みんなのエコ意識で実現する、太陽光パネルの共同購入事例

先日、みんなで太陽光パネルを共同購入することで、従来よりもかなりお得に太陽光発電を導入しているというアメリカでの事例が、複数のメディアで紹介されていました。

今回は、これらの事例について取り上げてみたいと思います。

エコイメージ

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共同購入の仕組みを取り入れた、太陽光パネル設置の仕組み「1BOG」

まずご紹介する事例は、「1BOG」と呼ばれる仕組みです。

※ニュースリソース(英文ページ)
http://cleantechnica.com/2011/05/27/one-block-off-the-grid-expands-with-solar-leasing/

※参考リンク 
http://greenz.jp/2011/06/14/1bog_rental/

「1BOG(One Block Off The Gridの略)」とは、太陽光発電システムの導入を希望している一般の家庭が集まって共同購入の形をとることで、市場平均価格より15%程度安い価格で太陽光パネルを設置するという仕組みです。

この「1BOG」は、2008年にアメリカのサンフランシスコで生まれ、それ以降アメリカ全土に拡大しました。これまでに1,400台以上の太陽光発電システムが導入されているそうです。

たとえば、南カリフォルニアでは、5.2kwの能力を持つ太陽光パネルを設置に必要な支払額(実質負担額)は、平均で13,800米ドル(日本円で約110万円)。それへ「1BOG」の仕組みを利用することで、導入コストが15%ほど割安となり、日本円にして約94万円のコスト削減となります。また、一括での支払は予算的に厳しい...とういうようなケースにも対応する為、新たにリース方式も用意されています。利用期間20年で、月々のリース料が125米ドル(約1万円)で、頭金も不要とのこと。より多くの人たちに取組んでもらいやすい仕組みが整えられています。

政府主体の太陽光発電システム導入プログラム「Solar@Work」

次にご紹介する事例も、アメリカ サンフランシスコで始まったばかりの仕組みです。

※ニュースリソース(英文ページ)
http://www.wri.org/press/2011/07/media-advisory-city-san-francisco-launches-solarwork-program-local-businesses

※参考リンク 
http://www.solar-eco.jp/pv/future/ps_07252652.html

この事例は、サンフランシスコ市の環境局が中心となり、世界資源研究所(WRI)と協力し、太陽光発電システム導入コストを大幅ダウンさせるための大規模共同購入への参加を呼びかけているもので、「Solar@Work」と呼ばれるプログラムです。

具体的には、サンフランシスコ市や周辺湾岸地区の商用施設所有者が共同で太陽光発電システムを導入しようというもので、先にご紹介した「1BOG」の仕組みと同様、みんな集まることで得られるメリットを発揮し、導入にかかる調達コストを下げることが主な狙いのようです。


今回ご紹介した事例はいずれも、数の強みを生かした仕組みであり、マンションという集住スタイルだからこそ生かすことができる、さまざまなヒントを秘めたものだと思います。

太陽光発電などの再生可能エネルギーについては、3.11の震災以降、復興のみならず、環境問題や今後の日本経済の持続可能な発展を考える中でも関心が高まっています。こういった関心を具体的に実現化する方法の1つとして、経済的な面からも、再生可能エネルギーの導入と利用が促進されるような仕組みを作り出していくことが、これからの日本にとって必要なことなのではないでしょうか。

※画像はイメージです

2011/09/06