第七回:コミュニティ形成は一歩を踏み出す勇気から ~豊洲COCO COLORの佐々亜紀さんに聞く~

皆さん、こんにちは!
コラムを担当させて頂いています東邦レオ株式会社Green×Town事業の吉田啓助です。

女性の暮らしから眺めるマンションの魅力とは?というタイトルで書き始めたコラムですが、おかげさまで皆様の反響も頂き、これからも継続させて頂く事になりました。ありがとうございます。

このコラムは、暮らしの主役である「女性」の生の声を聞く事で、隠れていた魅力を発見したり、快適に暮らしていくためのヒントを見つけたりと、マンションライフがもっと充実した楽しいものになれば良いなという思いで書いています。

今回インタビューさせて頂いた「佐々亜紀さん」は、マンションコミュニティ研究会で講演されているのをきっかけに面識ができ、このような機会に至りました。

この佐々さん、現在は、築9年目、約1000戸のマンションにお住まいで、ご自身も3歳のお子さんの子育てをしながら、前職のアナウンサーというお仕事を今も「主婦ときどきアナウンサー」として続けていらっしゃいます。

そして、お住まいの豊洲で「豊洲COCO COLOR(トヨスココカラ)」という幼稚園前のお子さんを対象にした子育て支援活動も行っているとてもバイタリティーに溢れる、魅力的な女性です。

このインタビューでは、マンションに暮らす生活者としての視点から、「豊洲COCO COLOR(トヨスココカラ)」をはじめるきっかけになった思い、そしてマンション内の繋がりを持ちたいけどどうしたら良いかと迷われている方に向けたメッセージもお聞きしていますので、ぜひ最後までご覧くださいね。ではよろしくお願いします。

子育てや家事をシェアするマンション内の仲良しグループ

吉田:本日は宜しくお願いします!

佐々さん:こちらこそ宜しくお願いします。

吉田:今日は色々とお伺いしたい事があるのですが、大きく2つ「佐々さんから見たマンションライフの魅力」と「豊洲COCO COLORの活動」についてです。先ずは、「佐々さんから見たマンションライフの魅力」についてお伺いしても宜しいでしょうか?

佐々さん:まず「友達が作りやすい事」がありますね。

吉田:友達が作りやすい事ですか?私自身もそれがマンションの大きな魅力の1つとは思っていますが、一方でプライバシーを重視して人と関わりたくないという人もいます。

佐々さん:そうですね。確かにその側面はありますが、私の場合は下の階のアメリカで生活していた方が、マンション内で友人を作るために、同じフロアーの人にオープンハウスという名のホームパーティを企画されました。

オープンハウス当日は1日開放しているので、どの時間帯でも気軽に遊びに来てOKですといった感じの案内文を同じフロアーの方に事前配布されていました。

私はその話を案内文が配られた友人から聞き、参加したのですが、同じフロアーの方が4~5家族参加されました。

一緒に食事をしたり、お酒を飲んだりしながらお互いの事を話して親睦を深め、仲良くなり、日常でも挨拶を交わすようになりました。「あ、こういう風にして、自分で仲良くなるための場を作ってしまえばいいんだ」って気づかされましたよ。

吉田:それは貴重な体験ですね。このようなきっかけを作ってくれる人がいるととても良いですよね。

佐々さん:そうですね。「一歩を踏み出す勇気が大事だ」という事を学びました。それから私自身もお隣の高齢者の方におかずを届けたり、音の事もあり下の部屋の方へご挨拶に行ったりしました。

吉田:まさに1つの事がきっかけになり広がっていったわけですね。他にも、子育て世代のお母さんの3家族で協力し合っているというお話も伺いました。

佐々さん:そうです。3家族で子育てと家事を助け合いながらやっています。例えばおかずを1~2品、多めに作って持ち寄るだけで5~6品のおかずになりますから、子供たちも大満足で、お母さんも楽ですし、子供を見てもらっている間に、食器洗いなどの家事をしたりする事もできるので、とても助かりますよね。

それぞれの旦那さんの帰りが遅い曜日や時間もある程度把握しているので、それに合わせて週2~3回開催しています。

吉田:週2~3回ですか!?それはすごい。「今日集まろう」みたいな連絡は電話でするのですか?

佐々さん:いや、ラインを活用しています。

吉田:以前インタビューしたお母さんも電話だと相手の状況が分からないからメールを使っているとおっしゃっていました。しかし、その3人が集まるきっかけは何だったのですか?

佐々さん:私の場合は恵まれていて、偶然同郷の同級生が偶然近くに住んでいたので、それがきっかけになりました。ただ、きっかけは何でも良いと思いますよ。遠慮せず声をかけてみる事も大切だと思います。

吉田:働いているお母さんはその中にいらっしゃるのですか?

佐々さん:いないですね。ただ、土日にお会いする方はいらっしゃいます。

吉田:以前インタビューした働いている女性の方もマンション内ではコミュニティができづらいので保育園のコミュニティを活用しているとの話がありました。その方もそうなのでしょうか?

佐々さん:確かに時間が合いづらいというのはありますね。ただ、保育園のコミュニティにも「皆が忙しくてちょっとした時に頼みづらい」というのがあるようですよ。

そういった面を考えると、働いている女性とも上手にコミュニティができて、助け合える関係ができたらよいなとは思っています。

表札はマンション内コミュニケーションの重要なツール

吉田:ありがとうございます。また、数多くの方が「東日本大震災」でマンション内の生活が変わったとおっしゃっているのですが、佐々さんのマンションではいかがでしたか?

佐々さん:確かに変わりましたね。私のマンションではマンションに災害協力隊ができましたよ。アンケート用紙が配られて、万が一の時に何か協力できますか?という書き込む欄がありました。私もそのアンケートにはできる事を書きましたよ。

吉田:これだけ大きなマンションですと、佐々さんもそうですが専門的な知識や力を持っている人が多くいらっしゃいますよね。日頃から何かあったときのために把握しておくのは重要だと私も思います。

日常生活では挨拶が増えたとか変化の実感はありますか?

佐々さん:私の周りでは特に大きな変化はなかったように思います。ただ、お隣へのご挨拶などを始めて実感しているのは「表札が出ていないと話しかけづらい」という事ですね。

表札が出ていないと、どんな人がすんでいるのかもわからないし、そういうことが嫌いな人なのかなって思って遠慮してしまいますからね。

吉田:表札の重要性は私も感じています。実際に、コミュニティが豊かなマンションほど表札がすべて出ていて名前での挨拶が交わされている事が多いですから。これはとても大切な事ですね。

これまでは友達が作りやすいという視点でお話頂きましたが、他にマンションで良かったと思われるポイントはありますか?

佐々さん:共用部の豊かさがあると思っています。私のマンションにも、ベーカリーやマンション居住者専用の庭園、託児所があり、広場も広いので活用しています。

また、有明のあるマンションでは、毎月気軽に参加できるママ会があり、どんどん輪が広がってきています。それもマンション共有部のラウンジがあるからこそ集まりやすいという事もあり、そのような活動がしやすいのもマンションならではと思いますし、大きなメリットだと思いますよ。

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2013/05/10