第七回:コミュニティ形成は一歩を踏み出す勇気から ~豊洲COCO COLORの佐々亜紀さんに聞く~

今しかない育児生活を最高に楽しむがコンセプトの「豊洲COCO COLOR」

吉田:確かに豊かな共用部はマンションの大きな魅力ですし、広場や集会所は使えば子育て世代のお母さんにとっては子育てしやすいと言えますよね。

先ほど有明のママ会の話がありましたが、佐々さんも「豊洲COCO COLOR」というマンション内だけでなく地域の活動もされていらっしゃいます。これはどのような活動でどんなきっかけから始まったのですか?特に幼稚園までのお子さんとされているところにこだわりを感じます。

佐々さん:この活動は幼稚園までのお子さんをお持ちの親子を対象に、英語と工作のクラスを提供する取り組みです。

コンセプトは「今しかない育児生活を最高に楽しむ」で、親子の時間を大切にしています。子育ても幼稚園までが濃密で、ともすると根つめ過ぎたりしてしまうので、もっと楽しく子育てをできたらと思い運営しています。

今は2クラス運営していて、1クラス7~8人のお子さんがいます。きっかけは私自身働いていた事もあるのですが、能力や特技があり、いつか働きたいという気持ちはあるものの、子育てを理由に躊躇しているお母さんが多いことに気がついた事にあります。お母さんが子育てをしながら、一歩を踏み出す場所を作りたい、そう思って始めました。

吉田:お母さんに焦点を当てたのがきっかけだったのですね。私も良く2~3歳くらいが子供も自我が目覚め、お母さんも二人きりで一日中いると煮詰まってしまうと聞くのですばらしい活動だと思います。

具体的に一歩を踏み出したきっかけは何だったのですか?

佐々さん:先ほどお話した同郷の同級生と会っている時に何かできないかな~という話になって、「じゃあ、とりあえずやってみよう!」ってなったんです。

始めてみたら大変な事もありますが、それでもお友達の輪が広がったり、楽しくやっています。私の子供も楽しんでいて、喜んでいる顔を見るとやってよかったな~って。

吉田:すばらしいですね。この「豊洲COCO COLOR」にはどなたでも参加できるのですか?

佐々さん:そうですね。教材の準備とかがありますが、事前にお話頂ければ基本的にはどなたでも来て頂けます。最近は、幼稚園にあがった後も参加したいという方が多くいらっしゃったので、定例の金曜日の午前中に加えて、金曜日の午後クラスも運営しています。

吉田:始めに聞くべきでしたが、「COCO COLOR」の名前の由来を教えてください。

佐々さん:COCOは「個々」の意味で、それにCOLORを加える事で、それぞれの個性を大切にしたいという思いがあります。

理事の生の声や楽しさが伝わってくればなり手は増える

吉田:ありがとうございます。さて、子育てや地域の活動など非常に活発に活動されている佐々さんですが、マンション運営や理事は興味ありますか?

佐々さん:そうですね、興味はあります。ただ、今の役員さんもそうですが、非常に大変そうに見えます。会議も朝から晩までやられていたり。そういったところが気になるというか、あまりにも大変そうだなと思って躊躇してしまいますね。

吉田:確かにそれはありますね。実情を知らないで傍からみるととても大変そうに見える。

佐々さん:そうなんです。だからもっとそうではないですよとかの情報発信をもらえればなとは思いますね。

例えば、掲示板ももっと改善できると思っています。理事役員の立候補者を募る用紙が貼られている事がありますが、ただ用件だけ書いているんですね。

そうではなくて、理事をやった人の意外と良かったという生の声が書かれていたりすると親近感も沸くし、やってみようかなという思いも出ると思います。

それと、管理組合の方がもっと評価をされる場があっても良いかなとは思いますね。今度、私の住むマンションで管理組合の理事と住民との交流会が開催されるようですが、そんな場を通じてもっとお互いの理解が深まればと思います。

吉田:示唆に富むお話ですね。もっと発信方法や運営方法を変えればやりたいという人も出てくるという事ですね。佐々さん自身、今後取り組んで行きたいテーマや取り組みはありますか?

佐々さん:私は先日のマンションコミュニティ研究会の講演でも話をしたのですが、私個人としては、違う世代との交流を増やしていきたいと考えています。

具体的には子ども会やシニア会をつなぐ会のようなものですね。今はないですし、地域やマンション内でそこが繋がれればお互いにメリットもあると思うのです。

自分が思うほど周りは気にしていない。だから、やってみよう!

吉田:このテーマはどの地域、どのマンションでも重要なテーマとなっています。私自身も情報共有したいと思いますので、一緒に活動を広げて行きたいですね。

最後になりますが、佐々さんのようにやりたいけど、始めの一歩を踏み出せないでいる人たちも多いと思います。その方たちへのメッセージを頂けますか?

佐々さん:「こんな事してどうしようって本人が思うほど、相手はあまりその人の事を考えていない」という事でしょうか(笑)

結局、気にしているのは自分だけなんですよね。その事を皆さんに伝えたいです。例え失敗しても時間が解決してくれるし。だから思って見た事は、やってみる方が良いと思っています。

私自身もオープンハウスをされた方の影響を受けていますし、このような情報発信が躊躇している人たちの背中を押して上げられたら良いなと思っています。

吉田:多岐に渡る様々なお話、また最後は皆さんへのエールまで送って頂きありがとうございました!今度、「豊洲COCO COLOR」の現場に取材させて頂きたいと思っています。

佐々さん:こちらこそありがとうございました!是非遊びに来てください。


皆さん、いかがでしたでしょうか?「気にしているのは自分だけ」や「もっと楽しく運営できるようになれば理事のなり手も増える」など、ご自身で様々な活動をしている佐々さんならではの意見が聞けてとても有意義な内容だったかと思います。

マンションという多様な人が大勢に暮らすというメリットを最大限に活かして、このような情報発信をきっかけにそこに住む人たち、そして主役である女性や子供が暮らしやすい場所になっていけば言う事はありません。

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました!次回もお楽しみにしていて下さいね。

2013/05/10