厳かな京都のシニア向け分譲マンションに見る、シニアの暮らしやすい環境と取り組み

シニアのライフプランニングには、いま、さまざまな選択肢があります。たとえば、老後をあこがれの京都で住まうという選択をされる方も。今回はそんなシニアのための分譲マンション「ウィズフィール京都山科」を取材し、シニアが快適に暮らすための設備や取り組みについて紹介します。

ウィズフィール京都山科

京都市営地下鉄東西線「椥辻」駅から徒歩7分。歴史の薫る京都・山科に位置し、快適なサービスと安心体制を備えたシニア向け分譲マンション。
総戸数:153戸/間取り:1LDK〜2LDK/事業主:双日株式会社、大阪ガス都市開発株式会社

個と集の場を使い分ける、京都住まいの楽しみ

1階エントランスのライブラリーコーナー。奥に、看護師の資格を持つ健康相談員さんが常駐して入居者の健康に関わる相談を受ける健康相談室があります。

「ウィズフィール京都山科」は、シニア向け分譲マンションとして、京都・山科で販売されている物件です。

管理員が24時間体制で常駐し、入居者専用レストランや大浴場、コンシェルジェ、カラオケルームや娯楽室を完備。「個」と「集」の場がうまくミックスされています。

こちらのマンションを選んだ方々はどんな風にマンションライフを満喫されているのでしょうか。販売を担当されている株式会社ライフステージの森盾二さんにお話を伺いました。

「自分の両親も入居させたいくらいの物件ですね」と販売担当の森さん。

お住まいの方の年代や転居元について教えていただけますか?

「お客様の年齢は、70代半ばから後半くらいの方が多いですね。京都に地縁のある方が中心ですが、3割ほどは関東圏などの遠方の方です。やはり京都だからということで、全国からお問い合わせをいただきご契約いただいております」

分譲マンションだからもちろん管理組合も存在しており、自立した生活を過ごす方々ばかり。ただ一般のマンションと異なるのは、各戸の扉が引き戸式になっているなど、プライベートを確立しつつ、何かあった際にはすぐに手助けができるような仕組みとなっています。

マンション・ラボの視点

公営のマンションで、バリアフリー対策の一環として引き戸式を採用しているケースも見かけます。また、晴海高層アパートなどの初期の集合住宅も引き戸式でした。引き戸にすると力をかけずにドアの開閉ができるほか、開放感を出しやすく廊下も広く使えるので、ドア越しにちょっとしたおしゃべりができたりしたりと、コミュニケーションをとりやすいのかもしれません。遮音性の問題などもありますが、今後のマンションの高齢者対策やバリアフリー対策として、引き戸式も検討の余地がありそうです。

ホテルのパティオのような2階の屋上庭園。共用施設を中央にして、居室はコの字型に配置されています。

共用施設も実用的なものが揃っており、ゴージャスすぎない、シニアの生活を考えた設備やサービスが提供されています。

「入居時には“ずっと人に接する商売で働いてきたからもう人付き合いはしたくない”とおっしゃっていたお客様が、入居後、レストランなどの共用施設を通じて他の方と親しく付き合うようになったという方もいらっしゃいます。もちろん人付き合いをしたくない方はプライベートの居室で過ごせますし、ご自分の好きな距離感で付き合い方を切り分けるのは、普通のマンション暮らしと同じです」と、森さん。

プロの栄養士監修のヘルシーなメニューを提供するレストラン(予約制)。

レストランを訪れた家族と一緒に食事をいただくこともできます。シニア向けだけでなくても、嬉しい共用施設ですね。もう一切家事・炊事はしないと決めて入居された80代の方も、レストランの常連になられたとか。

とある日の献立。季節の旬を取り入れたイベント食も盛り込まれています。

担当者の森さんは、こちらのレストランで昼食をいただいているうちに、体重が落ちて健康的になったそうです。シニアの栄養の偏りが指摘されている昨今、健康に配慮した食サービスの提供は大切です。

自分のペースでいい距離感を保ちながら居住者とお付き合いするというのは、マンション暮らしでは大切なことですよね。取材に伺った日も、入居者のお友達数名が遊びにいらしている様子を見かけました。共用施設が豊富なので、住民同士やお友達と一緒に語らう場には事欠かなさそうです。

ほかにも郵便物や荷物の預かりサービス、各フロアに24時間出せるごみステーションの設置、入居者専用の巡回バスの運用など、ここにも集住の利点がたくさんありました。

人気のシアター・カラオケルーム。伺った日も楽しげなカラオケの声が聞こえていました。

お子さんやお孫さんが訪問して宿泊できるゲストルームは一泊2,500円。法事に使われることもあるそうです。

マンション・ラボの視点

栄養士監修のレストランは、シニア向けだけでなく普通のマンションにも取り入れたい施設ですね。集会室などがあるマンションであれば、定期的に健康に配慮したケータリングなどを頼んで食事会を行うことで、「集う」場をつくることもできるでしょう。さらに居住者だけでなく外部の人も利用できるスタイルにすれば、食をテーマにした地域の方との交流の場としても活用できそうです。
また、地域のマンション同士で手を組めば、巡回バスなども利用できるかもしれません。

ゆるやかな見守り体制

普通の新築分譲マンションと変わらない様子ですが、異なるのは管理体制。管理員はヘルパー資格を有しており、常にスタッフで居住者の情報を共有しているそうです。

たとえば、シニアにとって事故の可能性が多いのが、浴室と食事時。個室では確認が難しいところを、こちらではレストランと大浴場を利用する環境を整えることで、ゆるやかな見守り体制を実現しました。

大浴場は、自分の鍵を使って入ることができますが、一定の時間以上出てこられない場合には、スタッフがチェックしに行くなどの体制が整っています。

大浴場に入るためのタッチキー。ここから入室・退室情報を見守ることが出来ます。

大浴場は、居住者のコミュニケーションの場として活発に使用されているそうです。

マンション・ラボの視点

通常のマンションで大浴場は難しいですが、先ほどの食事のように「集う」機会と場を設けることができれば、同じような取り組みが可能ですよね。
このような取り組みがマンション内で増えれば、自然と住民同士で気にかけるようになり、それがゆるやかな「見守り」として機能していくのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。

シニア向け分譲マンションは、健康でいきいきとシニアライフを暮らす方にとって、便利で安心なサービスを受けることができる、シニアにとって最適な住まいのひとつといえるでしょう。

もちろん病気や重度の介護が必要になった場合には、医師や看護師が常駐している施設ではないため、介護を受けることが出来る介護付き有料老人ホームなどを選ぶ必要があります。

ここウィズフィール京都山科では、居住者が将来ホームなどを選ぶ際には、健康相談スタッフが相談やお手伝いをしてくれるそうです。このようなきめ細やかな配慮がなされている点も、シニア向けマンションの特徴といえるでしょう。

ただ、今回ご紹介したように、普通のマンションでも住民の協力やちょっとした取り組みの工夫次第で、シニア向け分譲マンションの良い部分を取り入れることができるはずです。

今後は、住民同士が良い距離感を保ちながら、シニアになっても住みやすい環境づくりを目指すことが、シニアのマンションライフのテーマとなってくることでしょう。

マンション・ラボでは、これからもシニアのマンションライフに役立つ情報をお届けしていきます。

2013/08/13