話題の節電対策「緑のカーテン」、マンションでの注意点

今年の夏に向けて、みなさん「節電」に協力しながら快適に過ごすための工夫を、すでにいろいろ考えていると思います。その中で、体感的にも見た目にも涼しさを感じさせるということで最近話題なのが、バルコニーやベランダでできる「緑のカーテン(グリーンカーテン)」。

今回は、一足先に賃貸住宅での導入を推進している都市再生機構に、「緑のカーテン」の集合住宅ならではの工夫やルールについて、5月に行われた都市再生機構の都市住宅技術研究所での特別公開の際にお話をうかがいましたので、ご紹介します。

緑のカーテンとは?

ゴーヤやヘチマ、キュウリなどのつる性植物を窓辺で育ててつくる植物のカーテンです。すだれなどとちがって熱を吸収することがないため、夏の強く暑い日射しを和らげ、葉をすり抜けてくる風を涼しく感じさせてくれるので、エアコンの使用を抑え、節電につながると期待されています。

また、あわせて実を収穫する楽しさや、栽培を通じてご近所とのコミュケーションづくりができるなど、楽しみながらエコ生活が実践できます。

集合住宅で栽培する際に注意すべき点は?

室内から見る緑のカーテンは目にも涼しい

室内から見る緑のカーテンは目にも涼しい

1.避難経路を塞がない

お隣の住戸との境目にある「隔板」や天井・床にある「避難ハッチ」は、地震や火災で避難する際に必要な場所のため、モノを置かないようにしましょう。また、安全上必要な避難経路を確保することが大切です。

2.手入れ・清掃を行う

バルコニーで水をこぼしたり、排水口に土や葉を詰まらせたりすると、下の階の住民の迷惑になります。また、つるが隣戸や上階に伸びないよう、余分なつるをカットするなどのお手入れを行うことが重要です。

3.片付けよう

枯れたつるや葉をそのままにしておくと、火災などの危険もあります。すぐに片つけるようにしましょう。

4.その他

・高層階や超高層階は風が強いため、フックの接着やネットの設置には十分注意してください。

・フックの接着やネットの設置には、集合住宅の管理規約などを事前に確認してから行うようにしてください。

・一部、緑のカーテンに向いていない植物もあります。詳しくは購入される園芸店やショップにお問い合わせください

緑のカーテンづくりに必要なものは?

ネットかけるフックは、建物を傷つけないよう、接着剤などで取り付けるとよいでしょう

ネットかけるフックは、建物を傷つけないよう、接着剤などで取り付けるとよいでしょう

・種や苗

・プランター、受け皿

・市販の花や野菜用の土、鉢底石やネット

・設置用のポールや園芸用のネット

・ネットをかけて固定するためのフック

※加えて肥料や防虫剤なども用意しておくと便利です
※育て方や道具類について、詳しくは購入される園芸店やショップにお問い合わせください

道具などは、近くの園芸店やショップなどに尋ねてみては。

収穫までの期間は?

ゴーヤの場合は、開花したあと、15~20日くらいで収穫できるようです。育てる植物によって、収穫の時期や期間が異なりますので、詳しくは専門の園芸店やショップなどにお問い合わせください。

芽を出しはじめたゴーヤの様子。大きくなるのが楽しみです。

芽を出しはじめたゴーヤの様子。大きくなるのが楽しみです。

簡単に省スペースで栽培できて、しかも節電など「エコ」にもつながるということで、大注目の緑のカーテンですが、マンションで行うには、お住まいのマンションの管理規約の確認と、ご近所への配慮が必要です。

都市再生機構では、環境への取組みの一つとして、団地バルコニーで、お住まいのお客様と協力した「緑のカーテン」を推進しています。この試みにより、集合住宅内での緑のカーテンに対する理解やエコへの関心が高まったり、ご近所づきあいが活発になる、といった、マンション生活がより快適になることを期待されています。

この機会に、「マンション全体」での取り組みを呼びかけてみてはいかがでしょうか?1人よりも、たくさんの人が集まる「マンション」だからこそ、節電効果だけでなく、楽しみや喜びも大きくなると思いますよ!

【取材協力】UR都市機構 都市住宅技術研究所

2011/06/03