50歳からの仲間づくり、夢づくり!日本初のアクティブシニア・コミュニティ

コミュニティのチカラ、アクティブシニアのチカラ

案内する矢村さんは、あちこちで居住者の方々とご挨拶。お孫さんほどの若いスタッフとのやりとりも、居住者にとっては心地よいのではないでしょうか。

「カラオケルームに顔を出したら、あなたも歌いなさいよ、とか、世間話で話し込んだり。若いスタッフも、居住者の皆さんに本当に可愛がっていただいていますね(笑)」

しかし居住者の方々は、「スマートコミュニティ稲毛」という場で初めて知り合った人同士ですが、どうやって仲良くやっていけるのでしょうか?

「女性同士は、やはり打ち解けるのも早いので、『今日は女子会なのよ』と楽しそうですね。男性も、ここで趣味を通じて、新しい仲間がどんどん増えていらっしゃるようです。

アクティブシニアというキーワードにあるように、楽しいセカンドライフを過ごしたいという気持ちのある方ばかりです。ある程度、同じ価値観や感覚を共有できる層が集まっていらっしゃいますので、打ち解けるのも早いのではないでしょうか?」

畑で野菜作りも楽しそう。アクティビティのジャンルが豊富だから、どんな趣味の人でも必ず好きなことが見つかるそうです。

クラブハウスも1,000名規模、数多くのアクティビティやサークルがあるので、その分だけ、自分の相性がいい仲間や趣味の場を見つけやすいのだそうです。参加したくなるアクティビティの数々も、大規模マンションならば、うまく導入できそうな気がします。

ココを見習いたい!マンション・ラボの視点

エントランスに貼り出されたアクティビティやサークル募集のポスター。同好の士が集まって自然と出来上がるサークルも少なくありません。みんなで和太鼓奏者の林英哲さんのコンサートを観に行ったり、ボートをチャーターして海釣りへ出かけたり、クラブハウスだけで閉じこもるのでなく、どんどん外部へも行動します。

マンションでも、同好の士が集まるアクティビティをたくさんつくって活発にすれば、自然と交流が広がるのではないでしょうか。やっぱり、“楽しいこと・好きなこと”じゃないと交流は続きませんよね。

米国の「アクティブシニアタウン」を日本で実現!染野社長に聞く

「スマートコミュニティ稲毛」は、なんとなく勝手な思い込みでイメージしていた、静的なシニアのためのコミュニティとはまったく違う、明るく躍動的な、ニュータイプのコミュニティという印象を受けました。

何が他と違うのでしょうか? 運営元の株式会社スマートコミュニティ代表取締役社長 染野正道さんにお話をお伺いしました。

「スマートコミュニティ稲毛」は、アクティブシニアのための“新しい長生きのカタチ”をシステムやインフラから構築していこうと計画しています、と染野社長。

「いままでの日本には、元気なシニアがセカンドライフを楽しむというライフスタイルのモデルが存在しませんでした。

アメリカなどでは、リタイア後は、それまで暮らしていた土地を離れて、気候のいいリゾート地へ引っ越し、新しいコミュニティで楽しいセカンドライフを過ごすというライフスタイルが一般に浸透しています。日本のシニアには、そういう“住みかえ”の文化がなかったんですね。

しかし核家族化や高齢化社会が進むいま、これまでの大きな4人家族のマンションで一生を終えるのではなく、心も身体も元気なうちに、新しいライフスタイルに切り替える発想が必要だと考える、アクティブシニアが増えてきました。我々はそういったアクティブシニアに、生きがいと暮らしが一体化したコミュニティサービスを提供したいと考えています」

60代、70代の健康なシニアの方々は、積極的に社会と関わり、人生を謳歌したいというエネルギーと願望があります。「スマートコミュニティ稲毛」は、まさにそんなアクティブな人々が集まってきたコミュニティなのですね。

マンション・ラボ編集部のスタッフが、クラブハウスを見て回っていて強く感じたのは、「ああ、これは学生時代のキャンパスと同じだ!」ということでした。

キャンパスを歩いていれば、何となく同じ時間の同じ場所で、仲間と出会える。約束をしなくても、仲間は今頃ホールにいてお茶を飲んでいるよね、そんな学生時代の感覚が、このコミュニティには感じられました。

「実際、居住者の方々は、学生時代の仲間と一緒に、語らい、住まい、生きている感覚だと思いますよ。同世代同士ですからね。ここがクラブハウスだという所以でもあります。このコミュニティにいることで、再び青春時代に戻って楽しまれているではないでしょうか」

ここまでシニアに特化したかたちに行き着けなくても、たとえば、都心のマンション群のあるエリアであれば、どこかの共有施設に、同世代のアクティブシニアが集えるコミュニティの場を設けて交流することが可能かもしれません。

さまざまな世代が住まうマンションですが、同世代同士のコミュニティの場を設けて、好きなアクティビティに参加することが、生きがいや楽しみにつながるのではないでしょうか。

「我々は、管理する立場にいる訳でも、手取り足取り何かを手伝う訳でもなく、居住者の皆さんのやりたいことを支援する立場にあります。何かやりたいとおっしゃれば、その実現をお手伝いします。

だからこのコミュニティは、規則でがんじがらめになっていないのです。“自由”は、コミュニティの基本ですから」

と、染野社長がおっしゃるように、コミュニティを考える上で「自由度」や「自主性」は、大切なキーワードです。

「最近は、趣味ばかりでなく、何か社会貢献をしたいという声も多く伺っています。また、過去のノウハウやスキルを活用して何か始めたいという方もいらっしゃいます。地域貢献や社会活動といったフィールドにも、アクティブシニアの皆さんの意識が向いているのだと思います。

我々の会社でも、地域雇用の創出として、地元の方々をスタッフとして採用するようにしています。今後は、子育て支援として事業所内託児所を設置するなどして、地域にも貢献していきたいと考えています」

マンションは集住の利点を活かした暮らしができるといいますが、スマートコミュニティ稲毛のように大集住の利点を最大限に活用した住まい方は、大規模マンションのコミュニティでも見習うべき点が数多くありそうです。これからのアクティブシニアの動向に大いに期待したいですね。

スマートコミュニティ稲毛

スマートコミュニティ稲毛
http://www.smartcommunity.co.jp
2010年に千葉県稲毛に誕生した、日本初のアクティブシニア・コミュニティ。分譲マンションである居住棟「スマートヴィレッジ稲毛」、日本最大級の巨大なクラブハウスとグラウンドの「スマートコミュニティ稲毛」の、3つの施設から構成されるビッグコミュニティ。「スマートコミュニティ稲毛」は、「スマートヴィレッジ稲毛」の居住者専用のコミュニティ施設として活用されています。2013年9月末日現在の居住者500名。コミュニティへの入会資格も50歳以上という、まさにアクティブシニアのためのコミュニティです。

2013/10/18