第二回:とにかく我慢しない、「エコ賢い」住まいを!

2010年に中古マンションを購入し、スウェーデン×日本のハイブリッド・エコリフォームを行ないました。目標は、「地球1個分のOne Planet マンション」!「気持ちのいいエコ賢い住まい」にするため、まずは具体的な数値目標を立てることにしました。
まずはリフォームをお願いする会社「むくむくはうす」(川崎、大阪)と一緒に、水・エネルギー・ゴミ・CO2 – などの、すべての課題に対して、少なくとも日本の平均的な家庭と比較して、50%減らすことを目指しました。 *)

正直いって、「エコ」と聞くと、「我慢」や「節約」というイメージをお持ちではありませんか? 驚くかもしれませんが、私たちは逆に、「とにかく我慢しないエコ」をキーワードにしたのです。「エコ=つらい」というエコ偏見をなくし、自分にも地球にも気持ちいいマンションを作りたい…そう考えたからです。さて、ここからは、私たちが実際にリフォームを行なった際に、特に重視したポイントを2つご紹介しましょう。

POINT1 – リフォームに携わる人々と「共有の価値」を育もう!

依頼する側の考えや目的が、しっかりとリフォームする会社に伝われば、満足の良いリフォームができます!これが以外に楽しいんですよ。私たちは、リフォーム会社にエコに関するレクチャーをすることにしました。なぜ私たちが「エコ・リフォーム」を行なうのか、そこにどのような目的があるのか、といったことを丁寧にお話ししたのです。すると、なんと彼らは工事中のマンションの玄関に「One Planet」や「数値目標」を大きな紙で壁に貼り出してくれたのです!電気工事屋さん、ペンキ屋さん、大工さん…作業する皆さんが、マンションのリフォーム現場に出入りするたびに紙を目にするわけですから、目指すリフォームの姿が共有できて、「同じ方向」へ進みやすくなりましたね。
また、リフォーム会社も楽しみながら次から次へと、自分たちのエコアイデアも実行してくれました。例えば、リフォームの段階で出たゴミを、リサイクルやリユースするため、各部屋にリフォーム用の分別箱を導入したり、エコラベル認定の建材や内装を探したりしてくれたのです。結果、マンションには100種類近くのエコの取り組みが導入されました!

これからのコラムでは、その一部をぜひ紹介していきたいと思います。

そして、気になるエコの結果ですが、住んでから以下のような素晴らしい成果がでました!:
・水の使用量 68% 減
・エネルギー 45% 減
・ゴミ    82% 減 (リフォームの段階で出ていたゴミの約50%削減)
・温暖化のもとであるCO2  88% 減
・グリーン電力導入 100%

なにも我慢せずに、これだけの効果が出るんです。

POINT2 – 環境ラベルの建材を選ぼう!

私の故郷のスウェーデンでは、小学校から義務教育として「環境保護」を学んでいます。
授業では、このような質問を良くされます。

「あなたのモノ(例:家の床)はどこから来ましたか?そして、使い終わったら、どこへ行きますか?」

この考え方は「環境循環」といって、たまに「トレーサビリティ」ともいいます。日本では、食品についてはこの考え方が進んでいますが、「建材」の場合はどうでしょうか。

例えば、床や洗面所をつくる建材を選ぶ際、その木材が伐採された時の環境負担はどのくらいなのか?100年後にリサイクルできないほどぼろぼろになった時、自然に返す(土に戻る)ことができるものなのか?という考え。これが「環境循環」です。考えるより簡単。ようは最初から「環境に正しい」モノを選べば、後は楽にエコな住まいができるというわけです!

写真左:リフォーム前 写真右:リフォーム後

私たちは、今回床の建材に、第三者が認定した「環境ラベルの床」などを選びました。1本の木を伐採したら、1本の木を植林するという「床」の建材です。これは私たちにとっても、森に住む生き物にとっても喜ばしいことですから、毎日その床の上をハダシで歩くことが、何よりも喜ばしくて気持ちがいいんです!

*) WWFのOne Planet Living Report 2010年、日本環境省、日本ガス協会などの公式データ(主に2008年)に基づく。

2012/12/14