スマートタウン構想で考える、マンションの価値

先日のコラムで、マンションのスマートハウス化についてご紹介しましたが、今回はそれらを更に進化させた、街全体を環境に配慮したものにしようとする取り組み、スマートタウン構想について、お話しようと思います。

街ぐるみで環境に取り組む、スマートタウン(スマートシティ)という考え方

少し進んだ取り組みとしては、オランダの首都アムステルダムの事例があります。一般家庭や企業だけでなく、店舗や学校までも巻き込んで、エネルギーの効率的な利用について競い合うプロジェクトが推進されています。

たとえば、店舗やレストランでは『今日のエネルギー使用量』をお客さんに見せて効率的な店舗運営をPRしていたり、いくつかの小学校が節電を競いあって、一番節電できた学校には小切手が届くなど。様々な仕掛けによって、街全体が生活の中でエコ意識を高めていく取り組みはとても参考になる例です。

日本でも、神奈川県藤沢市で1000世帯規模での大きな取り組みが進んでいます。街全体で電気をつくり、融通しあう都市を目指し、家庭には太陽光発電を、交通機関へは電気自動車やカーシェアリングの仕組みなどを積極的に導入するそうです。

また今回の東日本大震災を受けて、東北を環境都市の先端モデル都市にすることも話し合われているそうです。

スマートタウンになることで、マンション同士が助け合える?

ちょっと大きな話になってしまいましたが、スマートタウンの取り組みを私たちのマンション生活に置き換えると、どのような可能性が考えられるでしょうか?

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まず、マンション全体がスマートタウン化すると、マンション全体の電力使用料をいつでも確認できるようになり、居住者のエコ意識がますます高まるでしょう。マンション内で作った電気を各戸で融通しあえるようになるかしれません。

また、各マンションがスマートタウン化するだけでなく街全体がスマートタウンすることで、いくつかのマンション同士でも、電力の融通ができるようになる可能性も。災害時や停電時など、電気が足りない時にはとても有効ですね。

そして、自分たちが住まうマンションのエネルギー効率が良いかどうかを、他のマンションと比べることができれば、より快適でコストが低いマンション運営も考えられるようになりますね。

マンションの価値にも影響?

エコで、便利で、住みやすい。そんなマンションや街であれば、きっと多くの人が住みたいと思うでしょう。つまり、マンションや街がスマートタウン化すれば、マンション自体の資産価値にも影響を与えると考えられます。

スマートタウン化は、実はマンションの快適さにもつながっていくと思います。

2011/06/13