雰囲気を心がけています」。

確かに、さまざまな考え・年代の人が集まるマンションの管理組合では、コミュニケーション能力や、人の話を聞く力が求められます。いままで、いくつものマンション管理組合の中に入って話し合いを調整してきた田村さん。その知見がラジオからの情報発信につながったようです。

マンションは民主主義の学校、その思いをラジオトークに織り交ぜて

「マンションって、本当は赤の他人の集まりなのに、コミュニティと呼ばれてしまう不思議な場です。管理組合の話し合いでは、オレがオレがという自分の意見ばかり主張する人、人の話を聞かない人、いろいろな人がいます。そうやって主張ばかりではなく、互いの多様性を認めて、人と人の関係を築いた上で、人の話を聞きましょうという、外交的努力が必要です。

マンションは、民主主義の学校。当事者である住民が、知識や情報を共有しながら、人間関係を築きながら、みんなで問題を解決していくものです。それには、ラジオで音楽を聞くときのような、ゆったりとしたやさしい気持ちになって、他者を受け入れることからはじめてほしいですね」と田村さん。

田村さんは、東洋大学の建築工学の講座に招かれて、よく学生達とワークショップを行っているそうです。そのワークショップで必ず「よいマンションとは何か?」という問いかけを生徒にします。立地のよさ、外観、IT完備など、ハード面での充実だと答える学生が多い中、「話し合いができるマンションがよいマンションだ」と回答した生徒が最近一人だけ出てきたのだとか。マンションで生まれた若い世代から、これまでのマンションコミュニティの固定概念が変えていけるかもしれない。そんな予感がします。

これからのマンションは、そこに住む人やコミュニティなどの、ソフトの素晴らしさが評価のひとつになってほしいものです。

田村さんは、セミナーでイラストのように穴に落ちて倒れている人を見つけたらどうしますか?という質問をよく聴衆に投げかけるそうです。声を掛ける?見なかったことにする?でも、助けることは一人ではできない。だから仲間をつくって、チームワークをつくることが大切なのです、と田村さん。

「マンション管理は一人では何もできません。いいえ、一人にしてはいけないのです。一人で悩まず、一人にしない。ぜひ、みんなで仲間づくりを行っていってほしいのです」。

そんな思いを込めて、毎月ラジオから話しかけていく田村さん。興味を持った方はぜひホームページからラジオ放送を聞いてみてください。

NPOマンションサポートネットでマンション内の民主主義力とチームワーク力を活性化させることが大切という田村さん。「よい管理ができるマンション」づくりを目指して、そのサポートを続けます。

最近、ならどっとFMでもラジオ番組の放送が毎月1本でスタートしました。「マンションアラカルトは、季節感とマンション事情と音楽を絡めていきますが、ならどっとFMの“マンションに住む奈良”では少し趣向を変えて、“管理組合に求められていることがら”について順にお話を進めていきたいと考えています」と田村さん。今後のご活躍に期待しましょう!

FM78.4ならどっとFM
http://narafm.jp/
「マンションに住む奈良」/毎月第2月曜の10:30〜放送(再放送第3日曜18:45〜)

NPOマンションサポートネット
http://msnet.or.jp

2014/04/30