既存マンションで、太陽光発電は導入できるのか?

太陽光発電は、需要の増加とともに、技術やサービスも進化を遂げています。今回は、既存マンションでの太陽光発電導入の可能性について、自然エネルギー推進協会 穴田様 大峯様にお話を伺いました。

Q.マンションでも自然エネルギーを活用していくことはできますか?

A.以前に比べてマンションでも自然エネルギーを積極的に活用できる環境が整ってきていると思います。特に補助金制度や様々な商品が充実している太陽光発電は、マンションでの導入に向いていると思います。また、発電と共に蓄電池なども設置しておくことで震災等の緊急時に太陽光で発電し、蓄電池に溜まった電気を利用することができるので、とても便利だと思います。

Q.マンションに設置する場合は、どのような場所が考えられますか?

A.マンションの屋上や、駐車場などの屋上が考えられますね。また、ベランダや敷地内の共有施設での設置も可能だとは思いますが、まだまだ屋上に比べると費用対効果の点では難しいかもしれません。
最近では、窓ガラスが太陽光パネルとして発電するという新商品も紹介されていますか
ら、今後は技術の進歩とともに、より導入しやすい太陽光発電が開発されるかもしれま
せんね。

駐車場の屋上で行う太陽光発電のイメージ

Q.どのようなマンションが太陽光発電に向いているのですか?

A.太陽光パネルは、屋上に設置するので、陽があたるマンションの方が向いています。
ただし、高層マンションの屋上に取り付ける場合は、安全性の面や工事の面からおすすめできない場合もありますので、事前に設置会社などに確認する必要があると思います。

Q.どのようなタイミングで検討するとよいのですか?

A.太陽光発電の設置には、大掛かりな設置や配線工事が必要になります。そのため、マンションであれば、大規模修繕のタイミングに合わせて設置することをお勧めします。特にこの3年間は、政府が設定している売電収入(電力会社に発電した電力を販売する価格)が高く設定されている為、より多くの収益を見込むことができます(なお、一般的に戸建の場合は、12~13年程で回収できるといわれています)。ですから、この期間内に大規模修繕などを予定されているマンションでは、導入を検討してみてもいいと思います。

Q.導入費用はどれくらいかかるのですか?

A.一般的な戸建の屋根に太陽光パネルを設置した場合の費用は、およそ100~200万円程度です。費用の内訳としては、太陽光パネルの値段と工事費用に大きく分かれますが、太陽光パネル値段は、普及につれ、年々下がってきています。また、最近では屋根や屋上に穴をあけずに設置する工法もでてきているため、以前に比べて工事費用は抑えられるようになってきています。
マンションの場合、居住者で初期費用を分担しあえるので、戸建よりも比較的安価に、多くのパネルをとりつけることができるのが、魅力的だと思います。

Q.マンションでの導入を検討するにあたって、注意することはありますか?

A.居住者の合意形成を得ることでしょうか。大掛かりな工事ですから、意思決定に時間がかかると思います。大規模修繕のタイミングがわかっているのであれば、管理組合などで早くから話し合いをしておくのがよいと思います。


自然エネルギー推進協会 穴田様 大峯様にご協力いただきました。

今回インタビューにうかがってみて、これまで戸建のイメージが強かった太陽光発電ですが、既存マンションに設置することも現実的になってきたように感じました。
将来的には、環境配慮型マンションとして、資産価値にも反映されるかもしれませんから、大規模修繕などのタイミングでぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?

今回の取材協力
自然エネルギー推進協会 http://www.nepa.jp/

2012/11/20